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【Drama】みんな不器用なのよ、手術以外が!:Grey's Anatomy

年末年始のアニメ配信がお休み期間に見始めたグレイズ・アナトミー。
シーズン1なんて2005年に放送された長寿ドラマですが、これがまた面白いんです。
まだシーズン2を1/3見終わっただけですが、これからシーズン15までどうなっていくのか楽しみです。
(Netflixでは現在シーズン15まで見れ、現行はシーズン17まであるそうです)

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医療ドラマと同時にヒューマンドラマでもあるこのシリーズ。
医療の面からみると、1話完結型ですが、ヒューマンドラマの視点で見ると、キャラクターそれぞれの感情の移ろいを追っていく形になります。

舞台はシアトルにあるシアトル・グレイス病院。
インターンで入ってきた主要キャラ5人と彼らに関係する人々を軸に、各々の成長を描いていきます。

って言ってもシーズン2なのでまだそこまで大きな成長はないです。
が、今のところ毎回見るたびに、心の中で叫んでいるのが、
「デレクとアレックスのくそ野郎!」
っていう事。
いや、二人とも良い面はあるんです。
ああ、くそ野郎じゃないかもって思ったりもするのですが、やっぱり結局、"Ass Hole!!"に帰還するんです。

そして何より、みんな医療以外のことが不器用。

メレディスは知らなかったとはいえ、既婚者のボスと関係を持ってしまい、後悔。そしてその感情の対処がうまくいかない。
イジーはアレックスにぶんぶん振り回されて一喜一憂。
クリスティーナは付き合い始めたバークとの距離感や接し方が分からなくて、たまに逃げ回ってみたり。
そんな逃げ回っているクリスティーナよりも更に逃げ回って、自分を憎まれ役の地位に置いてしまって実は立ち往生しているアレックス。
そしてジョージは思いだけが先走っちゃって、前進していないような感覚に焦燥感を覚えていたり。

みんなインターンとはいえ、患者に対しての処置や手術中の手さばきは、器用でテキパキしているのに、プライベートになると、途端に不器用で、右往左往してしまう。
そんな彼らが、医療の殺伐とした環境の中で、とても人間味あふれており、色を付けているようです。
だからこそで、視聴者も感情移入しやすく、人気が出るのでしょうね。
かくいうわたしも、だいぶ彼らに振り回されながら見ていますが、楽しいです。

各キャラクターのプライベートでの苦悩も、見ていて面白いのですが、そこにさらに、患者のストーリーが入ってくることで、ドラマは更に奥行きが出てきます。
グレイズ・アナトミーも大々的ではないですが、各話必ずと言っていいほど、患者との対話で胸打たれるシーンが盛り込まれています。

QOLや命に係わる判断は、本人だけでなく、周りの人々や環境をも含むものだからこそ、難しいものです。
特に医師は、そこに大きく食い込んでくる。
それらを判断して、患者に伝えなければいけないことは伝えて。
その重みや難しさについて、このドラマを見ていると考えさせられます。

全ての人々に命があり、ストーリーがある。

そのことを強く認識し、様々な事がそれに左右されているのだとわかります。
患者やキャリア、恋や人間関係に振り回されまくっているキャラクターたちの、今後の成長がとても楽しみになるドラマです。

おしまい

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