見出し画像

漫画でしかあり得ない音楽 〜映画「BLUE GIANT」のこと

昨日、映画「BLUE GIANT」を観てきました。

この映画、すごく楽しみにしてたんですよね。

でも、観る前に心配してたことがあって。

というのは、もしもテレビアニメ化だったとしたら、きっと漫画をそのままアニメにしていくって感じになったんでしょうけど、映画というのは2時間ですから、これはどうしたって漫画の内容をかいつまんで一つの話にする必要があるじゃないですか。

だから、なんか漫画を切り貼りしたようなものになってたら嫌だなあと思ってたんですが、そういうことはありませんでした。ちゃんとセンスよく2時間にまとめられていたと僕は思ったので、とても良かったです。

あとは、やっぱり音楽がめっちゃ良かった。実は音楽はspotifyで配信されていたので予習して聴いていたんですが、やっぱり映画館で聴いたら全然違った。

何というか、物語としてこの主人公たちはすごいプレイヤーなんだよってことになってるからそう感じる、というのではなくて、本当に、もしも18歳でこんな演奏する子たちに観客としてどこかのライブハウスで出会ったら、うわあ、すごい子らに出会った! って思うだろうな、と感じる演奏でした。

この物語って、主人公たちのトリオはベースがいなくて、サックスとピアノがめちゃめちゃ上手くて、しかもすごいカッコいいオリジナルの曲をやるっていう設定なんですけど、それを言葉でこうして言うのは簡単ですが、実際問題それってどんな音やねんって話ですよね。

しかも、物語の後半では、ドラムとサックスだけのシーンがあって、それで観客が「おおお」ってなる。

それも、物語としてはすごく面白いけど、実際にそれを音で表現するのって、ほぼ不可能なんじゃないかと思います。だからその辺って、最悪観客側が忖度して脳内補正することになっても致し方ないところだと思うんですが、でも、全然そんな必要はありませんでした。

普通に、めっちゃカッコよかった。

それは、音楽が上原ひろみだったからできたことなのだと思います。

この映画って、原作が好きな人とジャズが好きな人だけがヌルく喜ぶ、みたいな作品になる可能性めっちゃあったと思うんですけど、全然そんなことなかった。

いやほんと、すごく、すごく良かったです。大満足でした。ジャズの熱さ、すごく伝わりました。

是非続編も作ってほしい。ヨーロッパ編も、アメリカ編も、アニメで、映画館で観たいです。

というわけで、また明日。

おやすみなさい。

この記事が参加している募集

映画感想文

よろしければサポートお願いします!頂いたサポートは今後の創作活動のために使わせていただきます!