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会社のおかしな奴ら

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東京の制作会社で会社員をしていた時に行われたおかしな話。
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夜中のケーキタイム

27歳の時、隣の席のアルバイトの女性(39)が心を患わせた、27歳だと言い訳しよう。39歳の闇が分からなかった。 ある時から勤務中に真面目で明るい彼女が、毎日何時間も帰ってこない。ケーキタイムと称し、ひどい時は3時間、4時間。そして仕事は殆ど終わらない。 上司?居た。人に興味のない陰気な女性が。彼女に伝える。プロセスは踏まねば。だが彼女は何も言わない。だから、指摘してしまった。若さ故と言いたい。 「アルバイトは時給だから、ケーキタイムの時間をタイムカードに働いた事にする

アメリカには尻を見に行くんだよ。

まだ東京で仕事をしていた時の事。その日、フレキシブルと言う会社の仕組みを大いに利用した私は昼の11時頃に悠々と出勤していた。いや、今日は夜中まで飲み会なんだ。接待なんだ。昨日もそうだったんだ。仕事は終わらせてある、今日は比較的自由なんだ。 そんな言い訳をしながら音楽を爆音で聞く。会社までは駅から15分ほど。 ふと気が付くと、目の前に監査役がとぽとぽと歩いていた。 「ぉはようございまぁす!今日もお疲れさまでぇす。」 二日酔いだろうが、元気いっぱい制作会社のノリで挨拶をする。

人糞はオフィスにいる。

5人で会議をしていた。その日はなんとなくグズグズと、我らの会議は煮詰まっていた。先週、いや先々週か。一人のディレクターがおもむろに言霊爆弾を落とした。 『ここのフロアの便所は人糞が落ちてるんですよ。』と。 人糞??耳を疑う。おい、お前は一体何を言い始めたんだ。 我らのオフィスがあるフロアには、2社が存在している。我らの会社とここら一体のビルを管理している管理会社の2つの事務所。 常識的に考えて、管理会社の男性陣が人糞を撒き散らすとはどうも思えない。 ここら一体の店子さん