読書感想文 今邑彩「ルームメイト」
大学進学を機に上京した萩尾春海は、一人暮らし用の物件を探していた時に西村麗子という女性と出会う。同い年で、同じ事情を抱えていた麗子と春海は意気投合し、家賃折半でルームシェアを始めた。
いくつかの取り決めをした上での共同生活は快適だったが、しばらくして麗子の様子がおかしくなる。服や食べ物や音楽などの趣味がガラリと変わったのだ。
とはいえ、ルームシェアを始める上での取り決めの一つに「互いのプライバシーに干渉しない」という項目があったため、麗子の豹変を訝しく思いつつも春海は踏み