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Kの向くままにおススメ映画『ミッドナイト イン パリ』短文紹介

【懐古主義を否定する映画】  

ある夜、ギルが酒に酔ってパリの街をうろついていると車が停まり、彼をパーティに連れて行く。
それは今は亡き(はずの)ジャン コクトー主催のパーティで、フィッツジェラルドとその妻ゼルダやヘミングウェイ、ピカソなどとも遭遇した。
 
懐古主義者のKには垂涎の内容!上記の他、ガートルード スタイン、コール ポーター、マーク トウェイン、サルバドール ダリ、ルイス ブニュエル、ロートレック、ゴーギャン、ドガなどなど…錚々たる人物が出てきます。芸術好きならその中の誰かは知ってるでしょ?誰も知らないのはダメですよ、流石に。
特筆なのはヘミングウェイ。実はKは彼の作品が苦手。何故なら男性的過ぎるから。作品以外は全く知らないけれど、察するに絶対こんな人物だろって思えて笑えました。Kのイメージと完全に一致です。
また、ブニュエルに『皆殺しの天使』のアイデアを教えたのは本作の主人公ギルだった!というのも意外な事実でした。
コクトーの映画も勿論観ました。が、、詩人の創る映画はやはり難解です。。詩人と言っても現代のとは訳が違うんですよ。偉大な、というよりもっと…、恐るべき芸術家というか、普通の人間ではないですね。懐古主義者には理解できると思いますけど。
 
…と、昔の事を考えるとワクワクするKですが、、しかしながらこの映画のメッセージは、懐古主義を否定するのと同時に未来をも否定しています
 
「昔は良かった」ってよく言います。半面、良くなかった事も倍以上あるはずですがそっちの事は誰も言いませんよね。そして、未来は良いのか?と言うと、未来人が皆「昔の方が良かった」なんて言うからやっぱり未来も良くないんです。結論、「今が一番」「この瞬間が一番大切」って事ではないでしょうか。
 
どちらにしても現代の技術では未来にも過去にも行けないのでやはり今この時が一番大切な時間なんだと思います。
 
※これは2023年3月に書きました。もし将来の技術で、過去や未来に行ってそっちの方が良かったならこの感想文を書き直しますね。


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