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真夜中のSNSは毒にしかならない

某SNS上で、未だに相互フォロー状態の元カレがいる。

フォローしたのは私からで、別れて数年経ってからのことだったと記憶している。

当時の私はいわゆる“ネットワークビジネス”に夢中になっていて、少しでも人脈を広げたかったのだ。

元カレを通じて、少しでも知り合いを増やしたかった。

使える手は、なんでも使った。

ところがビジネスは長続きせず、頓挫し、実態のよくわからない『友達』だけが残った。

整理をするのも面倒なくらいの数で、放置したまま今に至っており、元カレも、その中の一人だった。

その元カレの近況が、先ほど目に留まった。
 
ファミリーで別荘に行った様子が綴られており、小学生になる息子さんとプールで楽しそうに泳いでいる画像が貼られていた。

元カレに未練はない。

ただ、幸せそうな彼が、たまらなく羨ましく思えたのだ。

画像の中の元カレは、それなりに歳をとっていたけれど、眩しいほどに幸せそうな笑顔を浮かべていた。

(自分は一体、これまで何をしてきたのだろう…。何を失い、何を手に入れたんだろう…?)

しばらくの間、しみじみと自分に問いかけた。

答えは出ない。

眠る前なのに、最悪だ。

私にとって、真夜中のSNSは毒にしかならないのかもしれない。

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