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早さと飛び交う金額だけじゃなかった、F1

洗い物をしていたら、隣の部屋から雄たけびが聞こえた昼前。
どうしたの?と聞いたら、Q3でフェルスタッペンがハミルトンを抜いて、良いシーズンスタートを切れたらしい。

なんの話だって内容なのだけれど、F1の話である。

週末うちに来る幼馴染は、父親がホンダで働いていた人だった。
今は定年退職してしまったけれど、バイクのエンジンの設計などを行っていたので、その息子である彼も、ホンダのバイクに以前乗っていた。
ちなみにそのバイクは、本人は無事だった事故に遭い大破し、今はホンダの車に乗っている。

ホンダはF1でレッドブルとアルファタウリにエンジンを提供している。
だからこそで、実家住まいの彼は、家族でF1を見ているらしい。
実際日本で開催されたレースにも行ったことがあるらしく、1シートあたりの値段を聞いて仰天した。

文系女子からしたら、F1なんて全く興味のなかったスポーツだった。
ちょっと曲がったりしているコースを、速い車がびゅんびゅん走ってタイムか順位かなんかを競ってるあれでしょ?
そんな認識だった。

けれど、一緒に眺めて、これは何?とかあれはどういうこと?とか聞いていると、F1は「ただ速く走っているだけ」のスポーツではなかった。

確かに見た目ややっている事がだいぶファンシーだし、2桁の億ではくだらない金額が各シーズン動いていて、最早セレブの戯れなのではないかと思ってしまう。
けれども、エンジンや車体、ドライバーの技術や精神面、そしてそのドライバーを支えるチームの存在など、掘り起こしていってみると、奥が深かった。

また、ただ速く走ればいいのかと思っていたけれど、タイムや順位を競う前に、様々な規定がある事も知った。

レースの大枠としては以下の通りである。
予選の前にフリー走行が3回ほどあり、そこでマシンの調整などを行う。
次に予選では1周の最速タイムを競い合う。Q1,Q2,Q3とあり、Q3以外は各5名がノックアウトとなり、決勝のスタートグリップを決めていくという方式らしい。
そして決勝はおよそ60周前後を一番最初に走り切ったドライバーが優勝となる。

タイヤはソフト、ミディアム、ハードと段階があり、右に行くにつれて固くなっていく。
Q3進出時のタイムを出したタイヤで上位10名は決勝を走る。
急ブレーキなどでタイヤを固定して滑るとフラットスポットができ、走行に大いに影響が出る。

昨年末あたりからゆるーく見始めたばかりなので、うろ覚えで、大枠も大枠なルールしか頭にはない。
それでも、その年のマシンの調子や開催地の環境、ドライバーのコンディションやタイヤの選択などなど、実は色々と考えてレースをこなしていかなければならないというところが、個人的には面白く魅力的だった。

今シーズンからF1に上がってきた、弱冠20歳の角田選手は日本人のドライバーというだけでも応援してしまう。
けれど、アグレッシブな中でも、堅実な走りをしているハタチの彼の走りは、国籍を抜きにしても、少し楽しみな気がする。

おしまい

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