STになりたいと思ったら

こんにちは、ST(言語聴覚士)のMWです。

前回はSTについてザッとお話ししましたが、今回はSTになる道筋についてです。

高卒資格のお持ちの方であれば、まずST養成校に入学し、そして国家試験に合格する必要があります。

養成校は全国で74校(言語聴覚士協会に記載されている学校、2023年11月現在)があります。修了までの期間はおよそ2〜4年となります。私は大学卒業後、3年制の専門学校にて基礎を学びました。

養成校は大きく分けて4年制大学と専門学校(最短で3年、大卒資格保有者で2年)となります。
私の場合、3年制専門学校であったので国試合格、実習クリアが至上命題のような雰囲気がありました。4年制大学出身の方からお話を聞くと、更に専門的研究から卒業研究やいわゆるキャンパスライフなども加わるイメージですね。

養成校のカリキュラムは場所によって様々ですが、いずれにせよ実習(医療機関で実際の業務を学びます)と卒業試験合格、国家試験合格はマストとなります。

実習はこれまた様々ではありますが、教育養成ガイドラインで480時間と規定されています(8時間の実習で60日、2ヶ月間)。最近の動向としては見学実習1週間を経て評価実習、臨床実習へと続く形が多いようです。ちなみに私の場合は評価実習1ヶ月、臨床実習2ヶ月と現行の制度より少し多く学ぶ機会に恵まれました。

実習先は養成校によってやはり様々です。いわゆる病院(成人、小児問わず)やデイケア(在宅の患者様が通いでリハビリをします)事業所、小児や学童向けのことばの教室とあります。私の周りでは無かったのですが、聴覚関係で特別支援学校や補聴器メーカーなども考えられますね。

実習先のエリアは養成校の近隣であったり、学生さんの出身地近くであったりとこれは学校側の事情によってかなり左右されます。私は一つ目の実習先は全く土地勘のない場所で大変苦労した思い出がありますが、二つ目は当時の住所から1時間ほどで通えましたので、多少の配慮はあったのだと思います。余談ですが、都内の養成校に通う23区在住の同級生は2ヶ月青森の病院にお世話になることになり、精神的にかなり鍛えられたと後日語ってくれました。

私の場合、3年制専門学校であったので国試合格、実習クリアが至上命題のような雰囲気がありました。4年制大学出身の方からお話を聞くと、更に専門的研究から卒業研究やいわゆるキャンパスライフなども加わるイメージですね。

アプローチの仕方は様々なだけに、現場で働いていると本当に経歴が多種多様な方と多く出会い、新鮮な刺激を受けることがとても多いのはSTの魅力の一つです。私自身も文系大学出身で専門学校に進んだらやはり同様の同級生がいて、更に社会経験を積んだ方や、子育てをひと段落されたママさんもいたりして非常に人間的に成長できた学生生活を送れました。

同じリハビリ職の理学療法士、作業療法士と比較するとまだまだ人口は少なく発展途上な側面もあるSTですが、その分ある種の連帯感は皆さん持っているなと体感しています。今後は他のリハビリ職との違いや国家試験合格率といったお話もしていこうかと考えています。

といったところで今回はこれで以上となります。
最後までご愛読してくださりまして、大変ありがとうございました😊

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