徒然みぞれ

つれづれみぞれといいます。自由に楽しく書いていきたいです。

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新刊サンプル「午前2時のアンダンテ」@11/11文学フリマ東京

※本記事内の文章・画像の転載はご遠慮ください。ご協力ありがとうございます。 来る2023年11月11日(土)に開催されます、「文学フリマ東京37」にサークル参加します。 【出店告知】文学フリマ東京37 「喫茶あわい」 「喫茶あわい」という個人サークルで出店します。今回は友人の茶菓嶋さんと合同ブースです。 場所は第二展示場(き-51)に配置されました。ジャンルは恋愛です。 Webカタログも公開中ですので是非ご覧ください!「気になる」ボタンを押下してくださいますと徒然が泣いて

    • 5/19(日)文学フリマ東京38に出店します。〜文フリとの出会い、思い出語り。

      来る5/19(日)開催予定の文学フリマ東京38に出店します。サークル名は「喫茶あわい」ジャンル:恋愛でスペースをいただいております。 【2024/5/19(日)開催/文学フリマ東京38】 出店名: 喫茶あわい ブース: F-22 (第一展示場) お待ちしております! これまで何回も出店していますが、5月のサークル参加は初めてになります。理由は仕事的に繁忙期で余裕がないため見送っていたのですが……最後の流通センター開催ということで!これはぜひ見届けねばと思い参加を決意しま

      • '24春無印良品週間で買ったモノ

        無印のまわし者みたいですみません。(笑)  アラサーOLのわたしが今回の無印良品週間で買ったものを備忘と紹介を兼ねて書き記します〜! 25日(月)までですので慌てずいきましょう! 1.アルミハンガー・パンツ/スカート用 これ便利!!! 場所を取らずシワにならずに3着も収納できてスペースの節約になる。買ってよかったアイテムです。 2.らくがき帳 学生の頃から愛用。勉強したり落書きしたりアイデアを書き留めたりするのにちょうど良いんです。真っ白ではないけど、白すぎて目がチカ

        • バレンタインの掌編小説「素直じゃないふたり」

          「みんな~! ハッピーバレンタイン!」 「おっ、有馬ぁ。もしかしてこれって」 「ンなわけないでしょ。はい、黒川にも」 そう言って有馬はクラスの男子にチョコレートをばらまいている。チョコといってもどうやら市販のチョコレートの菓子パックを何種類か詰め合わせているだけのようだが、一つひとつ袋詰めしてリボンをかけているだけで時間も労力もかかるだろう。 「ポイント稼ぎかよ」 ──あ、やべ。声に出てた! そう思った時にはもう遅くて、有馬はスカートのくせにずかずかと大股でこちらへと向

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        新刊サンプル「午前2時のアンダンテ」@11/11文学フリマ東京

          わたし的買ってよかったコスメ2023

          本当は昨年末に上げたかった記事ですが……。せっかく書いていたので投稿します! 12月になると、どの雑誌にもベストコスメ大賞が特集されています。ざっと見た感じ、DIORのアイシャドウパレットが人気なんですね。いつか欲しいと思いつつ、ご褒美なイメージがあり買ってもチマチマ使ってしまいそうです。。。でも、毎日をDIORで過ごせたら小さなことも「でも私DIORの女だから!」で無敵になれそうです。 徒然的今年のコスメの選び方は「毎日使えるもの」でした。コスメは毎日使うものだろと云え

          わたし的買ってよかったコスメ2023

          掌編小説『師走のふたり』

          警備員に労われてビルを後にすると、空はもうすっかり黒く塗りつぶされていた。星座に疎い俺でもわかるオリオン座の三ツ星が大きく浮かんでいて、もうそんな季節なのだと改めて感じさせる。 「おー、結構星が出てますね」 「何それ、口説き文句?」 「東京でも見れるんだなって思っただけですよ」 「冬は空気が澄んでるからね」 くすっと笑う先輩に、俺はため息を吐きたくなったのを我慢する。 年の瀬も近づいた東京の街。残業後の、葦の様な俺たちにはあまりにも眩しすぎて、思わず目を擦った。ブルーライトに

          掌編小説『師走のふたり』

          (既刊)「Teen“edge”」試し読み&文フリ東京37について

          ※本記事内の文章・画像の転載はご遠慮ください。ご協力ありがとうございます。 早いもので文学フリマ東京37まであと一週間……。 私は新刊入稿に安堵し、残業戦士と化し、無配ペーパーどころかお品書きの準備すら上げられてません。うへえ。 公式で発表されていましたが、来年の文フリ東京、遂にビッグサイト開催になるんですね。おめでとうございます! 徒然は実は10年前の文フリが初参加だったのですが、あの時は第二展示場だけでした。いつの間にか大きくなっちゃって泣 今年は久しぶりに第二展示場

          (既刊)「Teen“edge”」試し読み&文フリ東京37について

          OLの服装について語りたい「こんなの私じゃない」を受け入れる

          徒然は今年、転職をしました。 人生の一大イベントだと思っていたけれど、この時代は転職も当たり前の時代になってきているので周囲の反応は「へえ、そうなんだ。おつかれ」くらいでした。ただし自分にとっては慣れ親しんだ風景を捨て、新しい環境に飛び込むというのは楽しくもありストレスフルな状況でもありました。10代で上京してきた友人たちは凄いな……。新職場では必要以上に緊張しすぎて、三日目に迷走神経反射で倒れるなどしました。そんな情けない私でしたが、あたたかい職場の方々に受け入れられ、何と

          OLの服装について語りたい「こんなの私じゃない」を受け入れる

          くちびるに色を──コスメ紹介エッセイ(Celvoke)ディグニファイド リップス09

          メイクが面倒になったのいつからだ? 就職活動を始めた時からかもしれない。「自分のため」ではなく身だしなみの一環としての──他人様に不快を与えないために、マナー講座と並列で習った化粧があまりにもつまらなくて虚しくて、就職活動がうまくいかないのも相まって毎日鏡に向かうのが嫌だった。 嫌々ながらもやれと言われたことは受け入れるのが社会人だということに気づくのは数年後のお話。ただし、100%受け入れる必要はない柔軟性と創造性を持つことが大事ですよね、ええ。 今は会社に行くための化

          くちびるに色を──コスメ紹介エッセイ(Celvoke)ディグニファイド リップス09

          「ピュアだよね」ってそれ、褒めてるの?──アクセサリー紹介エッセイ(HARIO Lampwork Factory)

          「あなたってピュアだよね」 同性の友人から言われたら、あなたはどう感じる? わたしはほんの少し落ち込んでしまうかもしれない。「いい歳した大人だけど、ちょっと子供っぽいところあるよね」こんなふうに解釈してしまうかも。ひねくれていると自分でも思う。 もちろん純粋な褒め言葉なのかもしれないけれど(わたしが言う側ならそういう意味になる)、そう感じとってしまうのはこちら側にも思い当たる節があるからだ。 「それなりに年を重ねたはずなのに、数年前とメンタリティが何も変わっていない気が

          「ピュアだよね」ってそれ、褒めてるの?──アクセサリー紹介エッセイ(HARIO Lampwork Factory)

          コスメ紹介エッセイ「インスタント・パブリック」──すっぴんメイカー(インテグレート)

          わたしは最近人生がとても楽しい。とにかくやりたいことがいっぱいある! 読みたい本、観たい映画や演劇、行きたいライブ、食べたいスイーツ、訪れたい場所、会いたい人。枚挙に暇がない。 あとどれくらい人生残っているかわからないけれど、とにかく人生の時間全てを使っても足りないだろう。何故ならやりたいことは無限に増えていくからだ! しかし、やりたいこと、それ以上にやらなければいけないことが多数ある。 そのうちの一つが日常の時間の大半を占めている仕事──労働だ。 前述のとおり、わたしに

          コスメ紹介エッセイ「インスタント・パブリック」──すっぴんメイカー(インテグレート)

          5/23 キスの日の掌編小説

          ・ 君の艶やかな唇 僕がどんなに唇を重ねても 僕がどれだけ舌を絡めても 君は淡々と応えるだけ 僕の生を 返すだけ わかっている 二人の熱が溶け合っているように見えて、本当は 僕の熱を二人で分かち合っているにすぎない 君の 唇から流し込んでいるのは 君を介したぼく自身の呼吸 ぼくは 息をして 息をしていたんだと ぼくは はじめて 生きていたことを知るんだ 君と唇を重ねてようやく 僕は僕の輪郭を得られたから だから今度は 「……君の熱を、くれないか」 『人工呼吸

          5/23 キスの日の掌編小説

          掌編小説『セピア』

          言いたいことは沢山あった。そんなのはお互い分かりきったこと。だから、そういうのを色々飲み込んだ結果の笑顔を浮かべて見送る。それが別れ際のマナーってやつなんじゃないの? 彼は私の頬を両手で挟んで、私の餞別を無下にした。それなりの覚悟で頬に溜めておいたアレコレが飛び出していきそうだ! 「ちょっと!」 寸前で踏み留まんとする私を、彼の濡羽の瞳が逃さない。 「このままでいいの?」  ああ、いつもそうだった。あんたは私を逃さないくせに自分は逃げようとする。今だってそうだ。自分は

          掌編小説『セピア』

          掌編小説『自覚』

          掌編小説『自覚』 ・ 君の熟れた桃のような頬に、雫が流れていくのを見た。美味しそうなどど正直な感想を即座に捨てる。僕としては実に健全な感想なのだけど、内部で棄却しなければいけないことくらい分かった。 「……拭いてくれないんだ?」 言葉とは裏腹に、君が優美な笑みを浮かべる。僕は責任の所在があることを悟る。 「理由は二つ」 ふうん。泉のように涙を流したまま君は腕を組む。 「一つは枯れるまで流したほうが君のためになると思うから」 「……そうね」 君は静かに目を伏せた。黒く長いま

          掌編小説『自覚』