思い出喫茶店・京都編~イノダコーヒ~
思い出の喫茶店について、記憶とスマホのフォルダ内の写真を頼りにしながら書くこのシリーズ(2回目)。初回は喫茶店といいながらお菓子屋さんだったので、今度こそタイトルどおりの喫茶店です。ちなみに北摂編と京都編があります。続けたい。
イノダコーヒ
イノダコーヒ。イノダコーヒーではなく、イノダコーヒ。ここ大切。京都の烏丸御池駅の近くに本店を構え、いくつか支店もある。重厚感のある、でも堅苦しくない、素敵な雰囲気の店だ。客層は年配の方や地元の人が多く非常に落ち着いている。
思い出のフレンチトースト(もはや砂糖メイン)
昔、樟葉モールというショッピングモールの中にあり、小学生のときに親の買い物に着いて行ったら必ず入っていた。親たちがコーヒーを飲むなか、小学生の自分と妹はコーヒーを飲めないので、全くお店の良さがわからなかった。
コーヒーを飲めない代わりに、フレンチトーストの表面に砂糖をたっぷり振りかけたものをよく頼んでいた。まるで雪景色のように一面真っ白なので、食べる前にナイフで全部ザーッと砂糖を落としていた。食べ方としてどうなのかはわからないが、そのまま食べたら大変なことになっていたので許してほしい。
いつしか樟葉モールからイノダコーヒが消え、あのフレンチトーストのことも記憶から消え去ろうとしていたとき。大学生になり、帰省した際に特に理由もなく京都駅のイノダ(ポルタ側)に妹と入ることになった。フレンチトーストを頼んでいた頃から10年ほど経って、ふつうにコーヒーを頼んだ。そして、はじめて「アラビアの真珠」の美味しさに気づいたのである。イノダでは、コーヒーを頼むと砂糖とミルクはお入れしますか?と聞かれる。両方とも入れるのがイノダスタイルらしいので、いつも入れてもらう。
そこから、コーヒーの粉を買って帰り、家で淹れるようになった。
本店限定メニュー
本店には限定メニューの「京の朝食」がある。クロワッサン、オレンジジュース、プレートにはサラダとハムとスクランブルエッグと付け合わせ。そして食後に飲み物(コーヒーを頼んだ)。面白かったのが飲み物の一覧に「オレンジジュース」があったこと。ここでオレンジジュースを頼めば、食前と食後にオレンジジュースを2杯飲めることになる。半分冗談で妹とどうするか相談したが、さすがにやめておいた。
ちなみに、京都はコーヒーとパンの消費量が全国1位らしい。喫茶文化も根付いており、古くからある喫茶店も多い。実家も朝はパンとコーヒー派だったし、休日の朝は祖母がよくフレンチトーストを焼いてくれた。
話を戻し、本店の朝食は美味しかった。ホテルのラウンジっぽい雰囲気もありつつ、肩肘を張らない喫茶店の穏やかな空気が流れていた。
京都に帰ったら、また行こうと思う。今度は店内で売っているミルクピッチャーがほしい。
https://www.instagram.com/inodacoffee_kyoto_official/