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星加優和
2023年12月3日 19:01
ヨナ書は、神の正義と人間の正義とが衝突した物語です。ヨナにとっての正義は敵国の首都であったニネベが滅ぼされることでした。彼が自らの正義を固く握りしめていたまま、物語は進みます。彼の視野は狭まったままです。世界を単純化し、そして神に対してさえも冷笑的な態度をとります。しかし神はそんなヨナを追いかけ、ニネベへと向かわせ、ニネベを赦し、そして不機嫌なヨナをなだめました。このように聖
2023年11月12日 20:38
ヨナ書は聖書の中でも特筆して面白い物語の一つです。ヨナが神に対してさえ強情な人物として理解するなら、ヨナ書は更なる立体感をもちます。一度は御顔を避けて船に乗って逃げ、魚の腹の中で祈ってもなお、彼の特性は変わりません。ヨナは魚に吐き出された後でさえも嫌々ニネベの町へ行き、そこで滅びのメッセージのみを短く語り、町全体が悔い改めると彼は非常に不機嫌になります。多くの場合、人は一瞬
2023年10月29日 20:13
私たちは現在、自分が正しい側にいることを確かめなければ気が済まない社会に生きています。SNSに投稿すれば、見た人の反応が気になります。正しくないように受け取れる発言や、そう見える人物にはみんなで石を投げることで、自分はあの人よりはマシであることに安心します。対立する主張は論破し、正しさによって最も親しい人をも支配しようとします。一方で、正しさの基準は多様です。多様であり
2023年10月22日 13:00
私たちは自分の心の奥深くの状態についてチェックする判断基準を何かもっていますか?「教会での奉仕」や「毎朝のデボーション」は霊性を保つ手段ですが、それをどのくらいやっているかは判断基準にはなりません。ヨナ書1章から、私たちは2つの判断基準を見出せます。①普段の生活で感謝は見つけられるでしょうか。②困難に直面した時、背後にあるものを理解しようと努めているでしょうか。ヨナ書は聖書の