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サンクコストを切り捨てろ | Stockが大切にしている考え方 #6

「世界中の『非IT企業』から、情報共有のストレスを取り除く」ことをミッションに情報共有ツール「Stock」を運営している、株式会社Stock 代表取締役の澤村大輔@d_sawawa388)です。

私たちStockが、チーム全員で正しい方向に向かって働くために、大切にしている考え方をご紹介します。

Stockでは「サンクコストを切り捨てろ」という言葉がよく使われています。「サンクコスト」というのは行動経済学の概念で「すでに支払ってしまって、どうせもう戻ってこないコスト(お金・時間・労力)」のことを言います。

たとえば、5,000円の入場券を買って遊園地に行ったら、入場した瞬間めちゃくちゃつまらないと発覚したとき、あなたならどうしますか?

|| 「サンクコスト」を切り捨てて、その時点で最適な選択をする

 5,000円で入った遊園地が本当につまらない。しかも入場した瞬間にそれが分かってしまった。こんなとき、行動パターンは大きく分けて2通りです。

❚ パターンA
つまらないとは分かりつつ、5,000円の元を取るべく1日遊ぶ
 
❚ パターンB
どうせつまらないので5,000円のコストは忘れて帰り、代わりに見たかった映画に行く

おそらく多くの人がパターンAの「つまらないとは分かりつつ、5,000円の元を取るべく1日遊ぶ」を選ぶでしょう。私もやってしまいがちです。それが人情(?)というものかもしれません。

しかし、人情ではなく合理的に正しい判断するなら、正解はパターンBの「5,000円を切り捨てて帰る」なのです。

一見するとパターンAは5,000円の元を取っているようですが、「5,000円」に加え、さらに「1日もの貴重な時間」が無駄になっています。
完全にドツボっているのです。

一方でパターンBは、「5,000円払った」という、いずれにせよもう元には戻ってこないサンクコストを潔く切り捨てる選択肢です。
5,000円はもう返ってきませんが、結果として充実した1日を手に入れることができています。「5,000円」の被害はありますが、むしろそれ以上に価値のある「楽しい1日」を得ることができているのです。

遊園地に入場した時点で「5,000円の入場券」を払っていることは、パターンAもパターンBも共通して確定しています。この時点でどちらも「5,000円の入場券」というサンクコストが生じているということです。

遊園地がつまらないと分かった時に、その時点で、未来の自分が最も幸せになる判断を選択できるかが重要ということです。

|| Stockでは、「サンクコスト」を切り捨てることが当たり前

Stockではこの「サンクコストを切り捨てる」ということが、メンバー全員に強烈に浸透しています。

例えば、エンジニアが1カ月もかけて開発したモノを試しに社内でテスト利用してみると思いのほかイマイチだったとします。

普通であれば、「1カ月という開発コストをかけたことだし、公開しちゃいましょう」「もったいないから、せめてこの半分だけでも公開しましょうか」という話になりがちな場面です。1ヶ月のコストは決して軽くないし、実働してくれたエンジニアへの申し訳なさも感じなくてすみます。

しかしStockでは、「世界中の『非IT企業』から、情報共有のストレスを取り除く」というミッションに資さないと判断すれば、どれだけ大きなサンクコストであっても、誰もが「後腐れなく」切り捨てられる文化が定着しています。

この場合なら、ミッションに資することがないと判明したのであれば、例え1ヶ月という開発コストであれ、あっさりと切り捨てる強さがあるのです。

|| 「後腐れなく」サンクコストを切り捨てる

Stockが凄いのは、サンクコストを「後腐れなく」切り捨てられているということです。

さっきの例で言えば、一般的には、1カ月の時間を費やして機能開発してくれたエンジニアメンバーに対して「触ってみたけどちょっと違う気がする」とは普通は言いづらいはずです。というか、かなり言いづらいはずです。

しかしStockでは、「サンクコストは切り捨てるものだ」という共通認識が浸透しているので、誰にも遠慮せずにその時点で最適だと思う判断をすることができます。

それどころか、更にStockが本当に凄いと思うのは、自分が担当して機能開発したエンジニア自身が「自分で開発した機能を触ってみましたけど、この機能は『非IT企業』の方のメリットにならないので、公開を見送った方が良いですね」と平気で言うことが当たり前の光景になっているところです。

自分が心を込めて作業した1ヶ月の開発期間をサンクコストとみなして、「ミッションに資さないから」という理由だけで自らスパッとサンクコストを切り捨てる姿には感動すら覚えます。

もちろんこれはほんの一例で、システム開発の場面だけではありません。経営・事業企画・セールス・オウンドメディア・バックオフィスと、Stockではあらゆる場面でお互いが「後腐れなく」そのタイミングで最適だと思う意見を言い合うことができるのです。

|| Stockでは新メンバーを募集しています!

このように「サンクコストを切り捨てる」ことが当たり前の文化として定着しているStockでは、現在すべてのポジションで新たなメンバーを大募集しています!

常にその時点で最適な選択をしながら、「世界中の『非IT企業』から、情報共有のストレスを取り除くこと」というミッションに向かうStockにご興味をお持ち頂けた方は、是非お気軽にご応募ください!

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