脳卒中リハビリ研究所On-line

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海外の有料論文を自腹で購入し、体系的にまとめてnoteにしています。noteの売り上げでまた有料論文を購入し、noteにするという終わりのない作業をしています。論文の料金は¥3,000〜4,000が相場ですが、1記事あたり5〜10本の論文情報を入れ、料金は一律¥500にしてます。

マガジン

  • 脳卒中患者に対するホームエクササイズのエビデンスと臨床応用

    脳卒中患者ホームエクササイズのエビデンスと臨床応用#2〜#5をまとめたマガジンです。

最近の記事

脳卒中患者に対する課題指向型訓練のエビデンスと臨床応用#5 【下肢・歩行のランダム化比較試験/ 2020年版】

課題指向型訓練は上肢・手だけではなく、下肢・歩行のリハビリテーションとしても有用です。 下肢・歩行への課題指向型訓練も、上肢・手への課題指向型訓練と同様に、【課題指向型訓練のみ】と【課題指向型訓練+α】に分かれます。 この記事では、脳卒中患者に対する下肢の課題指向型訓練が下肢・歩行へ及ぼす影響について4件の研究を紹介し、最後に現時点での効果について結論を述べたいと思います。 下肢・歩行の課題指向型訓練+αの効果は、次の記事で紹介します。 急性期の脳卒中患者に対する下肢

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    • 脳卒中患者に対する上肢の課題指向型訓練のエビデンスと臨床応用#4【ランダム化比較試験編Ⅲ/慢性期Part.2/2020年版】

      課題指向型訓練はこれまでの研究数が多く、シンプルな課題指向型訓練に加えて、ミラーセラピーと併用するもの、電気刺激と併用するものなど数多くのパターンがあります。 課題指向型訓練のみを行うのではなく、課題指向型訓練を他の療法と併用するものをここでは「課題指向型訓練+α」とし、筆者が厳選した10件の研究をもとに、この記事でまとめます。 なお、課題指向型訓練のみの効果はこちらの記事にまとめています。 課題指向型訓練+αによって、課題指向型訓練単独よりも大きな効果を報告しているも

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      • 脳卒中患者に対する上肢の課題指向型訓練のエビデンスと臨床応用#3 【ランダム化比較試験編Ⅱ/慢性期Part.1 2020年版】

        課題指向型訓練はこれまでの研究数が多く、シンプルな課題指向型訓練に加えて、ミラーセラピーと併用するもの、電気刺激と併用するものなど数多くのパターンがあります。 ここでは、シンプルな課題指向型訓練を紹介します。 他の療法と併用するものは「派生型」とし、次の記事でまとめます。 慢性期の脳卒中患者に対する課題指向型訓練の上肢運動障害への効果 No. 1da Silva PBら(2015)は発症から41.4 (11.89)ヶ月、年齢70.4 (7.83)歳の脳卒中患者に対する課

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        • 脳卒中患者に対する課題指向型訓練のエビデンスと臨床応用#1 【総論編2020年版】

          皆さんこんにちは! 2021年に脳卒中専門のリハビリ施設を開設する脳卒中リハビリ研究所です。 脳卒中リハビリテーションにおける介入方法は無数に存在しますが、コンセンサスを得ている方法はいくつかに絞られます。 CI療法、ミラーセラピー、歩行練習、電気刺激などが挙げられますが、課題指向型訓練も外すことはできません。 課題指向型訓練は「集中的な訓練、可変練習、断続的なフィードバックを含む運動学習と運動制御の原則を適用する、高度に個別化されたクライアント中心のリハビリテーション

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        • 脳卒中患者に対するホームエクササイズのエビデンスと臨床応用
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          脳卒中患者に対する上肢の課題指向型訓練のエビデンスと臨床応用#2 【ランダム化比較試験編Ⅰ/回復期 2020年版】

          回復期の脳卒中患者に対する上肢の課題指向型訓練の効果①Arya KNら(2012)は、発症から3ヶ月程度、年齢52歳前後の脳卒中患者51人に対するMeaningful task-specific training (以下、MTST) の効果を検証しました。 リハビリ介入前のFugl-Meyer Assessment Upper Extremity (以下、FMAUE)スコアは11.98 + 9.74でしたので、重度の運動麻痺を持つ人たちが対象になったようです。 Fugl-

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          脳卒中患者に対する自主トレーニングのエビデンスと臨床応用 #1 【総論編 2020年版】

          こんにちは! 2021年脳卒中専門リハビリ施設を開設予定の"脳卒中リハビリ研究所" です。 さて、私たちはこの患者さんにどのような自主トレーニングを指導すればいいでしょうか? 年齢:60歳 性別:男性 疾患:3ヶ月前に脳梗塞(中大脳動脈領域)を発症 症状:右片麻痺 HOPE:パソコンのキーボードを打つ時に右手でしっかりキーボードを叩きたい 背景: Webサイト制作会社経営者の男性。主に社長としてマネジメント業や営業活動に携わるが、自身もエンジニア としてWeb制作の仕事を

          脳卒中患者に対する自主トレーニングのエビデンスと臨床応用 #1 【総論編 2020年版】

          脳卒中患者に対する自主トレーニングのエビデンスと臨床応用 #5【ケーススタディ編】

          いよいよ、自主トレーニングのエビデンスを臨床応用します。Evidence Based Practiceの醍醐味ですね。 今回取り上げるケースは「回復期病院入院後、1ヶ月で退院が決まった症例に対する自主トレーニング指導」です。 「自分だったらこの症例にどんな自主トレを提案するか?」と考えながら読んでみてください。 基本情報年齢:60歳 性別:男性 疾患:3ヶ月前に脳梗塞(中大脳動脈領域)を発症 症状:右片麻痺 HOPE:パソコンのキーボードを打つ時に右手でしっかりキーボー

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          脳卒中患者に対する自主トレーニングのエビデンスと臨床応…

          脳卒中患者に対する自主トレーニングのエビデンスと臨床応用 #4【ランダム化比較試験編Ⅱ/慢性期 2020年版】

          外来リハビリや訪問リハビリに携わっている理学療法士・作業療法士の先生は自主トレーニング指導に困ることありませんか? 自主トレーニングを提供した最初は患者さんから「よくなった!」という報告を受けても、徐々に思うような効果がでなくなり患者さんもセラピストも自主トレーニングを辞めてしまう… ただでさえ身体機能の向上が難しいとされている慢性期ですから、自主トレーニングをしっかりしたプログラムを提案しなければ、効果を期待することは難しいでしょう。 反対に、「この自主トレーニングを

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          脳卒中患者に対する自主トレーニングのエビデンスと臨床応用 #3【ランダム化比較試験編Ⅰ/回復期 2020年版】

          回復期に務める理学療法士、作業療法士の先生であれば、患者さんに自主トレーニング資料を渡したことが一度はあるのではないでしょうか? 私が回復期で働いていたときは担当患者さんに必ず自主トレ資料を渡していましたが、今思えばとてもお粗末なものでした。 なぜお粗末だったかというと、このあたりが原因であるように思います。 ①どの患者さんにも同じような自主トレ(ストレッチ、ブリッジ!) ②どの患者さんにも同じような回数(10回3セット!) ③自主トレを患者さんが継続してくれているか把

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          脳卒中患者に対する自主トレーニングのエビデンスと臨床応用 #2【システマティックレビュー編2020年版】

          この記事では脳卒中患者さんに対するホームエクササイズについて概要を掴んでいただくことを目的に、2本のシステマティックレビューの情報をまとめました。 ホームエクササイズは何を改善させるのか?上肢機能を改善させるためにはどのようなホームエクササイズを指導すべきなのか?現状のシステマティックレビューから言える、著者の結論を出しています。 それでは、早速確認していきましょう。 脳卒中患者に対するホームエクササイズのシステマティックレビュー① Vloothuis JDら(2016

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