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本心と身体。

生きているとかなりの頻度で、

「あれ?これでよかったっけ?」
「なんか違う気がする」

なんていう気配がしてくるのですが、
皆さんもありますでしょうか?


違和感の気配の発信源は、何となく身体の内側に感じていて、片方のお尻が5cmくらい椅子からはみ出しているような「大体座れているし、大体安定しているけど、しっくりこない。」そんな感じです。

大体こういう時は「本心からずれている」ことが多い。

もっというならば「本心からずれていることに気づいていない(自覚していない)」ことが多いです。


本心に気づいたとて現状はすぐに変わらないことが多く「現状と本心の不一致」はもちろんあるので、この状態はひとまず問題ではないと今日はしておこうと思います。(不一致に気づいたけど、自分にとっての完璧な椅子がどういうものか分からないというのはまた次の段階なので今日はスキップします。)


さて問題は?というと、

「椅子にちゃんと座れていない私を自覚していないこと」です。いわば、お尻がずれているのに違和感を感じていない状態。

この状態はおそらく誰しもにあると思っています。(よっぽどの達人でない限り)


というのも、本心も時間や環境が変われば自ずと変化するものであり、一度本心に気づいたからといってそこで一件落着ではないからです。


だから、”本心に変更あり→変更に気づく”という流れにはタイムラグが生じやすく、このタイムラグが長いか短いかは、プラクティスの修練度に左右されます。

さてそれは何のプラクティスか?というと、、、


身体感覚に気づくというプラクティスです。



「身体の声を聞いてみる。」

身体を労わり、大切にケアしていると身体もその返事として心地よいなどの身体感覚を伝えてきます。
そして逆に、身体を蔑ろにし酷使していると身体もその返事として不調を引き起こします。


言わずもがな、心と身体(脳と臓器の関係から)は密接につながっているので、身体の感覚がわかると心の状態も分かることがあります。逆も然り、姿勢や挙動で心的状態も変化します。(今日はあえてここに科学的な説明を加えないけれど、このことを大前提に話を進めていきます)

この「身体の感覚が分からない」という人は一定数いますし、現代人の多数は「疎くなっている」状態だと思います。(一方少数ではありますが “敏感すぎる”人はこの身体感覚からのアプローチはあまりお薦めできない場合がありますのでご了承ください)

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「身体の声を聞く練習。」

練習方法はほんっとうに色々ありますが、まずは五感や、その五感に伴って感じる内的感覚(心地よい、ホッとする、緊張するなど)を日常のあらゆる場面で意識的に感じ取ってみる。

心地よさの感覚は、身体の不調とは遠い位置にある感覚だと思っています。なのでその心地よさを身体に与えていく(身体を労りケアする)。これが一番わかりやすい方法かと思います。そう言うと、リラックスさせるという方法が一番に思いつきますが、傾眠傾向やぼーっとするなどの状況が長い場合には適度に運動するなど心拍数を一度上げることも身体のケアだったりします。これも人それぞれ。身体の声を聞いた上の選択になります。



でもこれって一度習得すればずっと使えるってものでもなくて、思考や環境によって鈍くなっていったりします。掃除をしなければ埃が溜まっていくように、これも定期的かつ持続的に続けなければならないものですね。


身体も心も心地よい状態で過ごして、なるべく随時変わっていく本心に気付いていきたいものです。



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