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31歳の市民ランナーです。 約2年の間に5000mを17'30"〜…

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31歳の市民ランナーです。 約2年の間に5000mを17'30"〜14'52"まで約2'40"短縮 書籍や文献を読み漁りながら得たものや、日々の取り組みの中での意識、考え方、気づきなどをランニングに取り組む方だけでなく、悩みを抱える方の少しでも手助けになれば幸いです。

最近の記事

トレーニング計画の具体例

まえがき 以前からトレーニング計画の考え方について自分の考えを紹介してきましたが今回は具体的にトレーニングに落とし込むところを一例として紹介します。 トレーニングの考え方のおさらい 1.常にいい状態を作ることはできない。できたとしてもそれは本当のいい状態ではない。 よって期分けをすること。各フェーズごと狙いを決めてそこに集中投資するほうが効率が良い。  2.トレーニングは、一般性から特異性に向かって段階を踏んでいくこと。 最終的には「目標とするレースの距離を目標とする

    • もし今日の走りがミスだったと仮定するならば

      まえがき 本日は、駅伝大会に参加し、数多くまた貴重な経験をする事ができました。  今回は終始向かい風が強かった中、なおかつ初めの方の区間だったので集団で中継所に来るだろうと予想してました。 それで今回は焦って力まないこと、前と離れてもストライドでカバーしようとせずピッチを落とさないこと、時計に惑わされず自分の感覚に従って走ることを意識していました。 結果としては平均ペース3'10程度でしたが、体感的には前半は3'05〜10、ラスト3キロは3'00くらいで行っている感覚で

      • ゴルフが上手い=仕事ができる?

        ゴルフのやり方とかゴルフの戦略の話ではありません。 ゴルフを通じて学んだ抽象的な考え方について 知り合いの経営者や書籍などで得たものを今でも仕事や趣味のランニング、トレーニングで役に立っている3つの考え方についてまとめます。 ゴルフが上手い=仕事ができる? ゴルフを始めた当初に知り合いの経営者の方から「ゴルフが上手い人は仕事もできるんだ」とよく言われてました。 しかし、私としてはゴルフばかりしている人がなんで仕事ができるようになるんだ? ゴルフが上手い自分は、仕事もできる

        • 自省録「自分の内を見よ」

          本書「自省録」とは、その名が示すように自分自身に書いた反省の書、日付のない日記であり、それはローマ帝国の五賢帝時代を支えた最後の皇帝マルクスアウレリウスが戦地に赴いてる時も、王宮の自室にある時も自分の感情を見つめ素直に書き綴ったマルクスアウレリウスの手記です。 今回は、そんな哲人皇帝の手記に出てくる3つの一貫した考え方について実際の一文も合わせて紹介します。 不安や恐怖、対人ストレスに対して悩んでる方の手助けになると思います。 マルクスアウレリウスとは? マルクスは、

        トレーニング計画の具体例

          3分で分かるニーチェ哲学

          今回はニーチェの代表作ツァラトゥストラをもとにニーチェ哲学をまとめたいと思います。 1.絶対的な真偽などない ニーチェの最も有名な一文でもある「神は死んだ」この言葉の意味するところは、人間は科学の進歩によって今まで説明できない現象は神によるものだと言ってきました。 天変地異や創造論から進化論など科学の進歩によって自ら神を否定してしまっていたのです。 しかし見て見ぬふり、というか忖度して誰もそれには触れませんでした。 一方でニーチェは、今まで神が絶対的で、全て神によるものと

          3分で分かるニーチェ哲学

          サンクコスト効果は悪か

          ご存じの方も多いと思いますが、サンクコスト効果とは、簡単にいうと投資などの経済や経営などで使われるもので今まで投じた時間や資源、労力などのコストを考え「ここまでしたんだから勿体ない」と思い合理的な判断が出来なくなるという行動心理のことです。 これは世界的に見ても日本人は特に強いと言われています。 今回はそんな行動心理について個人的な経験をもとにまとめたいと思います。 サンクコスト効果は悪いものとして取り上げらることが多く、 例えばゲームセンターのUFOキャッチャーにどん

          サンクコスト効果は悪か

          ミッションコマンド

          今回は、どんな状況にも崩れないチームになるための考え方について軍事作戦を行う組織の文化を参考に考えていきたいと思います。 軍事作戦を行う組織では「ミッションコマンド」という文化、考え方がありそれは簡単にいうと任務達成に必要なことを予め整理して、取るべき行動や考え、方針を共有することです。 その考え方自体は日頃の生活や何か 行動する際にも便利な考え方であり 簡単で当たり前の事ではあるが、これが意外と難しく、出来ているようで出来ていないのではないかと思います。 今回は、その簡

          ミッションコマンド

          死にかけて見つけたこと

          3年前一度死にかけた話し。 大雪が積もった冬の北アルプスのある山に向かって仲間登っている時、その日は晴れていたが前日に気温が高く湿った雪が降ったようでラッセルがすごく大変だった。 雪が重くて時間がかかるけど、いつも来ているところだから大丈夫だろ。 大したことない地形だし。と安直な考えで谷を上がっていると突然「バフッ」と音がして目線を上の方に向けると地割れのようにさっきまで綺麗な雪面が地割れのようにバラバラと崩れて、自分の足元まで広がり 「雪崩だ」と思った途端ものすごい力で身体

          死にかけて見つけたこと

          ストレスをかけずに効果を得る

          自分がここ半年くらい意識していることの1つに出来るだけストレスを少なく必要なトレーニングを行なうということがあります。 これが結構社会人にとっては助かる事が多くとても成果があったと思うので、必要性と具体的な3つ方法を紹介します。 ストレスが少ない長距離走のトレーニングと聞いてまず何が思いつきますか? おそらく多くの方の場合jogになるかなと思います。 何故ストレスが少ないのか、それは高い集中力を必要としないためだと思います。 身体的負荷が少ないのもそうですが設定タイムに幅

          ストレスをかけずに効果を得る

          失敗は「してもいい」ではなく、「欠かせない」

          失敗について書かれている書籍は数多く、有名どころを例に挙げると失敗の本質や失敗の科学などがあり、この2冊は特に自分自身に影響を与えたものです。 今回はその中で語られている一部の要約し、最後に失敗を活かす具体例を3つまとめて終わりたいと思います。 私たちは、「失敗しても良いよ!」などと互いに口で言っても実際心の中は失敗を受け入れる準備ができて居なかったり、陰で非難したり、失敗をする事を執拗に恐れたりしていると思います。 よくあるミスが起きた時の流れ 以下のようなものです。

          失敗は「してもいい」ではなく、「欠かせない」

          反省

          今回は自分自身が反省をする際に気を付けている事についてです。 反省(振り返り)は、とても重要ですがややもすれば在らぬ方向に自分を進めてしまう事になりかねません。 過去の失敗から現在気をつけている事を紹介させていただきます。 結論いい反省とは、次に取るべき具体的な行動が明確になる事、良くない反省はその逆 何のために振り返り、反省を行うのかつまり目的は、 同じ失敗を繰り返さない事だと思います。 同じ失敗を繰り返さない事で成功に近づく 過去に自分の陥っていたミスは3つあり 1

          トレーニングの3つの矛盾

          今回のテーマは3つの矛盾です。 そしてその矛盾を解消するためには、継続が前提という話しです。 早速ですが長距離トレーニングおいて3つの矛盾があると思います。 1「質と量」 質と量どっちが大切ですか?と聞かれる事がありますが結論どっちも大切です。 ですが両立はできません。 質を上げようとすると量はこなせないし、量を上げると質は落ちます。 ちょうどバランスを取ろうとするとどっちも半分くらいの刺激になります。 2.「トレーニングとリカバリー」 こちらも成長するためにはトレ

          トレーニングの3つの矛盾

          一般性と特異性

          前回トレーニングには「鍛える練習」と、「レースで結果を出する練習」があるという話をしましたが、具体的にどんなものがあるか繋がりを説明します。 以上の2つをトレーニングの用語でいうと 「一般性と特異性」です。 これはトレーニングの原則にも含まれます。 「一般性」とは基礎の事で長距離で言えば1500m〜マラソンまで共通するようなベースのトレーニングの事で、継続する事ができ、大きな疲労感を残さずコンスタントにこなせるトレーニングです。 逆に特異性とは5000mなら5000mに特化

          一般性と特異性

          トレーニング戦略の良否はピーキングにあり。

          先日とある論文(ハリーポッター3冊分)を読み切ったので、腑に落ちた部分と大切だと感じたところ、知人に良く質問を受ける部分を素人ながら要約しました。何回かに分けて共有していければ思います。 半分は備忘録ですのでその点はご了承ください。 今回はトレーニング戦略の良否は、詰まるところピーキングのでき次第なのでは無いか?という話しです。 ピーキングの目的は狙った時(レース)に狙った距離(種目)に適した身体を作る。という事だと思います。 トレーニング戦略は、そのピーキングをいかにして

          トレーニング戦略の良否はピーキングにあり。

          プレゼンテーションとトレーニング 

          「真正ノ勝利ハ目的ノ達不達ニ存ス。」 結論から言うと目的の達成こそ最も大切であるという話しです。  先日いつものように早朝ジョギングをしていました。その日は仕事で朝からプレゼン資料を作ろうと決めていて半ばその事を考えながらリラックスして走っていると、ふとトレーニングを組み立てるという事と、プレゼンテーションの資料を作製しプレゼンを行う事は似ているなと思いました。 まず良いトレーニングと良いプレゼンとはどんなものでしょうか? 悪いトレーニングと悪いプレゼンとはどんなもので

          プレゼンテーションとトレーニング 

          5000mの記録を1年半で17'07"から14'57"まで短縮

          5000mの記録を1年半で17'07"から14'57"まで短縮した練習内容まとめ2021年11月28日東海大長距離記録会において、目標として5000m14分台を達成しました。 そこに至るまでの記録の推移 2020.6月17'07"→7月16'40"→9月16'20" 2021.3月15'58"→4月15'31"→7月15'22" →11月14'57" 1年半の中で7回5000mを走る事があり、7回とも記録を更新する事ができました。 今回は15’30"を出す直前の7月か

          5000mの記録を1年半で17'07"から14'57"まで短縮