小林和也

静岡県富士市在住。中学校教諭。新しい学校作りたい。どんぐり倶楽部推進。ICT実践。数学…

小林和也

静岡県富士市在住。中学校教諭。新しい学校作りたい。どんぐり倶楽部推進。ICT実践。数学。オルタナティブスクール。キャンプ。熱帯魚。古代魚。爬虫類。株。仮想通貨。FIREしたい。

最近の記事

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どんぐり倶楽部

宿題はやるべきではない。から始まったどんぐり倶楽部との出会い。 最初は宿題をすることによって、授業でできない復習や定着の為に大量の課題を提出させていた自分を否定された気持ちになりました。 しかし、どんぐり倶楽部のホームページを読めば読むほど、ブログを読めば読むほど、糸山先生の理論に納得せざるを得ない、腑に落ちる感覚を今でも覚えています。 実際にどんぐり倶楽部を始めてみた初期の頃は、形だけの方法を真似ているだけで、本当の意味のどんぐり倶楽部の理論はまだわかっていなかったと

    • 学び合い③

      中学生3年生の関数y=ax^2の授業を行いました。 y=ax^2のグラフと直線のグラフの交点を求めたり、直線のグラフの式を求めたり、グラフ上の三角形の面積を求めたりする授業です。 本時の目標は『全員がそれぞれの問題の解き方を3人に説明する』という目標で行いました。 y=ax^2のグラフと直線の交点から三角形の面積を求める問題は基礎的な問題でも、中々難易度が高い問題です。 数学が苦手な子からしたら飛ばしたくなる問題。 教師は何も教えず、どうぞ。と言って困っている子に繋

      • 学び合い②

        新潟から帰り、早速授業に活かそうと思い、アクティブラーニング型の授業を読み実践しました。 結果から書くと、子供たちの動きがかなり変化しました。 これまでの教えない授業では、授業の始めに目標を立て、手段を自由に選択し、終わったら仲間の為に教えに行く。最後に教師がまとめる。という方法で行っていました。 手段を自分で選ぶ自己決定の機会や仲間に教えるコミュ力表現力について高めるなどを伝えてきました。 これまでの授業では、教える側の人は固定され教えられる側は常に聞くばかりであっ

        • 『学び合い』

          上越教育大学にて『学び合い』の会に参加してきました。 5年間授業の方法や子供たちとの関わり方を研究してくる中で、行き着いたのが、『学び合い』でした。 教えずに導く事、個別最適な関わりを担保する事、仲間と共に学ぶ事、単元を通した課題を追究する事、コンテンツではなくコンピテンシーベースで力をつける事、様々な概念がとっ散らかってしまっていた私の授業の仕方を言語化し、方向性を明確にする事ができた様に思います。 現場では、上司からあまり良い顔をされずにいた自分の授業について、肯定

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        どんぐり倶楽部

          宿題を出してほしい?

          今年度、特別支援学級を担任し、前期の面談が終わりました。 保護者の中には昨年度たくさん宿題が出ていたからか、宿題を出してほしいという要望を伝える方もいました。 なぜ宿題を出してほしいのか聞いてみると、帰ってからする事がなくYouTubeばかり見ていて困るからやる事を与えてほしいとの事でした。 YouTubeの代わりに宿題をやらせるという行為は、保護者のエネルギーがたくさん必要だと思います。 恐らく、やらせるために、保護者からの厳しい言葉で学習に向かわせ、学びが嫌な物にな

          宿題を出してほしい?

          トラブルは成長の元

          教室に行くと1人の生徒Aがクラスにいなかった。探しに行くと、隣の空き教室に1人で佇んでいた。 私は話を聞こうと思った。どうしたの?と聞いてた。 昨日からクラスの友達Bが強い口調や怖い顔で睨んできて怖い。俺は何もしてないのに。 と話した。 授業に戻れないなら気持ちが落ち着くまで休んでからおいでと、伝え授業に戻った。 授業中に戻ってきたので、その後、気持ちの共有のために生徒AとBを呼び話し合いの場を設けた。 トラブルの原因は、給食時の放送の音量の大きさについてであった

          トラブルは成長の元

          思考の臨界期③

          思考の臨界期 この研究からは、思考力(IQ)と大脳皮質の厚さとの関係が年齢によって異なることが示されています。具体的な年齢までの成熟パターンを指摘するには以下のポイントがあります: 幼児期: 幼児期において、IQと皮質の厚さの関係は主に負の相関であり、一般的には皮質が薄くなるにつれてIQが高まる傾向が見られます。この時期の皮質の変化は、知能の発達に貢献しています。 幼児期後期: 幼児期後期に入ると、IQと皮質の厚さの関係は正の相関に変わります。この段階では、皮質が厚くな

          思考の臨界期③

          思考の臨界期②

          思春期以降の皮質の変化について 研究によれば、青年期以降の年齢層において、皮質の厚さの変化は少なくなります。具体的には、思春期後期から青年期、そして成人期初期にかけて、皮質の厚さの変化が急速に減少し、知能(IQ)との関連性が高まります。この段階では、知能の成熟に寄与する前頭前皮質の発達の軌跡が特に重要であり、皮質の厚さの急速な変化が観察されます。 したがって、青年期以降、皮質の厚さの変化が少なくなり、特に前頭前皮質の薄化が起こります。この時期には脳の発達が比較的安定し、皮

          思考の臨界期②

          思考の臨界期①

          脳の皮質と知能、思考力の相関関係について 神経回路と結合:脳の皮質は神経細胞(ニューロン)で構成されており、知識の取得、情報処理、思考などの高次の認知機能に関与します。異なる脳領域の神経回路が情報を処理し、複雑な認知タスクを実行します。知能と思考は、これらの神経回路の効率的な結合と連携に依存しています。 シナプス形成と可塑性:シナプスは神経細胞間で情報を伝達する重要な構造で、新しいシナプスを形成し、既存のシナプスを強化または弱化することができます。学習や経験によって、シナ

          思考の臨界期①

          教えない授業(中学3年数学)

          昨年度から自分なりに教えない授業に取り組んでいる。 ①授業の中で教師が話す時間は10分以内単元の初めに単元についての見通しを持たせる。今回の単元の目的や目標についての確認やなぜ学ぶのか、どんな事に繋がるのかを2.3分で話をした。 授業の初めには本時の授業で定着させたいポイントを簡単に説明。方法などは特に教えず、自分たちで考えて学んでいく。 35〜40分ぐらい自由に学ぶ時間を確保し、授業の最後10分程度で解説や補足説明を行う。 自由に学んでいる時間で、プリントの答えの板書

          教えない授業(中学3年数学)

          自主性と主体性

          自主性と主体性には少し意味が違うところがある事を最近知りました。 自主性とは、ある程度決められている事を自ら率先して行う事。 主体性とは、何も決められていない事に対して、今何をすべきか。を考えて行動する事だそうです。 今まで行ってきた授業では、主体性を育む様に行っていたつもりでしたが、計画がある時点で主体性ではなく自主性になってしまうのだと痛感しました。 ぼんやりとした目標の元、子どもたちが何が必要なのか考えて、実行に移す授業がしたいのですが、ハードルが高く、実施要項を

          自主性と主体性

          地域との関わり

          総合的な学習の時間を活用し、地域と連携をしながら地域のために地域MAPを作ろうと計画しました。 本校は、3つの小学校から生徒が集まる中学校のため、まちづくりセンターが3つあります。それぞれのまちづくりセンターへ行き、地域の歴史や魅力を学びに行って来ました。 どの地域も課題としてあがっているのが、少子高齢化についてと地域離れでした。 今の子どもたちが大人になった時に地域に戻り、地元の復興に貢献できるような取り組みを企画していきたいと思いました。 その初回の取り組みとして

          地域との関わり

          会議

          今日は地域のまちづくり協議会に参加してきました。 19:00〜21:00過ぎまで地域のことを思う方々が、これからの地域の事をたくさん話し合っていました。 おそらく、仕事が終わった後に参加されていた人が多い印象であり、地域の為に時間を削って頂いている事にとても感謝する時間でもありました。 内容は、まちづくりセンターのリニューアルについてや、地域の公園や道路の改修、新しい遊具の設置、秋祭りの可否など様々な要望や取り組みについての内容でした。 学校での子どもたちの会議と比べ

          在外派遣教育施設教員試験について

          今日は在外派遣教育施設教員試験です。 志望理由は、世界の先生を繋ぎたいから。 きっかけは、コロンビアの日本人学校で派遣教員をしていた田島先生との対話からでした。 現在小学3年生になる息子を育てる中で、子どもの幸せについて学んでいる時にどんぐり倶楽部という団体を知りました。 本物の学力とは何なのか。子どもの成長期に何が必要なのか。を理論的に、科学的に学ぶことができました。 小学1年生の時、息子は不登校になりました。 友達が騒いでいると怒る先生がいて、嫌だ。と話していま

          在外派遣教育施設教員試験について

          理想の学校

          昨日、夢見る小学校の映画を観てきました。 南アルプス子どもの村小中学校を舞台とした映画でした。 遊具を作る子どもたち。大人の手を借りず、設計から全て子どもが行っていました。クラスには小学1〜6年生が混在し、お互いに協力しながら作業をしていました。 主要な教科は殆どなく、作業工程の中から、算数や図工、社会、を学んでいる形でした。 常にホンモノ体験ができ、生活に役に立つ、社会に役に立つ学びがそこにはあると感じました。 美味しい食べ物を作るクラスでは、蕎麦を作っていました

          理想の学校

          答えを教える事が教育ではない

          週に何度か息子(小3)にクイズと称して算数や数学の問題を出題しています。 今回はパスカルの三角形を題材として出題してみました。 7段目の数字はどうなるのか?という問題です。 両隣の1については、書いておいたので残りの数字を考えてました。すると、 6を最初に記入し、20.10.20を悩みながら書いていました。 6と20.10.20の求め方に違いを感じたのでこの求め方について聞いてみました。 6は次の様に求めていました。 自然数の数列である事に気づいた様である。 次

          答えを教える事が教育ではない