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海外生活に必要なのは、語学でもお金でもなく「健康」である

「海外で生活するには?」と検索すると、海外で必要なメンタリティとか、どんな人が向いているかということを書いた記事がよく見つかります。

そこではたとえば柔軟性や行動力があるとか、コミュニケーション力が大事とかいうことが書かれています。

あるいはそういったもののほか、語学力はどの程度必要なのかとか、貯金はいくらあったほうがいいのかとかいうことを書いた記事や、はたまた「海外に持っていくべきもの」などの文脈で必要なものを羅列した記事とかも多いです。

しかし、それなりの年数を海外(中国)で過ごしてきた人間としては、それらの性格であったり物質的なものであったりの要素は、本質的に重要ではないと思います。海外生活を続けるにあたっては、もっと大事なものがあります。

それは、「健康」です。

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なぜ健康が大事か。それは、健康があらゆる心配を打ち消してくれるからです。

海外生活では言語、生活習慣、仕事などさまざまな面で日本国内にいた時とは違うプレッシャーがかかりますが、健康であればそれらのプレッシャーを軽減したり、うまく立ち向かえるようになります。

海外生活はなにかと体力勝負です。現地の人よりもハードルの高い各種手続きや、土地勘の働きにくい中での移動、商習慣のまったく異なる中での仕事などは、メンタルもそうですが、何よりもまずフィジカルを削ってきます。

というより、フィジカルがやられると引きずられるようにメンタルがヘタってくるものです。そうした悪循環に陥らないためには、まず健康を維持しておくことが何より大事だったりします。

一般的に必要だとされる語学の習得も、仕事でお金を稼ぐのも、日本での生活よりもデフォルトで消費するエネルギー量が多いなか、残った体力をやりくりしながらやっていくことになります。

つまり語学の習得や仕事の前提となるのもやはり体力であり、それを支える健康だといえます。何はなくとも健康です。

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また健康であることで得られる海外生活の大きなメリットは、医療に関する心配がなくなる、または大きく軽減されることです。

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