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漢字は算数

✔ 漢字をなかなか覚えられない
✔ 漢字を上手に書けない
✔ 国語が嫌い(算数の方が好き)

そういうお子さんをお持ちの方には是非読んでいただきたい。悩み解決のヒントになることを願っています。

これまで8年にかけて1,000人以上にレッスンしてきた僕が、独自の理論と手法を交えて解決策を書いています。

このnoteを書いている人
福山嘉人(ふくやまよしと)/書道スタジオStart
「いつでも手ぶらで行ける書道教室」をコンセプトに、書道スタジオStart(長崎市)を2013年に開業。

国語より算数が好きな僕は、漢字は数式やパズルのように捉えています。
だからあまり好きではない国語の中でも漢字だけは好きでした

公式を覚えるように、漢字に共通する規則性(ルール)を学び、漢字を構成するピースひとつひとつを覚え、パズルのように組み合わせています。

そんなことを言われてもチンプンカンプンだと思いますので、一例を紹介します。
これは、その規則性(ルール)のほんの一部。

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(1)接筆(画のつき方)

(一画、二画の)画がどのようにつき合っているかには、決まりごとがあります。
ひとつは、「口」のように四角の中に何も入っていない漢字では、左下は縦線が少し出ます。そして、右下は横線が少し出ます。

これに対して「日」や「目」のように四角の中に何かを閉じ込めている漢字では、左下も右下も両方縦線が少し出ます。

「中」や「史」のような串系の漢字は、上から下まで突き抜けていて、何も閉じ込めてないので「口」と同じです。

四角が出てきたら、「あれ?どっちだったかな?」と考えてみてください。

(2)偏の変形

偏と旁の漢字の「偏の変形」についても決まりごとがあります。
「木」を単体で書く場合では、中心軸に対して左右のバランスが同じになるように書きます。
これが「木偏」になると中心軸に対して左側を広く、右側を狭く書きます。

ほとんどの「偏」はこのルールに当てはめて書くことができます。

(3)パズルのように

そして、ここがポイント。

✔ 簡単な文字(口、日、目など)はたくさんの漢字の中に存在します。
それらの書き方を覚えるだけで、たくさんの漢字の中の「口」だけは完璧、「日」だけは完璧、に書けるようになります。

✔ 偏と旁の漢字はたくさんあります。
「木偏」の書き方を覚えれば、木偏が入る漢字の左側は完璧に書けるようになります。あとは旁が何かに変わるだけ。

そうやって、完璧に書けるピースをひとつずつ増やしていきます。

たとえば、
「木偏」+「目」=「相」

だから、パズルなのです!

(4)なぜ算数が好きなのか

その問いに対する答えは明確で、「答えがはっきりしている」からです。
1+1=2 みたいなことです。誰に聞いても答えは一緒です。

実はこの考え方と同じなのが、漢字です。
音読み、訓読み、書き順、形などが決まっています。
文章問題みたいに、その人のとらえ方によってはそれって正しい?なんて考えてしまうものが苦手です。

もし、お子さんが僕と同じタイプであれば、漢字のことが好きになり、得意になるかもしれません。

(5)小学1・2年生で習う漢字を大切に

漢字はパズルと知ったところで、あることの重要性であることがわかります。

それは小学1・2年生で習う簡単な漢字ほど、多くの漢字の中に入ってくるため重要ということです。
ちなみに、かきかただけではなく、読みでも同じことが言えます。習ったことがない漢字でも、その漢字の中に入っている漢字の読みを言えば、同じであることが少なくありません。

学年が上がると覚える漢字も難しくなります。また習う数も増えて大変だと思います。3年生にもなると、「え?そんな難しい漢字を3年生で習うの?」と思うほどです。
でも、そのときにできなくてもあわてないでください。その子にはその子の成長のスピードがあります。

大切なことは、低学年で習う漢字をしっかりと理解し、正しく書けるようになってから次に進むべきということです。

【まとめ】
漢字には共通する規則性(ルール)があります。漢字を構成するピースひとつひとつを覚え、パズルのようにとらえることで、たくさんの漢字が上手に書けるようになります。
小学1・2年生で習う簡単な漢字ほど、多くの漢字の中に入ってくるため大切です。しっかり練習して正しい形を覚えましょう。

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