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2021.11 最近読んだ本

今回は最近読んだ本。
前回は7月だったので大体5ヶ月ぶりくらいですね。最近読んだ本というか、ここ半年で読んだ本になりそうです。

前回はこちら。
まあさくさくやっていきましょうか。コンスタントに色々読みたいんですが、乗らないときは全く乗らないので今回もぼちぼちな冊数。でもいくつか面白いのはありました。

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・チョ・ナムジュ - サハマンション

★★★☆☆

確かGQで取り上げられてて、面白そうだなあって思って手に取った本。こういうディストピア系の作品って好きなんですよね、ジョージ・オーウェルの1984年とか。これは、どこにあるのかいつ頃出来たかも分からない謎の創立者達によって運営されてる都市国家が舞台で、そこにあるサハマンションは正に競争社会で負けた貧困層の最後の住処といった感じ。
そこに住む住人達の群像劇…かな?そんな作品です。極端な格差社会だったり、現実社会とリンクさせて物語に緊迫性だったり皮肉を持たせるディストピア系にありがちな作品ではあるのと、ラストがまあ正にこういうラストだよねって感じだったので☆3で。ここらへんは如何に独自性を持たせるかが難しいですね、「すばらしい新世界」とか「1984年」がよく出来すぎているっていうのもまああるんですが…。


・ジョナサン・スウィフト - ガリバー旅行記

★★★★☆

Kindle Unlimitedで配信されてて、そういえば読んだことないなあとか思って手にとってみました。いや僕も絵本の小人に取り囲まれてるイメージしかなくて、初めてまともに読んでかなり真面目に風刺を効かせてる作品だなあと。ただまあ、何が基になってるかは解説を見ないと分からないんですが…そこらへんをしっかり把握してると面白いですね。1700年頃にこういった作品があったのも驚きですが。


・雨穴 - 変な家

★☆☆☆☆

電車の中吊り広告で見かけて面白そうだったので、1260円は高いな…とか思いながら手に取ったんですが…いやつまらなかったですね。

元々はYoutubeのこの動画が基だったみたいで、これ自体はかなり上手く出来てて良かったんですけども。全4章で1章目がこの動画にあたります。で、残りの3章で補完したのがこの本なんですが…。
読んでみると次から次へと何も苦労もなくサスペンス的な怖さもなくミステリー的な謎もなく一方的に伝えられる真実の羅列。1章目だけで終わらせて、謎は謎のままあとはご想像にお任せしますがある意味1番雰囲気出てて良かったような気がします。うーん、これに1260円は高いなあ…。


・伊坂幸太郎 - ペッパーズ・ゴースト

★★★★★

今年の10月に発売された伊坂幸太郎の新作。良かったですね、かなり良かったです。正直に言ってしまえば、今までの伊坂幸太郎作品の寄せ集めとも言えるような内容なんですが…その分面白さは保証されててあっという間に読み進めちゃいました。簡単ですけど効果は絶大な伏線が散りばめられてたりとか、キャラが立ちすぎてる二人組とか、絶妙に大袈裟すぎない能力…未来予知を持つ主人公とか、ああいつもの伊坂作品だなーと。そういう意味では初めて読む人にもおすすめ出来ますね。分かりやすく作者の特徴を掴めます。


・スティーヴン・ウィット - 誰が音楽をタダにした? 巨大産業をぶっ潰した男たち

★★★★★

原題は「HOW MUSIC GOT FREE」。音楽が無料・自由になっていく流れを記録したノンフィクション本ですね。これは良かったですねー。MP3を作ったエンジニア、ユニバーサルミュージック元会長・CEOのダグモリス、そして実際にCDをレコード会社から持ち出し流出させた海賊グループ…この3つを軸に話が進められるんですが、かなり微細でリアリティのある描写で引き込まれます。本人達に実際にインタビューしたみたいですから、力の入りようが伝わります。
なによりMP3を作ったエンジニア達の思惑とは裏腹に、ナップスター等あらゆるファイル共有サイトから悪意なきユーザーにより文字通り音楽がタダになっていく過程は本当にリアル。今でも、ここらへんに疎い人はわざわざお金払ってまで音楽を聴きたくない(Spotify等)とMusic FM(違法にアップロードされた音源を聴けるアプリ)を使ってたりして問題の根深さは健在な気がします。
なんでもそうですけど、こういった黎明期はなんでもありですね。如何に速く法整備と業界を超えた協力が必要なんでしょうけど、どれだけ難しいかが分かります。まあ僕も最近はSpotifyでしか聴かないんですけどね…。サブスクサービスはアーティストへの還元がまだまだ足りないってよく話題に上がるので、気になるところです。


・滝藤賢一 - 服と賢一 滝藤賢一の「私服」着こなし218

★★★★★

俳優の滝藤賢一さんに1年密着して、私服のスナップを収めた本。あんまりよく知らなかったですけど、お洒落さんとして有名みたいですね。僕は正直ジャッジアイズ(PS4の主人公をキムタクが演じてることで話題になったゲーム)の綾部刑事の印象が1番強いんですが。
ただ内容自体は218枚のスナップってことで中々のボリューム、それに柄×柄&多色使いで飽きませんね。面白い。ただネペンテス好きを公言している通り、殆どの服がニードルスかエンジニアドガーメンツで公式ルックブックのよう。

いくつかの画像は見れますね。それにしても4人のお子さんがいるのが驚きました。勝手な偏見でしたけど。別に僕の父親を否定しているわけではないけれど、こういうバリバリに決めてるお父さんって格好良いですね。スーツとか早く子供にあげたいとか書いてあるので、そういう受け継ぐノリもなんか好きです。

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そんな感じですかね。
余談ですけど、最近雀魂をやり始めました。麻雀好き。点数計算朧げにしか出来ないけど。

おわり。

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