牛山惠子 Keiko Ushiyama

場とこととことばのエディター。写真もすこし撮ります。「小田原ブックマーケット」の主宰。…

牛山惠子 Keiko Ushiyama

場とこととことばのエディター。写真もすこし撮ります。「小田原ブックマーケット」の主宰。くいしんぼう。歌舞伎好き。

最近の記事

何を言ってほしいのか考える/考えすぎない

現在、何ヶ所かで研究活動的なことをやっている。 いずれも対面せず、チャットだけでやり取りを進めることが多い。 誰もが積極的に身を乗り出し、それぞれが場を前に進めていく、ありがたいことにそういう場に身を置いている。 自分が「編集者」として、取りまとめを担う場面もある。 そういう中で、 単なる情報の羅列ではなく、プロジェクト独自の「ものの見方」を盛り込んだものを作り出そうとしたらどうしたらいいのか。 しかも高速で。 とにかく、仲間を信じる。それがまず第一。 そして送られてき

    • おいしい、は優しくてフラジャイル

      去年の夏、高校卒業以来一度も会えないままベルギーに移住した友人が来日することになった。それで、急遽声をかけた友達数人とランチすることになった。 何が食べたいか聞くと「任せたい」という。 困った。私はハレの日に相応しいレストランをほとんど知らない。 それで、絶対知ってそうな友人に相談したところ、 「ここに載ってるお店から選ぶのいいのでは」 と送ってくれたリストサイトが「ビブグルマン」だった。 ミシュランガイドが作っているリストで「良質な食材で丁寧に仕上げており、価格以上の満足感

      • 桜が咲いた

        毎日書きます!と宣言したのに、あっという間に書けなくなって一年以上経ってしまった。 カッコいいことを書こうとしたからだ。 XやThreadsなら手軽にかけるし、知り合いも多いし、書いてきたけど、いや〜自動的に表示されるものがちょっとキツすぎる。 知らない人の辛い話も、悪意しかない噂話も、全然読みたくない。 大好きな友人たちの動向は知りたいし、しばらく時々は覗くと思うけど。 ということで、ここに毎日書くことにします。 いや、毎日は無理かも。週に3〜4回くらい。 読む人がイ

        • 新しくきたものが今の正解

          バイトも打ち合わせも授業も在宅同士の 親子2人の夕ご飯は、鯵の刺身と野菜炒め。 野菜炒めは息子作だったけど、写真撮る前に速攻食べられてしまいました。 「ごはんどうする?回転寿司かラーメンいく?」 「うちがいい」 「じゃなんかお刺身とご飯?」 「いいね!」 というやりとりは全てスマホで。 すぐそばにいるけど、zoomやってる可能性があるので、ドアはノックしない。 若い子はネットでつながると話が早い。 みんな本心をサッと言葉にできる。 目を見て話すのは後でいいのです。 地

        何を言ってほしいのか考える/考えすぎない

          NOTEを始めます

          はじめまして。牛山惠子です。 合同会社Studio PANDAの代表をしています。 コトとコトバと場の編集者です。 インタビューをして文章を書いたり、ウェブや紙媒体をチームで制作したり、クリエーターになりたい人に教えたり、本に関する場を企画したり運営したりしています。 この度、NOTEをスタートしようと思い立ちました。 理由は三つ。 三つ、と書いてから三つ考えます。笑 一つ目。 ちょっと誰かの話が聞きたいな、という方が、毎日でも会いに来られるような場所を作りたい。 淋し

          三菱一号館美術館の「上野リチ」展へ

          色、線、モチーフ、何もかも、初めて見るのに懐かしくて好きすぎる。 ウィーン生まれのリチ(フェリーツェ・リックス)さんはウィーン工房にいたデザイナー。 染色、織、服飾からインテリア、七宝の小物入れまで、着想から図版化、そして製品化まで全工程をカバーできる、多才で多作な方だった。パワフル。 建築家の上野伊三郎さんと結婚して日本に来て、戦時中は満州へ。 その人生にはリチさんなりのアップダウンがあったはず。 だけど、展示されていた作品はどれも全部、自然で軽やかで生き生きとチャーミ

          三菱一号館美術館の「上野リチ」展へ