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感染が広がる中、ラマダンが始まる

新聞感想文 (2020年4月24日 朝日新聞 朝刊)

ラマダン一変 感染警戒

イスラム教徒が日の出から日没まで飲食を絶つ、ラマダン(断食月)が始まる。例年は大勢で食事をして夜の街がにぎわうが、新型コロナウイルスの影響で、今年は様相が一変しそうだ。
日没後に食事を振る舞うテーブルが街中に設けられ、若者が夜更けまでカフェなどに集うのも恒例だが、夜間の外出禁止がラマダン中も継続される。
断食は信徒に課せられた「五行」の一つ。家族や親戚らと食卓を囲む「イフタール」(日没後の食事)を楽しみ、夜遅くまで人々が買い物に繰り出す。

ラマダン月はイスラム教の預言者ムハンマドが神(アッラー)から啓示を受けた最も神聖な月(ヒジュラ暦の9月)。

飲食や喫煙、性交渉を絶ち、音楽などの娯楽や悪口、喧嘩も避けるべきと考えられている。そして、聖典であるクルアーンを読む事が推奨されている。上記の制限を行うことで貧しい人への理解や平等への共感が得られる。

私も一昨年、スーダンでラマダン月30日の内、7日間断食を行ってみた。

40℃を超える中、ご飯が食べれないよりも水が飲めないのは本当に苦しい。だけど仕事へ行っても、バスで移動していても断食のため、みんな耐えている。皆が頑張っていると思うと、隣にいる知らない人でも仲間のように思えてくる。

新型コロナウイルスという共通の戦うべき相手があると、団結感が増すように。


そうして、スーダンでは日没前になると皆で道路上で御座を敷き、食事を並べて日没を待つ。


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この時も男性と女性は分かれる。男性は道路で女性は家の中だ。

仕事などで帰るのが遅れて歩いている人がいれば、「ここで食べていけ」と本気で誘うスーダン人。

人のつながりを大切にする1カ月に人と会うことがあまり推奨されない。いつもとは違うラマダン月が始まろうとしている。(スーダンの4月24日現在新型コロナウイルス患者数140人、死者数13人)


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