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『できる』の軸:創作における自信のつけかたについて

よく「自信を持て」というアドバイスがありますが、中々持てと言われて持てるものでもないですよね。特に、漫画を描くという結果が出にくい創作活動では、自信を持つまでの過程に難しさを感じます。

先日、こういったポストを投稿しました。

書いてることはシンプルで、けっきょく自信をつけるには「結果を出す」か「できることを確認して繰り返す」かだということです。
ただ、多少補足を書いていこうかなと思います。

結果を出す

「結果を出す」に関してはそのままですよね。
担当がつく、賞を取る、読み切りが掲載される、連載が決定する、漫画が売れる…など、それぞれの結果が出ればもちろん大きな自信になるはずです。ところが、この「結果」にばかり自信の根拠を見出すのは危険かもしれません。
なぜなら、結果というものは外的要因…つまり自分とは関係ない外側の影響が大きいことが多いからです。
担当さんのご機嫌も、賞の審査内容も、連載会議の傾向も、作者がコントロールできる部分ではありません。そのコントロールできない部分で自信を保とうとすると、なぜか運悪く結果が出ない時期に入ったときに、自信を喪失して描けなくなる危険性があるためです。

だからこそ私がおすすめするのは、二つ目の「できることを確認して繰り返す」ことです。

できることを確認して繰り返す

少し話を変えますが、「自信を失うとき」はどういったタイミングでしょうか。おそらく、「結果が出ないとき」「すごい人と比べてしまったとき」が多いと思います。そしてそのタイミングは、自分にできることを見失ってるときなのかもしれません。

自分の外側ばかりを見ていて、自分にできることを見失ってる。その状態で運良く結果が出たとしても、またすぐに不安になる。こんな状態では、やはり自信を持て、どころではないですよね。だからこそ、「できることを確認して繰り返す」必要があると思います。

「できること」は何でもいいと思います。
髪の毛をうまく描ける、プロットを練ることは得意、キャラだけは立てられる…これ以外にも、本当に些細なことで大丈夫です。
「私にはこれができるんだった」と思い出して、それだけを繰り返し試してみましょう。そして「やっぱりこれができるんだ!」と自分に再確認させます。
すると、「私にはこれができる」という『できる』の軸が自分の中に生まれるのかなと思います。

『できる』の軸

『できる』の軸 は、作家を支える「芯」となります。中々結果が出ないときも、できることがわかっていれば次への挑戦もしやすくなります。できることがわかっていれば、できないことを学ぶ意欲もわきます。できることがわかっていれば、自分の創作のやり方を見失うこともありません。

そうして、『できる』の軸 を持った状態で創作を続けていけることを、
「自信」をつけたと言えるのではないでしょうか。

創作は孤独なことが多いです。そんな孤独の中、自分まで見失ってはつらいばかりだと思います。まずは、自分のできることを見つけることから始めてみるといいかもしれませんね。


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