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努力には「本物」と「ニセモノ」がある

みなさんは「見せかけの努力」をしていませんか?
本気も本気、これ以上ないくらいのド本気で努力していますか?

私は"成果主義"でもなければ、"過程主義"でもありません。

むしろどちらも必要だと思っています。ただ、あえていうなら「まず成果ありき」だとは思っています。それが成功であれ失敗であれ。

また、これはプロセス志向の大前提ですが

正しいプロセス(過程)を踏めば、
正しい結果(成果)にたどりつく

のであって、結果だけよくてもプロセスが悪ければダメだと考えています。プロセスが悪くて結果だけが良いケースも稀に起こりえますが、そんなものは実力と呼べません。なぜなら

 再現性に乏しい

からです。実力と呼ぶなら再現性が無ければ意味がありません。
これと同じことが「努力」にも言えます。

みなさんの多くは、「努力をする」ということを非常に大切なことだと思っているでしょう。私も人生を改善していくためには、「努力」は欠かせないと考えています。

しかし、努力はやみくもにすればいいというものではありませんし、やみくもにしかできない努力は、所詮成果に結びつかないので、評価にも値しません。

 「あいつは頑張ってる」

たまに聞くセリフですが、頑張り方がおかしければ結果もおかしくなります。言い換えるなら、努力には

 「質」と「量」

の両方が揃っていないと意味がないということです。「質」とは、いうなればゴールに向かう方向性のことです。西にゴールがあるのに、東へ向かう努力をしてもゴールへたどり着くことは決してありません(地球一周するくらいの覚悟で努力すればあるいは…?)。そして「量」はゴールにたどり着くまでの必要十分な量でなくては意味がありません。ゲームで言えば、

 「次のレベルアップまで経験値あと100」

と書かれているのに「99まで稼いだからレベルアップしてくれてもいいじゃん」といったところで決してレベルアップしないのと同じです。そういう意味で『結果がすべて』と言えるわけです。

ビジネスでいえば結果がおかしくなれば、顧客や企業にも損害を与えます。
それを高く評価する意味はあるでしょうか?

ありませんよね。

たとえば努力の質を見ず、結果も加味せず、努力の量だけで評価しようとすると、「業務中に遊ぶ努力」をモーレツにしていても評価するということまで成立してしまうからです。頑張ってさえいれば何をしてもいいわけではないので、その頑張りを評価するわけにはいきません。


つまり、努力には

 「ニセモノの努力(間違った努力)」「本物の努力」

があるということです。人生をよりよくしたいと思うのだったらこの2つをきちんと区別をし、「本物の努力」にだけ注力していかなければなりません。

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では、「本物の努力」とは、どのようなものでしょう。

それは次の4つではないかと思います。

①結果が出ていることを、やめない努力
②結果が出ないことを、やめる努力
③結果が出ることを、はじめる努力
④結果が出ないことを、はじめない努力

この4つには「努力」が必要で、意識してやっていく必要があります。

ですが、こう書くと当たり前のことのように見えても、私たちはその逆をついついやってしまいます。そして「こんなに努力をしているのに、うまくいかない」という人は、たいていこの4つの努力の逆をやってしまっていることが多いといえます。

①「結果が出ていることを、やめない努力」

「結果の出ていること」は自分に合っている努力だったのでしょう。結果が出ているかぎり、その行為をつづければ得られる結果を最大化することができます。

ところが私たちは、あることがうまくいき出すとそれに飽きてしまいます。そして「もっと自分に向いているものがあるのでは」と、新しいことに手を出そうとしてしまいがちです。

つまり「結果が出ていることをやめてしまう」のです。


②「結果が出ないことは、やめる努力」

私たちは結果の出ないことであってもなぜかハマる性向があります。「なんとしても結果を出してやる!」と意地になってしまい、いつまでもつづけてしまいます。

宝くじ然り、パチンコ然り、返信をくれない恋人にしつこくメールを送る然り。仕事でも前回失敗したやり方なのに継続して同じやり方をする人がいます。

正しい結果に紐づく正しいやり方が「ちょっとした条件の違いで同じやり方が通用しないことが多い」のに対して、間違った結果に紐づく間違ったやり方は「ちょっとした条件の違いでは殆ど結果が変わらない」ものです。

しかし行なっても結果が出ないということは、結局「合格点」に至るやり方ではなかったと言うことです。そんなところにエネルギーを注ぐのは、自分自身を消耗させてしまうだけ。次の手法を試したほうが、前に進んでいけます。


③「結果が出ることを、はじめる努力」

結果が出そうなのに、ついつい面倒になって結局何もしないというケースです。信頼している人から「こうしたほうがいいのでは?」とアドバイスされても、そのときは「はい、やってみます!」と言うものの結局やらずじまいということ、ありますよね。

まぁ実際そんな人がいたら、私は二度とアドバイスしなくなると思いますが。

 "やらない(始めない)"

すなわち、一歩も動かないということです。
数学で言うところの"0"状態です。
当然、ゼロには何を掛けてもゼロです。

何もしない、何も変化させない、変化しようとする人を止める、etc.…

こういう人は組織においてただのブレーキ役になってしまい、成長を阻害することになります。


④「結果が出ないことを、はじめない努力」

人はどうでもいいことにすぐに飛びつきがちです。「面白いよ」と言われて考えもせずに着手したり、あるいは世間への見栄から自分には合わない学校を受験したり、職種についたり……。

悪い遊びにハマるのも、そうです。

しかし、結局のところ結果が出なければ、それまでに費やしたエネルギーが大損になってしまいます。努力が報われるのは正しい方向に向いているときだけです。

結果の出ないことは、はじめてはいけないんです。
仮に誘惑を感じても、断ち切りましょう。

そして、見向きもしないことです。

かわりにあなたのエネルギーを、結果の出ることをつづける、あるいははじめることに向けてください。

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