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Aalto大学の「Startup Experience」で経験したこと、学んだこと

このnoteでは、現在僕が留学中のアアルト大学で受講した授業のひとつ、「Startup Experience」で学んだことや経験したことについて、振り返りも兼ねて書いています。

積極的に外に出てユーザーの声を聞くことが重要視されているという意味で一般のいわゆる「アントレプレナーシップ授業」とは異なっており、僕が受けた授業の中でも特別に感じたためまとめてみました。

この記事は、アントレプレナーシップを勉強中の、起業を経験したことがない、英語が全部理解できているわけではない日本の大学生が個人的な感想をもとに書いているため、間違った認識をしていたり、今すぐには意味が分からなかったりすることも含まれます。「この若造、わかってないな~」ってことも多めに見て、日記だと思って読んでください。

僕がリーダーを務めたグループがどのような変遷を経て課題を絞り、最終的なアイデアである「JobLingo - 職業に特有の言語に特化したフィンランド語学習アプリ」に行きついたのかをご覧いただければと思います。(めっっちゃすごい画期的なアイデアというわけではないけれど、愚直にインタビューをしてプロダクトを開発できたので、そこに注目していただければと思います。)


Startup Experienceとはどんな授業か

この授業はその名の通り、スタートアップの立ち上げから運営を経験する授業です。シラバスには、「起業の基本を学び、ユーザー中心のデザイン、ビジネス倫理、持続可能性、機会発見、ビジネスモデル構築、チームワーク、プレゼン、財務、マーケティングなどを習得」できる、と書いてありました。授業は大きく2つに分かれており、前半1か月ほどは座学が中心、後半がグループワークという感じです。

前半の授業では、外部講師やAVP(Aalto Ventures Program)の講師による、スタートアップとはなにか、どうやって顧客の課題を理解するか、を学びます。(正直、この部分はほかのアントレ系の授業とほぼ変わらないか、より改善の余地があると思いました。実際のスタートアップの経験がある人もいれば、”講演業”として生業としている外部講師による講義もあります。全部の授業が、というわけではないですが、一部うーん、、と思う部分もありました。)

最初の3回の授業は、後半のチームワークをぎゅっと3日間にまとめた感じ。教室のある建物の中にいる人にインタビューをして課題を見つけ、ソリューションのプロトタイプを作って同じ人にユーザーテスト、最終日に発表、という流れでした。その後はマーケットの理解、起業する国の文脈の分析の方法、Value Proposition、チームワークの方法、等を学びます。おそらく通常のアントレ教育だとこの前半部分が授業期間のほぼ全部を占めるのではないでしょうか。この授業の期間に出される課題は、個人の興味や特性を知るための物が多く、ユニークな物もあって面白かったです。

後半の部分がこの授業のメインです。まずチームビルディングから工夫しており(試行錯誤している跡は見えましたが)、チーム内でモチベーションに差が出ないようにしていました。中には必修でこの授業をとっている人もおり、Pass&Fail形式のこの授業も最低限できればいいや、という人も少なからずいるため、そういう人はそういう人で固まらせて、興味の分野に沿ってチームを組めたのが良かったです。

後半に入っても授業は普通に行われます。Enterprise Outlineという、Value Propositionや顧客の課題、バリューチェーン、KPI、役割分担などを書いていくためのレクチャーです。これらはミーティングやインタビュー等調査によって随時変更するため、最初は付箋の上から書いて、最後の最後に直接書きます。一方で普通に中間発表とか課題もどんどんあるので、それらは自分たちで進めなければなりません。そして授業開始から3か月後の4/11には、DemoDayという、各グループでブースを作りプロトタイプを発表する、という流れになっています。

グループワークスタート:ハードウェアをやりたい!!…?

僕たちのチームは、専攻で分けるとCSが一人、ビジネスが一人、産業オートメーション?が二人、に加えて僕の5人でした。ちなみに僕が最年少だったので、最年少がリーダーをやるという、なかなかない経験でした。それもあってか、みんなとてもサポートしてくれて、みんなほぼ平等にタスクも分割でき、良いチームでした。

ただ、グループワークの中で一番きつかったにが、肝心のスタートアップのテーマを決めることでした。そのためこの記事では、どうやってテーマをピボットし、絞っていったかを中心に書いています。

初めに僕はソフトウェアには興味がなかったので、ハードウェアに関する何かをしたい!と言っており、集まったのがこの5人です。そして最初に5人が集まったミーティングでは、取り組むテーマを決めるために周りで感じた/気づいた課題でブレストを行いました。結果的に41個もの課題を挙げることができ、そのなかから投票でPromisingだなと思う3つに絞りました。なかでも「公共交通機関でスマホを使っているときのプライバシー問題」が解決しやすくもあり良い着眼点なのではないかなと思っていました。ミーティングは3時間を超したので、達成感と疲労感もありその時はこのトピックに満足していました。ただ、今ほどの熱量は誰も持ってはいなかったと思います。

しかしその後、講師の先生と話す機会があり、どんなトピックになりそうか聞かれたのでこれを話したところ、「君たちはもっとみんなの関心のある分野の、解決したい"部族"を議論するべきだ」と言われました。僕はそれまでは、このトピックだとユーザーにもリーチしやすいしいいかなと妥協していたところでした。2か月だとそれほど大きな事はできないと思っていたので… ただせっかく取り組むならと思い、再度チームで「全員が興味のある分野」を話し合うことにしました。

じゃあ共通の関心分野を探そう

さっそく次の日にミーティングを開き、どの ”部族” がみんなの興味似合っていてアクセスしやすいのかを話し合いました。するとみんな言語に関して興味関心があることがわかりました。特にイラン出身のチームメイトが、ペルシャ語という話者が多くない言語を話していたこともあり、言語に強い関心を持っていたことが大きかったと思います。特に、フランス人のチームメイトと、ペルシャ語とフランス語で共通する単語がかなり多いという会話をしていたのも覚えており、その時みんなが興奮しながら話していたことからも、言語は共通の関心であったと気づいたのでした。

じゃあ言語のどんな課題を解決したいのか。まずはあまり対象を狭めずに、仮の課題として「母国語がその国以外ではあまり使われない言語が抱える障壁」と設定しました。これはイラン人のメンバーが、Google翻訳はペルシャ語に十分には対応していない、と教えてくれたことがきっかけです。(英語→ペルシャ語に訳した時に音声を鳴らせない、等。)この課題の解決策として、次の3つを考えました。
①音声入力→翻訳に特化した翻訳アプリ
②消滅危機言語やマイナー言語のためのアプリ
③言語だけではなく文化を学べるアプリ

課題は会議室ではみつからない!

よし、大方アイデアは決まった!っと思ったのも束の間。チーム結成から20日後のFirst Reviewで課題とラフなアイデアを発表した際、みんながみんな違うイメージでアイデアを持っていたことに気づきました。僕は「まだインタビューをしていないからプロダクトは考えていません」、他のメンバーは「(アイデア①)を作ろうとしています」「アイデア①には②や③の機能もつける予定です」、などなど… この状態ではミーティングをしたところでプロジェクトは進まないし、チーム内だけで判断できることでもないなと思い、来週までに一人最低1人にはインタビューをすることにしました。色んな立場の人へのインタビューを通して、バイアスのかかっていないフラットな意見を集めて判断しようと考えたためです。

1週間後、それぞれ友達や他のプロジェクトの教授などにインタビューした結果を持ち寄りました。見つけることのできた、言語の壁についてのファクトの中でも興味深いと感じたのが以下の3つでした

  • マケドニア人へのインタビュー→マケドニア語を話せる医者が少ないため、コミュニケーションが大変

  • 消滅危機言語の専門家→その言語のネイティブとのコミュニケーションに没頭し、小さいユニットから勉強を始めるのが最善の方法。

  • 日本人の友達→移民の人も、英語を話せる人が多い(少ないと思っていた)

この結果から、次のように考えました(洞察・考察・推察…)
①医療用語に特化した翻訳アプリは需要がありそう。(逆になぜ普及していない?)
②消滅危機言語はアプリで学ぶのが最善ではない。マーケットも小さいし実現可能性も低そう。
③英語で現地語を学習することは可能だろうし、需要もありそう。
(ちょっと飛躍してる?:④翻訳アプリよりも言語学習アプリのほうが根本の解決になりそう)

このインタビューの結果と、専門家などのステークホルダーとの距離の近さ、興味・関心などを踏まえて、「フィンランドにいる難民の抱える課題」に注目し、さらなるインタビューによってその課題の解像度を高めることにしました。

インタビュー→課題の絞り込み

このインタビューの結果を共有したミーティングの際に、AVP(Aalto Ventures Program)の先生から、同じくAVPの講師であるL先生を一人紹介してもらいました。L先生は以前、ウクライナから来た難民の学生向けにアントレ教育をするというプロジェクトに関わっていたそうです。早速数日後にアポを取りインタビューを行いました。

L先生とのインタビューを通して分かったことは、難民にとって一番難しい事は、将来の見通しが立たないために決断を下すことだそうです。例えば、私はこのままここ(フィンランド)に住み続けるのか、それともいまは一時的に住んでいるだけなのか、ということを決めることで、簡単なことではありません。しかもたとえ決断を下したとしても、フィンランド語を話せなければ、自身のスキルや経験に見合った職業を探すことは大変困難です。

このインタビュー後、難民が抱える最大の課題である不確実性やアイデンティティーの問題を解決するソリューションをこの2か月で作ることは難しいため、せめて「難民が仕事を見つけやすくする」ための解決策となるようなものを作ろう、とチームで決めました。

L先生はインタビュー後に他の2名の難民の専門家を紹介してくれました。この2名からの返信が来るまで、最初のプロトタイプを作り始めました。
この時点では、私たちは3つの案を持っていました:
①インタビューシミュレーションアプリ
②フィンランド語学習ができるシミュレーションゲームアプリ
③病院での医者とのコミュニケーション用翻訳アプリ

複数ある方が正直なフィードバックが得られるだろうと思い3つ作りました。①と②では、職業探しを目的とした言語学習はどれほどシリアスである必要があるかということを調べることが目的です。③も作った理由としては、職探しが最大の課題であるとまだ限定したくなかったためです。チームを3つのグループに分けて、それぞれのプロトタイプの作成に取り掛かりました。プロトタイプはCanvaやGoogle Slideを使って作成しました。(このプロトタイプを作るフェーズが一番楽しかったです。中国人のメンバーとイラン人のメンバーと日本人の僕で文法について共有したり、詩の面白さを語ったりしました。気づいたら深夜になってましたがとても思い出に残ってます。)

インタビュー→解決策の絞り込み

次の週に、アアルト大学の学生を対象としたユーザーテストを実施しました。これらのプロトタイプは難民をターゲットとしていましたが、広く移民も対象になると考え、リーチしやすいグループとしてアアルトの留学生にユーザーテストを実施しました。主な目的は、コンセプトが伝わるUIになっているかを確かめることでした。結果として、機能や背景、使用シーンの説明が足りていないことがわかりました。また、言語ゲームアプリに関しては、やはりDuolingoとの差別化が大きな課題であると改めて実感しました。

数日後、L先生が紹介してくれた専門家Aさんにインタビューする機会をもらえました。場所はヘルシンキ中心街のKamppiにあるおしゃれなカフェ。授業後すぐに地下鉄に乗って向かいました。Aさんはボランティアとしてウクライナからの難民の生活をサポートしている方で、何年も間近に難民の方を見てきたということもあり、「難民は戦争の被害者である」ことを強く教えてくれました。また難民はそれぞれが違うバックグラウンドを持っており、ひとくくりにして一般化することもできない、ということも実感しました。僕たちはプロダクトのアイデアが決まり、ちょっと浮かれていたのかもしれません。Aさんとのインタビューを通じて、より現実に即したプロダクトを、真剣に作らないといけないなと思い、気が引き締まりました。言語の壁に関して分かったことは次の通りです:

  • 高度なスキルを持っていたとしても、フィンランド語を話せなければ仕事を得ることは難しい

  • しかし国が提供する教室は主にCEFR B1レベルの日常会話に集中している(B1レベルは面接には不十分)

  • 若い人はGoogle翻訳を使っているが、年配の方は通訳に電話をして翻訳してもらっている(特に医療現場。この場合責任の所在を予め書類で決めておく必要があるらしい。)

インタビューの後半には、3つのプロトタイプを見せました。もらえたフィードバックとしては、一番ニーズがありそうなのは病院の翻訳アプリだが、法律の壁はあるだろう、ということでした。ゲームアプリは若い人は使うかもしれない、と言っており、完全に的外れな物ではないということを実証できました。

Aさんとのインタビューがあった次の週、もう一人のインタビュイーであるHさんにお話を伺いました。Hさんはアアルト大学の研究者でもあり、インタビューはアアルト大学のキャンパスの会議室で行いました。Hさんとのインタビューからも、言語の壁は難民が職業の機会を得る上で、また社会に順応するうえで大変大きな障壁であるということを伺いました。Hさんは、言語学習のサポートのシステムについて詳しく教えてくれました。(市が運営しているものはより職探しへの支援が手厚いようです。)そして市によって運営されているexpert center(移民向けの職業訓練校)は様々な新しいプロダクトを導入し始めている事も知りました。プロトタイプに関しては、Hさんはインタビューシミュレーションアプリと言語ゲームアプリを融合した、職業に特化した言語シミュレーションアプリを作るよう進めてくれました。また、アプリに最初に導入する職業は、人手が不足している、幼稚園の先生、バスドライバー、看護師、介護士、清掃員から始めることも勧めてくれました。この時、アイデアが固まった感覚があり、興奮した記憶があります。

次の週、私たちはこれらのインタビューの結果を元に、解決策を決定するミーティングを開きました。最終的には、Hさんが提案してくれたような、ある職業に固有の言語(単語や言い回しなど)に特化したフィンランド語学習アプリを開発することで合意しました。病院特化型翻訳アプリに関しては、やはり翻訳の精度の責任の法的ハードルが高く、現状の解決策である、プロの翻訳家に頼る方が効果的であると考えたことから、ここでKillしました。

ユーザーインタビュー

こうしてようやく最終案である「JobLingo - 職業に特有の言語に特化したフィンランド語学習アプリ」に行きつきました。このアプリのイメージとしては、名前の通りDuolingoのもっと職業に特化した感じで、最初に職業を選び、次に難易度を選択すると、4技能を身につけられる形です。例えばスピーキングでは面接のシミュレーションとなっており、質問を受けて、回答をマイクに向かって話す仕様になっています。難易度が上がるにつれ、英語の字幕が無くなり、AI等を使ってよりインタラクティブになる想定です。

アイデアが決まってからはかなりスムーズでした。これまでパワポの張りぼてのプロトタイプだったものから、チームメンバーの一人がFigmaを使ってインタラクティブなアプリに進化しました。(初めてFigmaでアプリを作ったにもかかわらず、2日でかなりのクオリティの物を作ってくれました!)このFigmaのプロトタイプでは、難易度Easy、職業は幼稚園の先生に限定し、TF問題だけでなく、モックアップでライティング問題やスピーキング問題も含むことで、伝えたい機能を最低限の開発で済ませるよう心掛けました。

この頃授業では「I like I wish」という、チーム内で各々に対して「I like(好きなところ)」と「I wish (こうしたらいいと思う)」を伝え合うというフィードバックセッションがありました(アアルト大学の先生が考案したそうです)。また、実際の投資家を呼んで、投資家の前でピッチをするという授業もあり、大変貴重な経験でした。普段のピッチとは違って途中で遮られる点、かっこいい言葉でぼやかすことができない点、そして投資額によってどのレベルまでどうやって行くのかを明らかにしなければならない点が勉強になりました。

ユーザーインタビューとして、ヘルシンキの職業訓練センター(StadinAO)、エスポーの職業訓練センター(Omnia)、そしてヘルシンキ大学の言語センターであるSIMHEの3団体の方とミーティングをしました。感触はとてもよく、みなさんからお褒めの言葉をいただきました。特に職業訓練センターでは、VRを使って実際の仕事の環境の中でフィンランド語を学習することもするらしく、それをスマホアプリでできることがポジティブな意見に繋がったようです。また、Duolingoよりももっと職業に特化することで、仕事を見つける時間が短くなるのでは、という意見もいただけて、最初の仮説が正しかったのだと実感できました。改善点としては、各場面をもっと現実の場面に寄せるということでした。幼稚園を実際に見学したり先生にインタビューしたりすることを勧められました。正直この時点でDemoDayまで1週間を切っていたため実際にインタビューをすることは難しかったのですが、もらったアイデアを元にYouTubeやChatGPTで調べて改善しました。

そしてDemoDay

DemoDayに向けて、これまでの調査やインタビューで分かったことをEnterprise Outlineという紙にまとめます。具体的には、Value Proposition、バリューチェーンの中で与えるインパクト、Problem Synthesis、ビジネスモデル、チーム内の役割と計画、KPIなどです。これまで仮説で埋めていた部分が、インタビューによって事実に変わっていき、達成感を覚えました。

DemoDay当日には、延べ200人以上が来ていたそうです。合計18チームのプロジェクトが、それぞれ企業ようにブースを作って来場者に説明をします。私たちはFigmaのプロトタイプを、タブレットを使って来場者に体感してもらいました。当日になって動かなくなったりトラブルもあったりしながらも、たくさんのフィードバックをもらうことができました。

他のチームの話を聞くのも面白かったです。パン屋さん向けの販売戸数予測サービス、NFCを使ってボトルの中の水の量を把握して水を飲むリマインダーを送るプロダクト、サウナの中で使えるカードゲームなど、どれも面白い物ばかりでした。授業の中ではあまり他のチームの話を聞く機会は無かったため、他のチームがどうやってインタビューをしてきたか、どういうプロトタイプを作ってきたかの話を聞くのがとても楽しかったです。

まとめ

以上が私たちのチームが課題を絞り、プロトタイプを作って改良しDemoDayまで持って行った2か月のお話でした。決して簡単ではなかったし、世界を大きく変えるような革新的なアイデアを作れたわけではないけれど、顧客のニーズ、社会的な要件、自分たちのスキルに合ったプロダクトを作ることができました。私たちは、最終的には2か月で合計10回のインタビューを行いました。このチームの強みは、専門家との対話に飛び込む勇気と、それに応じて計画やアイデアを変更できる柔軟性にあったと思います。

初めにこの授業を受講した動機は、自分のプロジェクトを事業化する前に、まずは実験台としてスタートアップの一部を体験したいと思ったことでした。実際、チーム作りから課題の深掘り、プロトタイピング、ユーザーテスト、投資家へのピッチ、ブース出展と、プレシード期に経験することをふわっと通れたのかなと思います。ソフトとハードの違いはあれど、ちゃんと人の話を聞いて集めたファクトを元にプロダクトを開発できたこの経験は、今起業に向かってプロジェクトを進める上で大きな自信となっています。

最初にも書きましたが、この授業の大きな特徴が、座学よりも実際に外に出ることを重要視していたことでした。講師陣も、「私たちの話・アドバイスはあてにするな。」と繰り返しおっしゃっていて、最終的なクオリティではなく、どれだけ外に出て話を聞き、どれだけピボット・改善したかを評価していました。これまで僕も東北大学でもアアルト大学でも様々なアントレ系の授業を受講してきましたが、実際に自分で手と足を動かすことで初めて学んだことを習得できたと実感できました。ここまで生徒の主体性にまかせる授業をデザインするのは簡単なことではないと思いますが、今後このやり方が広まれば一歩踏み出すハードルが低くなるのではないでしょうか。

この授業に関わってくださったAVPの講師陣のみなさん、インタビューやユーザーテストにご協力頂いたみなさん、そしてJobLingoを一緒に作ってくれたプロジェクトメンバーに感謝申し上げます。この授業で学んだことを自分の将来だけでなく、日本の他の人のためにも活かしていきたいと思います!

ここまで読んでくださった方、ありがとうございました!
このNoteのアカウントでは、毎日書いている3行日記を毎週まとめて記事にして投稿しています。だいぶもう本数も多くなってますが、気になった方はご覧ください。
Kiitos!


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