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仮想島プロジェクトin北海道がもたらす私たちのこれから


仮想島プロジェクトin北海道とは

仮想島プロジェクトin北海道とは、あらゆる境界を融かしつなげることで、誰もが新しい出会いとより多くの選択肢に恵まれる世界を創造していくことを目的し、バーチャル上に北海道を作るプロジェクトです。この広い北海道では直接人と人が出会い、繋がるには様々な点においてコストがかかってしまいます。だったら出会いの入り口をオンライン上に作ってみて、情報を集約させてみることで、北海道の人・コトをもっともっと発信できるかもしれない。単なる情報のプラットフォームではない、単なる出会いのツールではない、色々なことがゆるやかに絡まりあい、北海道をよりよい方向へ進むためのきっかけになり得るこのプロジェクトについて、主観を交えながら書き記していこうと思います。

オンライン化が加速した今考える「個の時代」

端から端までの移動には車で10時間以上もかかってしまう北海道は、道民が共通の明確な目的を持ちづらいという課題があります。広い土地だからこそ、思いが届きづらい。
コロナ禍においても、その前からでも、北海道の各地域で地元を想う活動などは沢山実施されてきましたし、そのための団体なども沢山存在していました。優劣なく、その想いはどれも素敵なものばかりで、尊重されるべきものです。しかし、彼ら、彼女らの発信が地域に思うように届いていないこともまた、事実です。同じ北海道に暮らしている僕たちでさえ知らない活動や団体が山ほどある。つまり、個でで発信することは容易でも、それを届かせるためには相当な個の力や共感が必要だということです。じゃあ、”個の時代”と叫ばれる今だからこそ、その”個が束になる”。今よりも一歩先の、より発信力を増すための仕組みがあってもいいと思います。
3年前、胆振東部地震が起きてしまった際、#元気です北海道 というタグを付けた発信がムーブメントとなり、北海道に暮らす人達の思いや姿が北海道中、日本全国へと届きました。
数ヶ月前、オリンピックのマラソンが札幌開催になる可能性が高まった際、ニュースキャスターの発言に対し、#札幌discover というタグを付けた投稿がムーブメントとなり、札幌だけではなく北海道に暮らす人々が、今まで以上に自分の地域に誇りを持ちました。
北海道に暮らす私たちが、共通の思いや目的を持った時は強い。今までもそれは証明してきたはずです。

この島プロも、私たち個人がより情報発信をする力を強める、より北海道の魅力を届けるための、個が束になる手段として大切な場所になるはずです。

私たちはなぜ北海道の地域の情報発信をしようとするのか

「もっと私たちの地域の魅力を発信しましょう。」
「もっと私たちの地域への移住者を増やしましょう。」

日常的にと言っていいほどよく聞く言葉です。
市や町、村として存続するためにも税収やその他の収入は必要であり、住民を増やすことや観光客を増やすことの必要性はよくわかります。
でも、この言葉にはお金以外の目的が含まれていることも私たちは何となく理解しています。
束になって情報を届ける大切さは理解したものの、そもそもなぜ地域の情報を発信しなければならないのか。発信したいのか。

育ってきた環境も、関わってきた人も、食べてきたものも、見てきた景色も、考えてきたことも、全部違う。
そんな人と人が出会って、話をしたら、全ての感覚が同じことなんてあり得ません。その違いを受け入れた時や共通点を見つけた時の喜びって、面白い。
ワクワクする感情が芽生えて、こんなことやってみない!?って思いが湧き上がってくる時って、面白い。


この一見当たり前のように思われることを、当たり前のように発生させていきたい。
色んな地域の人が日常やコンテンツを発信して、また色んな地域の人がそれを受け止める。物理的に離れた距離であっても、ワクワクが生まれていく。
自分では直接行けないけど、その場にいる誰かが目になったり、手になったりして、体験できる。

いきなり、何をしてるかもどこにいるかも分からない〇〇地域の△△さんと話してみたい!なんてことは起こらないですよね。
△△さんが発信していたやっていたあれ、面白そうだから体験してみたい。△△さんの話し方、文章の書き方が好きできっと自分と合うと思うから一度会ってみたい。

この人と人が出会う理由(言い訳)を作る。それが情報発信を行う意味なのではないでしょうか。

人と人が出会うためには、言い訳が必要だから。
人と人が出会ったら、きっと、もっと面白いから。

経済的な視点で考える島プロの意義

主観的な思いを綴っていきましたが、北海道にとって島プロが必要である経済的な視点からも少しだけ記載しようと思います。

コロナ禍の現状において、北海道の企業や個人で営業などをされている方々も例外なくダメージを受けました。そんな中でも、会社を存続させるために、生活するために、生きていくために、やはりお金は必要であるという事実は変わりません。世界中に現在78億人という人がいて、北海道には500万人程しかいない。北海道内で住みたい街ランキング1位の札幌で200万人ほど、3位の函館で25万人ほどしか暮らしていない。地元内で消費活動を促進させるキャンペーンなどを重ねても、やはり限界があります。市場を日本全国へ、世界へ、広げる新しい動きを起こすことが北海道の存続にとっても重要になってくるのではないでしょうか。

リアルで人に会いづらくなったこの現状だからこそ、オンラインでのイベントや取り組み、サービスなどが沢山生まれました。しかし、今までリアルで経験してきた面白さ、楽しさ、ワクワクが全てオンラインで代替できた訳ではなく、「これはオンラインでもいい」「これはリアルじゃないとだめ」という線引きがはっきりと見えてきたんだと思います。
リアルではなくてオンラインでも十分に価値を生み出せる、というコトも幾つも見つかった以上、コロナが収束した後でも私たちはオンラインとリアルの世界を上手に行き来しなければなりません。
だから、この双方の境界線をゆるやかに、滑らかにしたい。
どちらかが得意な人も、そうでない人も、色んな人にとって幸せな仕組みを作りたい。


北海道をこうしたい!という思いは、人それぞれ幾つも存在していいし、幾つも存在すべきだと思います。その思いを誰もが発信できる。誰もが受け取れる。そんな仕組みが島プロなんだと思います。このプロジェクトが北海道に浸透し、北海道がもっともっと面白く、優しく、繋がっていくことを願っています。




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