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本棚ーなんども読むnoteー

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読みながら涙が出たnote、ニヤニヤが止まらなかったnote、誰かにおすすめしたいnote。本棚に並べておきたいnoteたち。
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#子育て

ランドセルに油性ペンで名前を書いた娘を見て失敗について考える

家族でご飯を食べていたとき。部屋のすみに、6歳娘がじいじから買ってもらった、新品のランドセルが転がっていました。「ランドセル出しっぱなしにして……もう!」と思いつつ、よく見ると…… 目にしたときは驚きすぎて、 「えっっ??!!!?か、書いちゃったの?え?どのペン??!なんで???」 と、つい、まくしたてました。 でも周りで聞いてた小5、小3の兄たちも「わー!なんで書いちゃったの??」とざわざわしてきて、娘もだんだん不安な表情に。このままだと、娘は自分がいけないことをし

しわよせはどこへゆく

昨夜つくったごはん。 夫が苦手な味で食べられなかったらしく「ごめん、苦手な味だった」と言って律儀に手を合わせつつお椀を遠ざけた。「あらあ、かなしいけどしかたないね」と思っていたら、娘がわたしの一瞬の悲しみを一瞬で察知して「お母さんがつくったのに」と泣いてしまう。愛しいやら申し訳ないやら。 夫は現在仕事で大疲弊中。いまとても忙しいのだ。今回食べられなかったのもそのせいかもしれない。全身から負のオーラを出している。でも、おうちで放出せずどこで出すというのかと思う。よく心の病にも

ほぼワンオペ我が家のライフライン #あの日のLINE

我が夫はよく“漁”に出る。と言っても漁師ではない。夫は一年の半分は出張で不在、東京にいても夜中というか早朝に帰ってくることが多く、私は2歳の娘と9時に寝て早朝3時頃(魚河岸タイム)から活動しだすゆえ、「我が家は漁師家庭スタイルでいこう」ということになっている。 我ながら意味不明だが、共働き核家族で、呼吸と同じレベルで働くウルトラ忙しい夫を理解し、俗に言うワンオペ・アウェイ育児を乗り切るためには、少しでも前向きな言葉で家族のかたちを捉えないとやっていられない。 行き詰まった

娘が編み出した、自分を守る方法

4月1日から、娘が新しい保育園に通い始めた。 自分のことを言えば、新しい環境に慣れるまでに2年かかる。新しい人と文化の中で「自分」として振る舞えるようになるまでに、どうしてもそれくらいの時間がかかってしまう。 少なくともその遺伝子を半分受け継ぐ小さな生き物が、3歳10ヶ月で、1日の大半を過ごす環境が、ごっそり、まるごと変わるというのは、ものすごいストレスがかかることだろう。登園拒否も当然だろうと思っていた。 しかし、娘はいま、耐えている。というより、対応しようとしてい

優しさと想像力がほしい。書籍出版! #あとがき公開

いよいよ、初の自著『それでも母になる 生理のない私に子どもができて考えた家族のこと』が発売となります! どきどき。どきどき。 「わたしの選択と家族のかたち」をテーマに、私自身の妊娠・出産・子育ての記録をリアルタイムで書き残しながら、身近にいる人たちに話を聞いて書きました。 家族ってなんだろう? 母になるって? 結婚、出産、不妊、生と死、性転換、里親、特別養子縁組……。 そんな、普遍的なテーマの、大きな記号的な言葉の中にある、「たった一人」の小さな物語たちです。