【楽園の噂話】 Vol.6『愛の取り引き』 Last Part「愛の取り引き 前編」(No.0047)



 人の優しさや善意の気持ちなどはこの様に日々お金として交換に使われているのです。


本当に恐ろしいのですが、この事が「分かっている」人と「分かっていない」人が現実には混雑しており、極めて悪質な事に多くの人が「分かっていない」のです。


そして学校などで教わるおためごかしの数々はハッキリいって全て「奪われる人」用の教育なのです。


ですから、こんな心の動きは一切教えません。

そして「分かっている」者がその「エサ」にありつくのです。


こういった内容は分からない人も多いでしょうが、奪われ続け苦しんだ経験があると理解はしやすいと思います。



初めに戻るようですが、この苦しみが被害者意識を作ったりして世の中にさらなる不幸を蔓延させてしまうのです。


Part.1の後編に少し書きましたが、人は被害者意識のワイルドカードが自分の利益になると分かった時に、このカードを集めたり大事にする活動に精を出すケースがあります。


これが本人を不幸の中に閉じ込めてしまうのです。


積極的に苦しみを迎えにいってしまうのです。

逆に苦しみが無いと恐怖を覚える事もあります。


以前アルバイト先の酒飲みが、終業時刻が近づくと水分補給をしなくなるのを見た事がありますが、あれは終業後のビールやチューハイをより旨くする為にやっていた行動でした。


より苦しむ事で快楽のゲージを増やすという、冷静になると哀しい行いですが、似た事はよくあります。


少し例は違うものの人は苦しみをわざわざ増やしたり迎えたりするものです。


特に強調したいのは、過去の辛い経験をいつまでも「癒やさない」様に頑張る生き方です。


これも同じで、本人の苦しみの原因を癒やす事が本人の為なのにこれを拒否するのです。


何故なら言うまでもなく、この経験が本人にワイルドカードを与えるのでこの経験を失うのは「損」なのです。


慣れ親しんだ苦しみは毎日通う通学路の坂道のようですから年月と共に耐えられるようになり、またそこで得られるワイルドカードの「甘え」無しにはもう生きられない人間になってしまい完全に「不幸」に依存する事になるのです。


こういった人達は、自分の過去の苦しみを語りたがりませんが、それは苦しいからでなく「勿体無い」からなのです。

話すと「減って」しまうので匂わせるだけに留めます。



恐ろしいですね。


これですから不幸な人生が変わる事が無いのです。

治しようがありませんね。


だって本人が治すのを拒否しているのです。


この繰り返しが人生を完全に束縛し固定する為に、歳を取り大人になってもその人の心はその傷を持った子供の頃から全く成長しないのです。


これぐらい人は心に毎日大変な影響を受けて生きているのが現実なのですが、何度も書く通り一切存在が認められていない為、未だにうつ病すら「だらしがない」などと扱われるのです。


【楽園の噂話】 Vol.6

『愛の取り引き』 Last Part

「愛の取り引き 前編」(No.0047)

おわり

後編につづく

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