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#24: 「1」から始めるアカペラ作品〜録音実践!〜

こんにちはもりーです。

「1から始めるアカペラ作品」シリーズ第3弾です。
このシリーズは「アカペラ作品で自分のバンドの良さを皆に知ってもらいたいけどMIXも動画編集も全然わかんない!」という方に向けた記事です。
シリーズ3本目の記事は実践編、レコーディング当日にすることについての解説記事です。

機械音痴でもアカペラ初心者でもわかりやすく読めるような内容にしようと思いますので何卒お付き合いください。

今回の記事ではMIXを誰かに依頼する前提で、一発録りと重ね録りの録音を自前でやってみようという内容になっています。
必要なものや録音当日までにやっておくべきことは前回までの記事に書いていますので、それを参考に用意してみてください。

それでは早速始めましょう!

バンド内の役割を決めておく

誰がDAWを操作する人なのか(エンジニア)、誰がそのテイクにOK又はNGを出す人なのか(ディレクター)
というような役割を考えておきましょう。
ディレクターが1人いるだけで闇雲に録音をせずに円滑に録音を進めることができます。

体調を整えておく

当日は体調が万全な状態で録音に臨めるよう体調管理をしておきましょう。
録音だからといって無理に飲み慣れていない飲み物や体に良さそうなものを食べる必要はありません。
ただ録音は重ね録りの場合かなりの長丁場になる場合があるので多めに水分や小腹を満たせるものがあると良いかもしれません。

声出し

録音をする部屋に入ったらまず暇な人は声出しをしておきましょう。
調子がでない~とか言って時間を無駄にするのはもったいないです。
時は金なり。
エンジニア役の人はここは飛ばして早く機材を調整しましょう。

機材の調整

時は金なりです。
機材の調整が早く終われば終わるほど早く録音を始めることができます。
以下の工程を参考に設営を行いましょう。

パソコンにオーディオインターフェースを繋げる

とりあえずここからですね。もしノートPCにUSB Type-Cの穴しかない場合は事前にアダプタやハブなどを持ってきておきましょう。
ドライバは事前にインストールしてあるはずなのでUSBを接続すればOKです。

マイクを立てる

一発録りの場合はマイクスタンドはあまり必要ではありませんが、重ね録りの場合はショックマウントを立てるために必須です。
しっかりとマイクスタンドを安定させショックマウントを装着し、マイクを装着させましょう。
また、コンデンサーマイクを利用する場合はこのタイミングでポップガードを付けておきましょう。


ケーブル類を接続する

マイクとオーディオインターフェース
オーディオインターフェースとモニターヘッドホン
PCの電源ケーブル
などを接続します。接続忘れが無いように注意しましょう。

ケーブルの接続が確認できたら忘れずにマイクのファンタム電源をONにしましょう。

+48V とか書かれてることが殆どです

ゲイン取り

ここまで終わればDAWを開き録音用のトラックを作成しましょう。
入力がモノラルになっていることを確認しオーディオインターフェース本体のプリアンプのゲインを上げていきましょう。

モニターボタンを押すことでフェーダーが音に反応して動くようになる


実際にマイクの前で声を出しながら最大の音量を出したときに赤く光らないようにゲインのつまみを少しづつ上げていきましょう。
ついでにモニターのつまみを適宜上げて音がちょうどいい音量で聞こえるように調整しましょう。

一発録りの場合マイクの本数の数だけチャンネルが必要です。
例えば6人で録音する場合はオーディオインターフェースのチャンネルに応じた入力元を指定して録音しましょう。

DAWの操作

ここまでくればあと1歩です。頑張りましょう。

メトロノームをONにする

DAW画面右下の部分からメトロノームをONにします。

一発録りの場合はイヤホンアンプなどを利用してバンドの人数分のイヤホンジャックを増設し全員がイヤホンを装着、ベースとボイパだけ着用してメトロノームを聞きながら演奏、もういっそ多少走ってもいいからメトロノームを利用しないなど色々なアプローチがあります。

録音したチャンネルの録音待機状態をONにする

これをしなければ録音ボタンを押して録音を初めても録音されません。

一発録りの場合は全チャンネルが録音待機状態になっていることを確認しましょう。
また、重ね録りの場合は既に録音が終わったパートの録音待機は必ずOFFになっていることを確認されましょう。上書きされてデータが飛びます。

録音中

録音中はディレクターの指示に従い効率よく録音を進めましょう。
また、30分に1回程度は小休止の時間を設けることでリフレッシュしつつ進めると効果的です。

また、テイクの特定の箇所だけを利用したいという場合はパンチインアウトを利用しましょう。

こちらのリンクを参考にパンチインアウトなどのテクニックを勉強しましょう。大して難しくないです。

録音が一通り終わった後はクリックノイズやハムノイズ、喉鳴りなどのリテイクが必要になるノイズが無いかしっかりと確認しましょう。
音を大きくすると聴きやすいです。

書き出し、ファイル送信

録音をそれぞれのパートごとに書き出しましょう

録音が無事終わりました。

あとはMIXをしてくれる人にファイルを送る必要があります。
そのため、各パートごとに書き出しを行う必要があります。

【ソング】→【ステムをエクスポート】 をクリックしましょう。
すると下のようなポップアップが現れます。

任意の解像度&サンプルレートであることを確認し、【OK】を押しましょう


少し待つとこのようにファイルの一覧が出現します。
各パートごとの録音です。

これらのファイルをGigafile便やGoogleドライブなどのファイル共有サイトを利用してMIXをしてくれる人に送りましょう。

以上で自前で行う録音からファイル共有までが完了となります。

あとはMIXをしてくれる人と打ち合わせをしてどのようなMIXにしたいか、いつまでに音源が欲しいか、などを決めましょう。

最後に

以上で合計3回の「1」から始めるアカペラ作品シリーズの完結となります。
この令和という作品でバズる時代にいきなり作品を作ろうと思ってもどこから初めていいか全くわからないという人がいる一方、「分かっている」側の人間は何も言わずひたすらにバズる作品を作り続けているのは若干ながら遺憾だったのでこのようなシリーズを書きました。

初心者に向けて書いたため端折った箇所もありますが、もし1度自分でやってみてもっと突き詰めたかったらマシュマロなどで質問を送っていただけると各自回答したいと思います。

最後まで読んでいただきありがとうございました。
この記事がわかりやすかったな、面白かったな、と思っていただけたら引用リツイートなどで感想やコメントをお願いします。

ありがとうございました。もりーでした。


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