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「何もない日」をどう生きるか

生後9ヶ月の子供を連れて、保育園の説明会に行ったときのことです。

「Hランクです」と言われました。

(保活はポイント制でAから順に優先ランクが決まります)
(ちなみにAランクでも第5希望の保育園になったママもいる)
(どういうこと?)

Aランクから順に入園できる可能性が高いのですが、Hランクってもう何番目なのかもわかりません。

私は結婚と同時に、生まれ育った大阪から神奈川に引っ越しました。
そのため周りに友達もいません。
子供と2人きりの生活が続き、少し息苦しさを感じ始めました。

私にとって育児は、非日常に思えて日常でした。
「初めて立った日」は1年に1回だし、基本的には同じことの繰り返し。
毎日が発見の連続!なんてこともありません。
育てているというより、子供が育つためのサポートをしている…
まるで黒子だなぁと思ったこともありました。

もちろん子供はかわいいし、愛しい。

でも社会から切り離されて、どこか鬱屈とした気持ちも正直、抱えていました。


引っ越して友達がいなくなったこともあり、お笑いが好きな私は芸人さんの本もたくさん読むようになりました。

その中で強く印象に残ったのは、ハライチ岩井さんのエッセイ「僕の人生には事件が起きない」です。

平凡な日常を、面白おかしく昇華している文章。
「ファミレスのマニュアル化は逆に弊害」などの、穿った視点。

もっと早くこの本に出会っていれば、あの淡々とした育児の日々も、違った見方で過ごせていたかもしれません。

「何もない日」を「何かある日」にするのは自分次第。
私にそう気付かせてくれた1冊です。

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