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帰省

 仕事で関東に出てきてからというもの、ほとんど帰省していない。
 帰省といえば夏、冬の長期休みが定番だろうがしていた仕事が仕事だったから世間が休みの時は仕事をしていたから田舎に帰るという選択肢を選ぶ気にならなかった。

 田舎にいた時は親達の実家に帰省していた物だ。
 ま、それも離れたところの学校に通ったり仕事を始めてからは着いて行かなくはなった。
 帰省先は自宅からは数百キロの所で自家用車で帰っていた。
 私はこの帰省の道中が楽しみだった。
 夜中自宅を出て夜通し走る。
 下道と高速道路をひたすら走る。
 運転は父だ。
 母は免許を持ってなかったから。
 私は助手席に乗りひたすら流れる暗い風景を見ていた。
 夜中だが寝るのはもったいなかった。
 その中でも楽しみは高速道路のサービスエリアによることだった。
 そこのレストランか食事ブースで食事をとり備え付けの高速道路の地図をもらうのが楽しみだった。
 その地図を次のサービス、パーキングエリアまで暗い中だけど見ていたものだ。
 私はこの頃から車酔いとは無縁だったし。
 今や車に乗って下を向いているだけで酔ってしまうようにはなってしまったが。
 夜が明けるころ日に帰省先のインターチェンジに次夜が明けきる頃に着いていた。
 基本寝てないから着いた頃には眠たかったが。
 ま、帰省してから子供の自分達にはすることはないのだが。
 父方の方は親戚が多く同じ時期に帰ってきた従兄弟達と遊んではいたが。
 帰りも似たようなものだ。
 そんなだから帰るというより帰る道中が楽しみだった。
 少し前に田舎から合同で法事をしようという話が上がった。
 うちはすでに両親が鬼籍だったこともありよろこんで参加した。
 父方の生家に帰ったのだが道中は妹の家族の車に同乗させてもらったのだがきちんと間違えずにナビゲートできた。
 そこに行くのは多分30年ぶりだったのだが。
 やっぱりドライブは楽しいね。

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