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【経理】深く理解して細かすぎるか、理解が浅くて大雑把か。

こんにちは、きくちきよみと申します。
税理士です。

これまでの経験上ではありますが、経理さんや会計事務所の人など数字を扱う人は、性格的に2パターンに分かれやすいと思っています。

①内容を非常に良く理解しているが、あらゆることに細かい。
②細かいことは気にしないが、内容の理解が浅いことが多い。

今日は、「この2パターンを使いこなすバランス感覚が、実務では重宝される」という話をします。


2パターンの経理タイプとは。

数字を扱うからこその仕事の場合、特に数字に関して細かく管理をすることが多くなると思います。そのため、下記の2パターンに区別されやすいと思います。

①内容を非常に良く理解しているが、あらゆることに細かい。

「何に対して細かいか」ということもあると思いますが、例えば「数字には細かいけれど、手続きは大雑把」ということはあまりないでしょう。「細かい」と言われやすい人は、程度の差こそあれ、数字にも細かいし、手続きにも細かいし、顧客対応も細やかな気遣いを是としやすいと思います。

一方で、細かい点にこだわるあまり、レポートの提出や対応が遅くなったりした上、上長からは「ここまで細かい内容のレポートは要らなかった」と言われてしまうことすらあります。

自分自身もまさにこのパターンで、この「細かい」という性格に助けれらて来たという自負はあるものの、「無駄に細かいことをやってしまった」という数々の反省もあり、相手に応じて、細かくなりすぎないよう常に注意を払うようにしています。

②細かいことは気にしないが、内容の理解が浅いことが多い。

一方、細かいことは気にせず(意味を感じず)、大きな数字の捉え方がうまい人もいます。(意味のない部分での)1円の差異は気にしないからこそ、大局を見誤らないことができるのは、非常に大きな魅力でしょう。

ただし、①のタイプの人の考え方を理解していないと、時に業務上で軋轢が生じることがあるので、注意が必要です。また、おおまかな内容を理解していても細かい点は理解していないこともあり、最終的な成果物でミスが起きやすいのも特徴です。

バランス感覚を持つと、強い。

特に公認会計士出身の方に多いのですが、①と②のパターンをうまく使い分けられるようになると、非常に強いと思います。

必要に応じて、双眼鏡の目で大きく眺めることができれば大局を見失わず、時に顕微鏡の目で細かい点もきちんと押さえることができる、という人は、特に数字を扱う仕事の中で非常に重宝されます

また、あらゆる手続きには特例や他の手順がありますので、「自分が是とする原則」にこだわらない柔軟さも兼ね備えていると、どのような職場でもうまくいきやすいと思います。

当然ながら、深い理解・知識が必要とされますので、そのような方々は日々努力されているのだと思います。

相手のタイプを理解する。

どちらのタイプが良い・悪いということではないのですが、一緒に仕事をする相手のタイプを理解するということは大切なことでしょう。

人それぞれにできること・できないこと、得意なこと・不得意なことがありますので、自分のタイプ・相手のタイプを見極めながら、円滑に仕事を進めるようにしてみるのが良いと思います。

ここまでお読み頂きまして、ありがとうございました。