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まず「就活」を変えていきませんか【理想の働き方#2】

こんにちは、Studio Topiaです!
私たちは理想郷を本気で「想像」「創造」するサークルと称し、毎月テーマを決めて語り合い、議事録をアップロードしています。
ぱっと聞いただけでは「?」かもしれませんので、どうぞ是非、自己紹介をご一読いただきたいです。
(常連さんは、いつもありがとうございます!)

Studio Topia 11月 理想の働き方

Studio Topia、11月のテーマは「理想の働き方」で実施していました。
本テーマを紹介した前回の記事には「スキ」をたくさんいただきました!ありがとうございました!!

人によって「仕事」は違うのに、全ての人が「働いて」いる。それに対しての想いがそれぞれあり、時代の流れと共に移り変わる中で、今後の「働く」観はどうなっていくのか?どうなっていくのが理想なのか?を考えたく、今回はこのテーマを取り上げています。

▼前回の記事です!テーマについて説明しています。


さて、「働き方改革」と言われて久しく、(「働き方改革実現会議」が設置されたのが2016年のようです)リモートワークや副業や早期退職など、さまざまな「働く」選択肢が出現してきました。未来に目を向けると、「ゲームで稼ぐ」なんてワードも出てきたりして、これから先もっともっと「働く」の概念は変わっていきそうです。
そんな中で語り合っている、今回の「理想の働き方」。
会参加者は学生や社会人1年目なため、「働く」を語れるのか?という懸念もありましたが、だからこその視点も踏まえながら、特に若い世代における「理想の働き方」を探っていきました。

全3回を通して筆者が思ったことは、これだけ働き方が多様化した時代にあって、若い人(特に就活周り)の価値観は、とても固定化されているのだな、ということです。
これは就活をしていた時の自分自身を振り返っても思うことでもあります。
「社会人」となると、業界によって働き方が全然違うのに、就活だけは一斉に行われる。また、条件もとても限られていて、「新卒であること」が条件だったり、学生も「正解」を探してしまったりと、不思議な期間でもあります。自らレールから外れたり、働き方を模索したりすることのできる人もいますが、全ての人がそうではないし、社会的に理想かというとそうでもないのではないでしょうか。
日本における「働く」の第一歩である「就活」から、見直して変えていく必要があるのではないか、と思わされた1ヶ月間となりました。

以下、議事録です。

第1回 選択肢の多い時代に。

まずは、働くについてのそれぞれの思いを問うところから始まりました。
「ぶっちゃけ働きたいか?働きたくないか?」という質問に対し、「できれば働きたくない」というとても正直な答えが出されました。笑
「とはいえ、働かなければ稼げず、稼げなければ食べることも住むこともままならないため、生活に困らない程度は働こう、と思う」という意見や、「働くことは嫌ではなく、人に命令されたくないだけ」という意見も。
また、「やらないといけないことがある、という点では学生も働いているような物なのではないか?」という発言もなされました。そういう意味では、人間は常にやることに迫られて生きているのかもしれませんね。

また、そんな学生時代と社会人時代をつなぐ「就活」について思うことも共有されました。
「『自分の好きなことを仕事にしたい』と思っていた時もあるが、毎日好きだと思いながら仕事をするのは難しいから、趣味に差支えのない仕事をしたいと思った。」という意見が出されました。

そして、「選択肢が増えたことで将来を選ぶことも大変になった」という指摘もされました。親の仕事を継いだり、身近な職業に就いたりと、ある程度決まっている場合であれば、自由がなく辛いものの、自分で選ぶ責任感はありません。現代の「なんでも選べる、何にでもなれる」という時代は、一面から見ると選択に責任がかかってくるため、自分の選択が正しいのか、正しかったのか、と悩んでしまう時代でもある、という話になりました。

第2回 「働く」の固定概念を壊してみる。

第2回では、歴史を振り返りながら、未来も見据えて、わたしたちの立ち位置を再確認しながら、柔軟な捉え方もしてみました!

▼以下も参照しました!

今回の参加者からは、「働かなくて良いなら働かず、旅に出たい」という意見も出ました。一方で、「でも稼がないといけないから働く。あるいは、それが自分の役割である」ということで、仕事=役割、という考え方も出されました。

そんな中で、「仕事が嫌なわけではないけれど、縛られるとストレス」という先週の「指図されたくない」にも近い意見が出され、そこから、ウィリアム・モリス「ユートピアだより」にも触れてみました。

参考:https://kotobank.jp/word/ユートピアだより-1603972

我々も「Studio Topia」として「ユートピア」をつくることを目指していますので、時々こうして先人たちの「ユートピア」にも触れていければと思いますが、ウィリアム・モリスのこの「ユートピア」には、会では少し否定的な見方がされました。
「小さな世界で、善人が集まっていれば成り立つかもしれないけれど、現代社会への適応は難しそう」であったり、「やりたいことがない人には辛い世界」であったりという意見が出されました。
毎日決められたことがなく、自分の求めに従って生きていくことは、そもそも仕組み化がめちゃくちゃ難しいというのはありますが、それができたとしても、かなり向き不向きのはっきりしそうな世界でもあります。
毎日好きなことをして生きていけるというと楽しそう、理想的な感じもする一方で、それが社会を回す活動になっている必要があったり、好きなことややりたいことがなかったりすると厳しかったりと、やはりユートピアは難しいですね。

会ではさらに現在の世界の固定観念を崩して考えていき、「子供のうちから働いてくのもありなのでは」という意見が出ました。最近だと小学生でビジネスに触れている子もいたりしますが、「小さいうちから働くことがもっと普通になって、失敗していくことでビシネスに慣れていくことができればいいのかもしれない」ということでした。

この「若い人たちと働きかた」は、第3回にも繋がっていきます。

第3回 もっと学びながら働きたい。

第3回目は、海外との比較も行いながら、これからの若い世代の「理想の働き方」について考えていきました。

まず初めに、スペインに留学したことのある参加者から「スペインではなんでそんなに働いてないのっていうくらい働いていない」という意見が出されました。働いている昼間から飲んでいたりする、という衝撃の発言も、、!アルコール処理能力の違いがあるとはいえ、日本ではなかなかそのメンタルにはなりませんね・・。

世界における働きすぎランキングも参照しました。
日本は17位と、さまざまな条件が違う部分もありますが、世界には日本以上に総労働時間が多い国もあるということです。

一方で、ドイツには「10時間以上働くこと」を禁じる法律もあるようです。

これらを踏まえ、改めて「日本流の働き方」を見つめてみると、
「日本だと社会人になったら毎日 仕事or趣味という働き方になっていき、そのバランスの保ちかたが不思議である」という疑問が出てきました。「公私混同しない」「人生を楽しむ」という考え方が日本人には足りないのでは!?という意見すら出されました。
終身雇用制が見直され、ジョブ型雇用が増えてきたり転職が増えてきたりしたとは言え、やはり「終身雇用」の雰囲気は壊れていないのかもしれません。
ここで、改めて「就活」の話題が出てきました。「新卒にこだわりすぎているのでは」という意見です。会参加者の経験として、「休学して留学するか、就職するかを社会人に相談したところ、キャリアが1年遅くなることを懸念された」という経験がシェアされ、新卒という肩書きがそれほど重要なのか、改めて疑問をもたらしました。
もちろん、通年採用や第二新卒歓迎、あるいはそういったジョブ型採用にシフトする会社など、変化も生まれてきてはいるでしょうが、社会的にはまだまだ「新卒神話」が残っているようにも思われます。

それらを踏まえ、会では、20代はもっと試す期間になればいい、という方向に話がまとまっていきました。
「例えば、大学卒業した後に「社会人経験期間」のようなものを設けて、1年か2年インターンをする期間があってもいいのでは?」という意見や、「寿命が伸びているから、20代のうちは何社も試してOKというような風土・感覚になってもいいのかも」というアイデアも。

そして、「学び」について、特に具体的に深めていきました。

現在日本では、大学と社会のつながりが薄く、大学は通過点、というような感覚すらあります。海外では、逆に大学は「スキルを手に入れる場所」という感覚であることも考えて、「日本でも専門性を身につけたり、学び直すことがもっともっと身近になればいい」、「何年もなんて要らなくて、1ヶ月〜半年とかから通えるところがあれば通いたい」という意見が出ました。

また、それに伴い、労働時間を短くしたい、という話も出てきます。6時間労働が平均になったり、働きたくなければ働かない期間があったりしてもいい。国の制度として変えていくか、大企業が思い切って変えてみるとかいうきっかけから始めて、社会に浸透していけばいいかもしれませんね。

まとめ

以上、全3回にわたって「理想の働き方」を考えてきました。

「働く」への具体的な不満が見えてきて、それをきっかけに、若い世代における「働き方」、「働き方観」を問い直すができた会となりました。

日本社会も変わりつつあり多様な働き方が広がっている、とはいえ、いまだに「一斉の就職活動」「年功序列」「終身雇用」的な風土が残っているようです。
また、大学や学びの場をもっと大切にしていきたい、という考えもとても重要に思われます。近頃では「リカレント教育」が叫ばれたりもしていますが、現状の働き方の中で「再教育」「再学習」を行うのではなく、より学びやすく働きやすい方向へ変えていくことを志向していくべきではないでしょうか。

そして、それらが特に現れやすいのが「就職活動」かもしれません。
若い世代の働き方を見直し、変えていくのはすぐには難しいかもしれませんが、「就活」をきっかけに、世の中の働き方を変えていくことができるはずです。

編集後記

ここまで読んでいただき、ありがとうございます😊
「理想の働き方」、皆さんはいかが思われますか?

個人的に、今年社会人になったことで感じた違和感をぶつけ、悩む1ヶ月でした。笑

1年前、2年前のことを徐々に忘れている怖さもありますが、いま改めて就職活動を振り返ってみると、不思議な時期だったなあという思いがします。

それぞれ別の業界やスタイルの会社を目指しているのに、全員が同じことを一斉にやっているのに違和感を感じるのです。
確かに、誰のもとにも「将来のことを考える期間」がやってくるのはいいことだなあという気もするのですが、それにしてはもう少し柔軟な制度であってもいいのにと思うことも多々あります。

そこから翻って「働き方」ですが、これも多様なように見えて、結構縛られていることがわかりました。「当たり前」はどんどん疑ってみないといけないですね。
1日6時間労働が当たり前になれば、もう少し勉強の時間が確保できるのに、というのはまさにその通りでしたね・・。

何かどこかで、制度を変える一石を投じたいと思った会でした😳(奈都)


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