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可観測性

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或るおはなし。
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【おはなし】ばけもの

【おはなし】ばけもの

 ほかのみんなに比べて、彼のすがたはとてもいびつでした。

 岩のようなからだは見上げるほど大きく、皮膚はウロコのように硬く、鼻はつぶれ息をするたびに煩わしい音が漏れています。口は不恰好にゆがんでいて、とがった歯はばらばらに並んでいました。

 そんな見た目をみんながこわがったので、彼は町に住むことができず、仕方がなく森の中でひとりで暮らすことにしました。

 森の端のほうに小屋を建て、木の実や小

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【おはなし】きりん

【おはなし】きりん

 きりんはとても怖がりでした。
 森には敵の動物がたくさんいたからです。

 そのためまわりから自分の姿が見えないように、網目のような、ひび割れ模様になることにしました。

 すがたが見えなければ、敵におそわれる心配もありません。きりんは森の中で隠れながら、安全に生活できるようになりました。

 しかしここで問題がおこりました。
 森にひそむ敵だけではなく、仲間たちからも気づかれなくなってしまった

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【おはなし】へび

【おはなし】へび

 「夜の暗さは、揮発性を帯びているんだ」
 へびが言いました。
 へびはその大きな口で分厚い本を一冊丸ごと飲み込むことができました。そのため難しいことをたくさん知っていたのです。

 「きはつせい?」
 かえるがたずねました。
 「液体が蒸発していく性質のことさ」
 「夜っていうのは液体なのかい」
 「当たり前さ。そんなことも知らないのか」
 へびは今日きっと科学の本を飲み込んだのでしょう。丸飲み

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