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道を歩いていると、1人の少年に出会った。 その少年は自転車の前でしゃがんでいて、 近くにいるお父さんらしき人がなだめていた。 おそらく一度、こけてしまったのだろう。 その少年は、泣きながらも、がっちり自転車のハンドルを離していなかった。まだ乗りたいのだ、という気持ちがありありと態度にでていた。 僕はその姿を見て、素直に「がんばれ」と思った。 強くあれ、とか もう一回行ってみよう!とか そんな気持ちではなくて、 素直に「立ち上がれ〜、がんばれ〜。」という気持ちでいっ
「こんなはずじゃなかったのにな……」 新婚生活が始まって1週間が経った、ある夜のこと。 真っ暗な寝室のドアを開け、ひとり静かにベッドに潜り込む。 隣ですうすうと寝息を立てている彼の気配を感じながら、わたしの心は水を含んだ布団のように重く、濁っていた。 いまのわたし、全然自由じゃない。 新しい仕事も、生活も、彼との関係性も。何もかもがうまくいかなかった。 正確に言うとうまくいかないのは一部で、ちゃんと生活の中で大事にしたい瞬間や、前進していることもいくつかあった。