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ニューヨークのマイホリスティックライフ “My daily life” ~ベッドから起きられないほど酷かった生理痛を克服した話〜


私の思春期からずっと抱えていた最大の恐怖は『生理痛』でした。
この悩みを抱えている女性は本当にたくさんいるのではないでしょうか?

高校生の頃も生理痛で夏場は腰やお腹の激痛に耐え、頭痛や吐き気に襲われ倒れそうになったりしたことも何度かありました。

朝布団から出ようとしても、体の重さと頭痛で立って布団から出るのも一苦労するのは日常茶飯事でした。

いつも心の底から、女に生まれてきた事への不平等さを呪っていました。笑

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私は15年以上恐怖以外の何でもないこの数日間を毎月耐えていました。

もちろん当時は痛み止めの薬を常に常備していましたし、下半身や下腹部を温めるために工夫したり、生理痛が防げると思われることは常に実践していました。

それでも全く効果がありませんでした。

私が29歳の時、早期発見段階の子宮頸がんを患いました。
その同じタイミングで、左の卵巣にゴルフボールより大きな腫瘍を切開手術で摘出し、右の卵巣には子宮内膜症も見つかったため、一度の手術で3つの治療を行うという、数時間にも及ぶ大きな手術を受ける羽目になってしまったのです。

術後も、生理痛は同じように毎月襲ってきました。

ロキソニンという薬の効果があったのは飲んだ最初の月だけで、その後は効かなくなり、次第に飲む薬の量が増えていくだけ..。

結局生理痛自体はどんどんひどくなっていきました。

当時、治療を受けていた日本の産婦人科の先生も、その後アメリカに渡米して行った産婦人科のドクターも口を揃えて、
『じゃあ、ピルを処方しましょう。』といってピルを出し、効果がないというと、
『人によって効果がある場合とない場合があります。』
と国が違っても同じ答えが返ってきて、効果が出ない処方がバカらしくなっていた時期がありました。

それでも、私は諦めず自分で生理痛を克服するためのアンテナは張り巡らしていました。

私は10年以上、使い捨てのものをなるべく消費しない生活を続けています。
今から8年前、『ゴミを減らせるし、毎月使っては捨てるための使い捨てナプキンを買うのが面倒臭い』という理由で布ナプキンを使い始めたのです。

布ナプキンにして数ヶ月経って気付いたのが、ハンマーで腰を思いっきり叩かれるほどのひどい腰痛、吐き気や頭痛が少し軽くなっている気がしたのです。

今までどんな薬を飲んでもここまでの効果はずっと持続できなかったので私はすとってもうれしくなり、それ以降今でも布ナプキンを愛用しています。

他にも、布ナプキンを始めてたくさん嬉しい体の変化はあったのですが、それはまた別の機会に書いていこうと思います。

ところがまだその時点では布ナプキンでは生理痛を100パーセント克服することはできませんでした。

そして、もう一つ。
絶大な効果を発揮したものがあるのです。

それは『市販のシャンプーとコンディショナー、ヘアスタイリング剤を一切止めたこと』です。

そのきっかけは生理痛とは全く関係ないところからのスタートでした。

私は結婚してアメリカに来て間もなく、環境の変化のせいか、歳のせいかよくわかりませんが、ある時を境に体全体の肌が荒れてしまいました。

いいと言われる物、何を買っても使っても全然ダメ。
体全体の肌が痒くて痛くてたまらなくて、荒れてどうしようもなくなってしまいました。

お化粧もやめて、化粧水や乳液も一切止めて、ワセリンやココナッツオイルのみで保湿をする生活にシフトしました。
それをすることによって、徐々に顔の肌荒れが改善され、吹き出物やニキビも出なくなり、あれっ?!こんなことで治るんだ?と拍子抜けしたのです。

そして、頭皮も常にいつも痒くて痛くてしょうがなかったので、毎日使っているシャンプーを止めてオーガニックの固形石鹸で洗髪し、コンディショナーの代わりにタライにお酢を垂らしてお湯を張ったものでリンスをした後、お湯で洗い流してみました。

最初は数日おきにその洗髪を繰り返し、徐々に日にちを開けて、最終的には一週間に一度のみの洗髪で今も続けています。

それを続けていくうちに、背中の肌荒れ、頭皮のかゆみ、痛み、抜け毛が全て改善され、毎日のように体に塗りこんでいたボディークリームも必要なくなりました。

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ヘアスタイリングは顔と同様、ワセリンやココナッツオイルで十分できます。

シャンプーの使用をやめて数週間経った頃、まだ残っていたシャンプーがもったいないから使ってしまおうと思い一度シャンプーで髪を洗った瞬間、背中や顔がピリピリ痛んですぐに使用を辞めたのを今でも鮮明に覚えています。
(ちなみにそのシャンプーはアメリカのものではなく、日本で低刺激、肌にも環境にもいいと言われている市販のシャンプーをわざわざこちらに取り寄せたものです。)

とにかく痛いんです。

私にはこの事についての医学的、化学的な知識は一切ありませが、とにかく痛いんです。


市販の洗顔フォーム、基礎化粧品、シャンプー、コンディショナー、全て受け付けない体になってしまったのです。

その一大事が私の人生を悩ませ続けた生理痛の一番大きな解決策のきっかけだったのです。

あれやこれやと情報を集め、品物を買い漁り続けた日々は一体何だったのか?!というほど、肌荒れはあっという間になくなりました。

それから数ヶ月した頃、思いもよらない嬉しい相乗効果が私の身に起こったのです。

今までは『その日』が近づくにつれ、痛みに対して、体調がすこぶる悪い数日間に対しての覚悟を決めなければいけませんでしたが、何の痛みや不快感もなく普通にその日がやってきてまさに、
『あれー。。。。?!』

『今まで探し続けていた答えはこんなことだったのか?!』

と拍子抜けしたのと同時に、私の体全体の細胞から
『嬉しいー!』という声が湧き上がってるのを体感しました。

生理痛で苦しんでいる女性の方々!
一人でも多く私の体験をお伝えしたい!

これは私の場合、ドンピシャでした。

私だけではなくて、シャンプーを止めた人のブログなんかを見ていると、生理痛が軽減されたという内容は結構調べたら出てくるのでおそらく何らかの根拠もあるのではないかと思います。

少し私自身で色々調べてみました。

どうやら東洋医学では昔から、『毛根と子宮は繋がっている』とされているようです。
台湾、韓国といったアジアの国では産後半年間は頭を洗う頃さえあんまりよくないという風習もまだ残っているようです。
実際、私が生まれ育った日本の田舎でも私が幼い頃、妊娠中の女性が髪を短く切っていたので、どうしてかと母や近所のおばさんに聞くと、
『赤ちゃんが産まれる前と産んだ後は頭をあんまり触らんほうがええけん、短く切っとるんよ。』と私に教えてくれた記憶があります。

私たちが生まれ育ったアジアの古き言い伝えは捨てたもんじゃありません!
ピルやロキソニンでは治せなかったものがあっさり治せるのです。

ちなみに、最初に紹介した布ナプキンの効果も侮れませんよ!
2年前に息子を出産して、授乳が終盤に近づいてきた1年ほど前、生理が再開しました。
その時の経血の量があまりにも今までより多かったので、使い捨てナプキンを2ヶ月ほど使用しましたが、久しぶりに、下腹部と腰の痛み、目がくるくる回りそうな頭痛と吐き気にやはり襲われました。
それがあまりにもひどいので、大きめの布ナプキン(アメリカのナプキンは布も使い捨てもビックサイズ!)を注文して、それを使用するにつれ、生理痛もなくなり、経血の量も減っていきました。
布ナプキン利用者の多くはこれを実感していると思います。

これを読んでいただいたみなさんどうでしょうか?
今回ここに書いた『布ナプキン』も『シャンプーやめる』ことも最初は生理痛目的に始めたことではないのに、最終的にそういう結果になったのです。
体のそれぞれの部分や、環境のために始めたことが全て自分の体に還ってきたように思えるのは私だけでしょうか?
ほんの些細なこと、小さなことを大切に繋げていく事を意識するサスティナブルなライフスタイルはきっと皆さんの命も輝かせてくれるに違いないと感じています。


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