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安田純平氏講演会@専修大学

السلا عليكم و رحمه الله و بركاته 

アッサラーム アライクム ワ ラフマトゥッラーヒ ワ バラカートゥ
アッラーの慈悲とアッラーの祝福がありますように.......

こんにちは!
Reem(りーむ)です。

今日は、専修大学にてシリアで拘束されたのち、3年4か月ぶりに監禁を解かれて無事に帰国された安田純平氏による講演がありました。

最初、手話通訳の情報保証がなかったのですが、志葉さんにダメもとで「講演会に参加したいけど、手話通訳をつけてほしいです。」みたいなことをお願いしたら、いつの間にか手話通訳の派遣を依頼されていて、すごく感激しました。(志葉さんありがとうございました。)

会場は、凄い人人人人!!!!!
それだけ、多くの方が注目しているということですね!

安田さんは、日本に帰国されてから色々と講演されたり取材を受けられていて、体の方が心配だったのですが、今日の講演はどうしても自分で「知る」チャンスと思いました。

安田さんが、去年解放されて日本に帰られた時に、やっぱり「自己責任論」でネットでも荒れたりしていましたが、言った人は「自己責任論」とは何だろうか?「ジャーナリストとは何だろうか?」そんなことを深く考えたことはないのだろうか?と、疑問に思った。

アフガニスタン、イラク戦争にもやはり取材に行かれている久保田弘信さんも、
「ジャーナリストの使命がどういうものか、わかっていない人が多い。」
と言っていました。

安田さん、志葉さん、堀さんも同じことを言っておられたのですが、
「事実を知ること、伝えることは、ジャーナリストにとって大事なことだから、どうしても現地に行って自分の目で見たことを伝えないといけない」

彼らたちの言いたいことは、非常によくわかります。

というのも、私もエジプトで事実を100%把握しないまま、推測やデマを入れたニュースを目にすることがあるからです。

「事実」は一つしかないのに、色々な人のデマが入り込んで情報が錯誤して、本当に伝えるべきことが広まらずにデマだけが広まって、それを信じる人が増えて、あたかも自分がその目で見て、その耳で聞いたかのようになってしまう。

安田さんたち、戦場ジャーナリストたちがいるから、私たちも「事実」を知ることが出来ている。

私たちの代わりに、現地に行って、そこで何が起きているのか?何があるのかを伝えてくれている。

それなのに、彼らたちの「仕事」というより「使命」を、理解していない人が多いと思う。

そして、日本の政府、、、外務省の対応について、安田さんも色々と話していましたが、実は国民のことを考えていないだろうなということはかなり前から知っていた。

どうして、そう思ったかというと、2011年のアラブの春の時にエジプトでの革命の時に、何人かの日本人が、うまく情報を入手することが出来ず、外務省に問い合わせても対応してくれず、日本にいる家族たちがTwitterなどで一生懸命訴えてそれが拡散されて、色々な人たちに助けてもらって日本に帰国できた、ということがあった。

他国の人たちは、大使館に電話して、すぐにチャーター機を用意してくれて帰れたというのに、日本は何もしなかった。

今回の安田さんの時も、やっぱり日本政府は何もしなかったそうだ。

要するに、日本人が世界のどこかで何か大規模のデモに巻き込まれたりクーデターに巻き込まれたりしても、政府は放置するということだ。

情報は、流すけど自分でなんとかして帰ってきて、というのと変わらない。

日本は、これでいいのか?

みんなで、一緒になって考えて話していかないといけない事だと思う。

安田さんは、戦場に取材に行かれている時には、「子供たち」のことはあまり考えていなかったそうだ。
しかし、シリアに行って、大勢の子供たちと高齢者たちが亡くなったりしている現実をみて「子供」は未来へと繋がる大事な存在なのに、大人たちのしていること(戦争)に巻き込まれてしまってる、と「子供たち」のことも考えるようになったそうだ。

私も、シリア人の友人が何人かいるけど、「平和だったころのシリアはとても美しくてみんな優しかったのに!」と嘆き悲しんでいる。

本当に普通の人が、同じシリア人同士で殺しあっていく、、、、。

昨日までは、友だったのに、明日には敵同士になっている。

そんなシリアで、何が起きてどうしてそうなったのか?

それを、安田さんたちが一生懸命取材されてきた。

今日は、時間の関係で安田さんが実際に拘束されてからどんな生活を送って、何をしていたのか、、、などは聞けなかったけども、参加者たちには「ジャーナリストとは何か?」「事実を知ることの大切さ」が伝わったと思う。

中東では、シリア以外にイエメン、パレスチナとまだまだ戦争が終わっていない国がある。

日本人からみたら、よその国で起きていることだから関係ないと思うかもしれないが、「戦争」はある日突然起きる。

決して、他人事ではない。

イエメンでの内戦にしても、本当にある日突然何の前触れもなく始まったのだから、日本でも戦争が起きないように、私たちも、一緒に団結していかないといけないと思う。

中東に、本当の平和が早くやってくることを願って、私たちも、「平和」を世界にもっともっと訴えていかないといけないし、「事実」は自分の目で確かめていかないといけない。

安田さん、志葉さん、堀さん、増山さん、シリア在日ジャーナリストの方からの貴重な話が色々と聞けて本当に勉強になった日でした。
本当にありがとうございました。

スンナ派と、シーア派の違いについては別コラムにて執筆しています。

覚えておくと良いムスリムキーワード(25)スンナ派

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وعليكم السلام و رحمه الله و بركاته

ワッサラームアライクム ワ ラフマトゥッラーヒ ワ バラカートゥ
アッラーの慈悲とアッラーの祝福がありますように。


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