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脳卒中患者に対する上肢の課題指向型訓練のエビデンスと臨床応用#4【ランダム化比較試験編Ⅲ/慢性期Part.2/2020年版】
課題指向型訓練はこれまでの研究数が多く、シンプルな課題指向型訓練に加えて、ミラーセラピーと併用するもの、電気刺激と併用するものなど数多くのパターンがあります。 課題指向型訓練のみを行うのではなく、課題指向型訓練を他の療法と併用するものをここでは「課題指向型訓練+α」とし、筆者が厳選した10件の研究をもとに、この記事でまとめます。 なお、課題指向型訓練のみの効果はこちらの記事にまとめています。 課題指向型訓練+αによって、課題指向型訓練単独よりも大きな効果を報告しているも
有料500脳卒中患者に対する上肢の課題指向型訓練のエビデンスと臨床応用#3 【ランダム化比較試験編Ⅱ/慢性期Part.1 2020年版】
課題指向型訓練はこれまでの研究数が多く、シンプルな課題指向型訓練に加えて、ミラーセラピーと併用するもの、電気刺激と併用するものなど数多くのパターンがあります。 ここでは、シンプルな課題指向型訓練を紹介します。 他の療法と併用するものは「派生型」とし、次の記事でまとめます。 慢性期の脳卒中患者に対する課題指向型訓練の上肢運動障害への効果 No. 1da Silva PBら(2015)は発症から41.4 (11.89)ヶ月、年齢70.4 (7.83)歳の脳卒中患者に対する課
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脳卒中患者に対する上肢の課題指向型訓練のエビデンスと臨床応用#2 【ランダム化比較試験編Ⅰ/回復期 2020年版】
回復期の脳卒中患者に対する上肢の課題指向型訓練の効果①Arya KNら(2012)は、発症から3ヶ月程度、年齢52歳前後の脳卒中患者51人に対するMeaningful task-specific training (以下、MTST) の効果を検証しました。 リハビリ介入前のFugl-Meyer Assessment Upper Extremity (以下、FMAUE)スコアは11.98 + 9.74でしたので、重度の運動麻痺を持つ人たちが対象になったようです。 Fugl-
有料500脳卒中患者に対する自主トレーニングのエビデンスと臨床応用 #4【ランダム化比較試験編Ⅱ/慢性期 2020年版】
外来リハビリや訪問リハビリに携わっている理学療法士・作業療法士の先生は自主トレーニング指導に困ることありませんか? 自主トレーニングを提供した最初は患者さんから「よくなった!」という報告を受けても、徐々に思うような効果がでなくなり患者さんもセラピストも自主トレーニングを辞めてしまう… ただでさえ身体機能の向上が難しいとされている慢性期ですから、自主トレーニングをしっかりしたプログラムを提案しなければ、効果を期待することは難しいでしょう。 反対に、「この自主トレーニングを
有料500脳卒中患者に対する自主トレーニングのエビデンスと臨床応用 #3【ランダム化比較試験編Ⅰ/回復期 2020年版】
回復期に務める理学療法士、作業療法士の先生であれば、患者さんに自主トレーニング資料を渡したことが一度はあるのではないでしょうか? 私が回復期で働いていたときは担当患者さんに必ず自主トレ資料を渡していましたが、今思えばとてもお粗末なものでした。 なぜお粗末だったかというと、このあたりが原因であるように思います。 ①どの患者さんにも同じような自主トレ(ストレッチ、ブリッジ!) ②どの患者さんにも同じような回数(10回3セット!) ③自主トレを患者さんが継続してくれているか把
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