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「ピュアだよね」ってそれ、褒めてるの?──アクセサリー紹介エッセイ(HARIO Lampwork Factory)

「あなたってピュアだよね」
同性の友人から言われたら、あなたはどう感じる?

わたしはほんの少し落ち込んでしまうかもしれない。「いい歳した大人だけど、ちょっと子供っぽいところあるよね」こんなふうに解釈してしまうかも。ひねくれていると自分でも思う。

もちろん純粋な褒め言葉なのかもしれないけれど(わたしが言う側ならそういう意味になる)、そう感じとってしまうのはこちら側にも思い当たる節があるからだ。

「それなりに年を重ねたはずなのに、数年前とメンタリティが何も変わっていない気がする」
そんな不安を言い当てられたようで、心にもやがかかってしまうのだ。

もちろん「変わらない」というのは良いことだ。学生時代の友人と数年ぶりに会っても、あの頃の温度感で話せるのはとても助かる。会社で見せているソーシャルなわたしとは明らかに異なるわたしが飛び出してきて、自分でも驚く。わたしたちってこんな感じで話していたなあと、あの頃のわたしたちを取り戻す感覚になれる。

あの頃あんなに仲が良かったのに、卒業後は連絡が途絶えてしまった友人。いつでも会えたはずなのに。会う前は緊張したし、髪色も環境も変化してお互い見た目はまるで別人(!)だけど、気づいたら10代の頃の口調に戻ってたなんてこともある。久しぶりの再会というのはよろしくない勧誘の可能性も高い年齢になってしまったから、再会に踏み切ってくれたのは感謝しかない。信頼してくれているのだろうなと思う。

あの頃と変わらない(変わらないように見える)温度感の中で、きっと私は一生10代の頃の面影を彼女の中に見ながら、新しい服を纏っていく友人を好きになるのだろう。

少女時代のしなやかさを宿したまま、歳を重ねた分だけ新たな美しさを開花させ、その人らしさを更新し続けていく。そんな女性を「ピュア」と、呼ぶのではないか。わたしはそんな「ピュア」な大人の女性を目指していきたい。

わたしにピュアに生きる自信を与えてくれるアクセサリーがこれだ。

HARIOといえば耐熱ガラスのメーカーだが、ここはガラス加工の技術を活かしたHARIO Lampwork FactoryはHARIOのアクセサリーブランドである。

シンプルなものからデザイン性に富んだものまで取り揃えられていて、ガラスの可能性と高度な職人技を感じられるのが魅力的。

「でも、お高いんでしょ…?」とそこのあなた。5000円台から買えるものもあります。意外と手が届くでしょ?

わたしが愛用しているのがピアス「ムーンライト」だ。ムーンライトも5830円と、自分へのご褒美に買うのに程よい価格設定だ。

控えめながらも存在感のある形状がどんな服やシーンにも馴染むので重宝している。
シンプルでカジュアルなスタイリングも、耳元でガラスがゆらめけば格段に品が上がるし、フォーマルな場を意識したシックなワンピースと合わせても、イノセントなガラスの瞬きが、気張らず自然体な雰囲気に仕上げてくれる。

無垢なガラスのきらめきが上品で洗練された印象を与えるとともに、ガラスという馴染み深い素材から親しみやすさも感じられるのが良い。
ピュアな魅力を輝かせながら大人の季節を深めていきたいと願うわたしには、まさに相棒とも呼べるアクセサリーだ。

透き通る玻璃のピュアなきらめきは、清らにしなやかに年を重ねるわたしを肯定してくれる。


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