アーティストが企画する対バンライブがつまらない理由


対バン形式のライブというのは、ライブハウスや主催者がブッキングを行うものが多いですが、最近はアーティストが企画して仲がいいアーティストを2組なり3組集めてやるというライブが増えています。
しかし目的が曖昧なものが多く、やる側の自己満足で終わるものが多いのも確かです。
その理由は単純に「プロとしてやっている」という自覚のなさです。
この意識は、現在音楽だけで食えているかどうかは関係ありません。

音楽の場合は好きだから始めたという動機が多いと思いますが、活動を続けていくその先に、仕事としてやっていきたいのか、趣味としてやるのかという大きな分かれ道があります。
最近は活動の方法も選択肢が増えましたから、音楽での収入が100%でなくても、複数の収入源を確保するというのもいいと思います。
ただ、この記事は100%音楽の収入でやっていきたいというアーティスト向けに書いていますから、厳しい言い方になりますが、現在活動しているアーティストに一番足りないものは何かと言うと、やはり「プロとしての自覚」なのだと思います。

つまり、その企画したイベントの趣旨というか目的がはっきりしないまま、仲良しアーティストを集めただけならアマチュアのサークル活動となんら変わりはありません。
私も何度かこういう類のイベントに足を運んだことがありますが、それぞれのアーティストは自分のワンマンの時は集客するために努力をしますが、仲間との3マンライブはそれをしません。

ワンマンなら200名〜300名集客するアーティストが3組集まっているのに、蓋を開ければ「え!?これだけ?」というくらい集客できてないケースもありますが、ただ一緒にやろうね〜と声をかけてやるのであれば、それは趣味の延長でやってるようにしか見えません。
もしそういう感覚でやってるなら仕事にしないほうがいいです。
ライブハウスにもよりますが、ドリンク代を合わせて3,000円前後のチケット代がかかりますから、その金額を払って来てくれる客に対して責任を取れないのであれば、それは大変失礼なことだと知ることです。


アーティストというのは本来孤独なものです。
自分の世界観を形にしていく作業はたった一人でやることだし、最終的に形になるまでは誰の理解も得られないことが多いからです。
仲間のアーティストとの交流はあっていいのですが、それ以前に自分の姿勢というかプロのアーティストとしての自覚を持つことです。

イベントをやるなら徹底的に内容を詰めて、他にはない素晴らしいイベントに仕上げればいいし、それがお互いにとってメリットとなるなら継続していってキャパを大きくしていくというならやる意味もあるでしょう。
しかし仲良しアーティスト同志の溜まり場にするのはやめましょうよ。
友達と一緒にやって「楽しかったね」で終わるなら、お互いが依存してアーティストとしての苦痛や不安を見ないようにしているに過ぎませんから。


先に書いたように音楽活動の方法は無限に増えましたから、どうやっていくかはそれぞれの自由ですが、プロになりたいのにその自覚がないと、この先続けていっても発展はないし、だんだん息切れしてきて「頑張ったけどダメだった」という結果になるのは目に見えています。
何度も書いていますが、どの世界でもプロというのは厳しさが伴います。
その厳しい環境の中で「本物」だけが残れる世界です。
もし甘えや依存があるかもしれないと感じたら、その場からすぐに立ち去る勇気を持ってください。







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小山隆信

ブログ 2017年1月〜3月

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