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オフロイキタイ

「忙しい」という言葉は好きではないが、

2月・3月は何かとやることが多いですなあ、と思いながら過ごしている。
誰と比べるわけでもないが当社比で能力が高くないので、もう本当に慎重にちみちみと目の前のことに勤しむしかない。
「君はすぐにマインドビジー(Mind-busy)になるね」という友人の言はまことにそのとおりで、することが多いどうこうの前に「あれをやって、これをやって、その間にあれがあって…」と考えることで疲れてしまう。
書いていても情けない限りである。
どんだけ軟弱なんだ、こいつ。


つかの間、お風呂族。

リセット方法のバリエーションはいくつかあるが、今回はお風呂を選んだ。
今冬~原田泰造さん主演の人気ドラマ『サ道』がAmazon Primeで無料公開されており(ドラマ2期分+特別編)、それを観ていた影響も大きい。
日帰り温泉も悪くないし、田舎には道の駅に併設された銭湯もいくつかある。それらは景色がよくて大いにリフレッシュになるのだが、今回は移動時間を節約して、ゲットワイルドなまちのスーパー銭湯。


幼少の頃から今に至るまで、家族旅行は九州の温泉宿が多く、体に良いとかきもちいいとかいう以前に、大きな湯舟に浸かることは「是」であると染みついている。
大学時代もスーパー銭湯は友人間での貴重な娯楽だったし、社会人になってからも一人でも友人同士でも、たまに行く。(コロナ禍数年間はすっかり足が遠のいていたが。)


私的入浴方法

先ずは身体を洗って一番大きい内湯、続いて露天風呂。
時間が許せば、サウナ5分→水風呂1分→外気浴or内湯2-3分×3セットを追加する。サウナブームの勢いは凄まじいが、私はサウナ―というわけではなく、せっかく同じ700円払うのなら施設をフルに味わいたいというしみったれ根性で利用している。

サウナ室に入ると、常連のお姉さま方が「おしゃべりはご遠慮ください。」の貼り紙をフル無視で、世間話に興じている。
サウナ―のお姉さま方は、なぜか大抵目つきが鋭い。
今日は「近所の●●さんは本当に意地が悪くて孤立しているから、ロクな死に方をしない」という話題で盛り上がっているようだ。
どんなに意地が悪いとしても、サウナ室で茹だったおばちゃんに死に様を予言される●●さんもなかなか気の毒だ、と思いながら目を瞑る。

「ととのう」という程に感動的な体験をしたことはないし、毎回しっかりリセットされるわけではないが、確実にぼーっとできるのが温泉やスーパー銭湯の美点だと思う。
すっぱだかで、大切なトコロをタオルで隠し、
そんな間抜けな姿でなかなか難しいことは考えられない。

ショートトリップの出来や如何に。

フルーツ感も牛乳感もないフルーツ牛乳を飲みながら「今回もまずまずである。」とショートトリップの満足度に頷く。
何かが解決したり、進行したり、前向きになったりすることは無いけれど、風呂上がりには「また、ぼちぼちやりますか。」くらいの気分にはなっている。

700円(+フルーツ牛乳130円)のリフレッシュ、
まぁこんなもんでしょう。

※そういえば、
Lucky Kilimanjaro(ラッキリ)の『サウナソング』という曲はメロディー·歌詞ともに素敵なので、サウナやスーパー銭湯に行かない方も一度聴いてみてほしい。(DISH//がカバーして、北村匠海くんが歌っているバージョンもなかなかよい。)

サウナに入るのがおすすめ
日々で散らかっちまった脳みそのシワも伸びるよ
君の寂しさも蒸発するよ
荒れてザラザラした 君が熱で柔らかくなる
日々で散らかっちまった君を
リセット リセット リセットする

Lucky Kilimanjaro「SAUNA SONG」



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