見出し画像

これが不登校児ホームスクーリング概要じゃい(小6)

不登校特例校受験(算・国+面接)を踏まえての学習内容をまとめておく。

これが誰かの役に立てばいいな~ではあるけど、同じ診断がついていても特性なんて人それぞれなのであくまでこれは12年彼女を見て来たわたし(母)によるカスタムメニューであることだけご承知おきください。という感じで。

スペック

・小6女子
・不登校歴5年(同伴別室登校、短時間別室登校の時代も含む)
・ASD、選択性緘黙(場面緘黙)診断済
・WISC済、視覚優位(と言われている)、個別学習の方が伸びるとの旨
・K-ABC済、認知検査>>>習得検査(認知検査…学習尺度のうち一項目は18歳以上相当/習得検査…語彙、読み凸、書き、算数凹)

学習内容(国語)

まず漢字。

学年ごとのテスト(易)→誤答は書き方を口に出しながら書いて見せる→学年ごとのテスト(難)→誤答は(略)書いて見せる、をとりあえずどんどん進めている。
視覚優位だけど聴覚がまったくダメなわけではなく(緊張状態だと入らないことはある)相手が私であり比較的緊張のない状態のなか、視覚聴覚両方にアプローチしているのが功を奏していると想像。
やり直すと書けてる漢字が体感半分くらい。プリントの中で複数回同じ字が出てくるので都度間違ったやつを書いて見せているのもでかいかもしれん。視聴覚総合情報の反復。

たまに「博士への道のり」を「白紙への道のり」とか書くので、そこらへんは知識で後々埋まると信じる。
ちなみにこの場合、都度「このシチュはないて~笑」と図解しながら一緒におもしろみを感じていく。その記憶と連動して正しいものを覚えてもらえればなにより。

そして文法はこちらの動画。

彼女は作文が書けない。
だからといって文章を作ってアウトプットすることができないかというと、そういうわけではない。LINEでは中~長文の会話が成立しているし、通っている塾なり心理相談室なりFSなりで筆談(スマホのメモ機能)ができているので。

では「作文ができない」の理由の中に、「そもそも文章の構成についての根本理解ができていない」があるために文語文に対して敬遠する気持ちがあるのでは?(作文=文語文みたいな印象あるじゃないですか)という仮説を立てた。
「じゃあ口語文でもいいからそのまま紙に書こう」は、発話をロックすることで自分を守っている(と各所で言われている)子に不適なのが明らかなのでこっちは考えていない。だって話し言葉が肉筆で紙面に残るってめちゃくちゃ「自分」の「自分性」(って言葉はたぶんないけど)を誇示する行動じゃないですか?それが出来るならそもそも緘黙なんてやってないでしょ、と個人的に思う。
(誤解を生みそうな言い回しなので一応補足すると、「自分の意志で喋っていないんじゃないか?」なんて一切思ってないですよ)

これに思い至ったのがなんと本当に先日のこと。
なので、まず文法に触れてもらっているというところ。
入試が無事に終わったら簡単なものから作文に触れたい。

とはいえ作文なんてどんな内容でも少なからず「自分性」の誇示なので、これは少しでも進歩すれば上等の構え。

学習内容(算数)

これは一冊に絞っていかないと混乱する!と思ったので以下のみ。

これ、何がいいって、小学校での履修分を体系ごとに頭からケツまで通すので、数学0点人間の私でも教えられるし理解しやすい点に尽きる。
小学算数って履修順だとあっちこっち飛ぶじゃないですか?あれに理解阻まれるタイプの子絶対いるよな…てか多分彼女そうだよな…と思ったので…
上の国語でも似たようなことを書いたけど、「その体系のルールをとりあえず全部さらえて全容が見えたらより理解が深まり実行が可能になる」タイプと見ているので。

なお、私も仔細までわかってない部分があるのでそういう時は「訳わからんよな〜」と言いながら調べてなんとなく教えている。テキスト内の解説でも「これ教えんでええやろ(比の利用を分数使って求めること、中学以降である!?)」はあるのでそいつを省いたり、苦手な文章題なんかはさくっと触れる程度にしたり、そういうカスタマイズもしつつ。

余談ですが、私の数学0点は高校入学以降の話です。
当時の部顧問が数学の先生でねえ…「お前はどうする気なんだ」って呼び出されたねえ…現役で私文行きましたけど…当時中堅以下だった大学なんですけど今中堅扱いでワロタ。なんなら高校も当時より偏差値10近く上がっててワロタ。ほんとうに余談。

学習内容(理科・社会)

これは以下を渡して丸投げに近い状態。

「ある程度丸投げでもいけるやろ~」と思ったのには一応根拠がある。

彼女は低学年時からずっとEテレの理科番組を見ていて、たぶん理科の実験とかは好きだったし、日常で浮かぶ疑問は生物や物理関連のものが多かった。「ガスでできてる惑星に何か混ぜたら形変わるのかな」に付き合ってくれたフォロワー、その節はありがとうございました。
私は今でも彼女が1年生の時に発した「どうして鶏は卵で生まれるのか(抱卵するなら別に胎生でもいいじゃん?という意味合い)」に答えられない。誰か納得のいく回答を教えてほしい。閑話休題。

社会もメル先生とぬいの(ハジメとズビって言いなさいよ)番組を見てきた。昼食は朝ドラ再放送~列島ニュース見ながらの時間帯が多く、都度都度立地、産業、社会の仕組みをある程度話してるのであとから仔細を学んでも「なーんもわからん…」にはならないんじゃないかな~という楽観。青森でリンゴの収穫が~とかね、北海道のサンマ漁とかね、最近だとよく見ますね。熊害とかも。

あとは朝ドラと大河を踏まえて歴史と地理もフンワリ。「東大阪の産業(舞いあがれ!)」とか「徳川幕府の成り立ち(どうする家康)」なんかはピンポイントだけど、「戦時中の暮らし(朝ドラ複数)」みたいなのはそりゃまあ描かれ方はドラマだけどフンワリ状況に想像つくよなあ、というとこ。
もちろん「ドラマだけじゃアカンだろ」でプラスアルファとして歴史授業動画をひととおり見てもらった。これは中学領域。

とある男が授業をしてみた - YouTube

葉一先生の動画には算数の補足(私の説明でわかってもらえなかったとき)なんかでもお世話になってます。

学習内容(英語)

これは本当に軽くでいいと思ったのであっさり。

夏休みに、巻末付録の単語ページだけとりあえずさらってもらった。
全く英語にノータッチではない状態での進学が目標だったので、後々授業で目に耳にしたとき「そういやこんな単語あったな〜」と思えれば充分だと思ったんですよね。
縁あって数か月だけ塾講のまねごとをしていたんだけど、英語、中一でも分かってない子はとことん分かってないし単語もアッパラパーだったので…全然間に合うなって…

これも受験後、余裕があれば中身も軽く通すつもりです。

面接練習

これについてのみは私が教えては本番で発揮できない部分だと思ったので(喋れるうえに家族の私では、喋れないし他人である面接担当のかわりはできない)、外部の力を借りるべきと判断。昨年から通っている発達障害児向けの個別塾にお世話になっている部分です。
冬期講習で短期的にやったとて間に合わんな…と思ったので、今年度の後半をこの対策に割いてもらっている。入室・退室マナーもカバーしていただけて助かってます。

なお、受験校の面接は学校備品のiPadのみで行わなければならないことがつい先日分かったので、その対策もお願いする予定。
(受験校でも追加対応してくださるようで、ほんとうに頭が上がらない…)

改めて

これが誰かの役に立てばいいな~ではあるけど、同じ診断がついていても特性なんて人それぞれなのであくまでこれは12年彼女を見て来たわたし(母)によるカスタムメニューであることだけご承知おきください。です。冒頭と同じ文章をコピペする暴挙。


さあ、受験まであと53日。やれることをやるのみ。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?