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『「なんで?なんで?」の罠』を回避するマル秘トーク②

「わからない部分があると、先に進めないんです」

という状況に対して、どうアプローチするか。

というお話の続きですね!


①の方を読んでない方は、まずこちらを読んでからにしていただくと、

今回の記事の理解がグッと深まると思います!


前回は「優先順位」の問題としてのトークでした。

簡単にまとめてしまうと、

試験に出ない内容と、出る内容、どっちを先に勉強する?

ということですね。

別の言い方をすると、

出る確率が高い問題を完璧にしてから、確率が低い問題をやるべきだよね?

ということになると思います。


今回は、ちょっと方向性を変えてみて、

「そもそも『わかる』必要ってある?」

という話をしようと思います。


「いやいや、『わかる』の段階があるから応用できるわけで」

と、思いますよね?

でも実はそうじゃないんですよ。


人間って、本当にすごくて、

「わからなくてもできるし、応用もできる」んですよね。


言葉だけでは全然ピンと来ないと思うので、

ちょっとしたワークをやりましょう!




1、2、3、4、5、6、7、8、9、10

この、1~10の数字を「左から順に」「声に出して」読んでみてください!


「いち、に、さん、し、ご、ろく、しち、はち、きゅう、じゅう」

って、読めますよね?

じゃあ今度は、「右から順に」「声に出して」読んでみてください!


「じゅう、きゅう、はち、なな、ろく、ご、よん、さん、に、いち」

って読めますよね?


じゃあ次の質問です!

左から読んだ時は「しち」で、右からの時は「なな」にしましたよね?
なぜですか?

この理由に答えられる人って、日本人でもほとんどいないと思います。

僕も全然わからないです。

でも、わかってないからといって、

「じゅう、きゅう、はち、しち、、、」って読み間違えたりすることって、無いんですよ。

なんだか不思議ですよね。


じゃあ、次も同じように「左から順に」「声に出して」読んでください!

1本、2本、3本、4本、5本、6本、7本、8本、9本、10本


「いっぽん、にほん、さんぼん、よんほん、ごほん、ろっぽん、ななほん、はっぽん、きゅうほん、じゅっぽん」

って読んだと思います。


最初の数字の数え方を応用すれば、

「いちほん、にほん、さんほん、しほん、ごほん、ろくほん、ななほん、
はちほん、きゅうほん、じゅうほん」

に、なるはずなのに、なんかもう、滅茶苦茶ですよね。

「いっぽん」

の時点で、ツッコミどころが多すぎるんですよ。

■いや、「いち」はどこ行った!?主役がいきなり消えてどうすんねん!

■「っ」はどっから来た!?メンバー紹介の時はいなかったやんか!

■「ぽ!!!!!!!!!」右上の〇はどっかで拾ったんか!?

ってなりません?


で、次ですよ。

「にほん」

■いやいやいや、さっきのルールなら「にっぽん」ちゃうんかい!

■「え、なんか僕悪いことしましたか?」みたいな雰囲気だすなよ!

ってなるじゃないですか?

もうこの時点で息が切れてきますよね。。。


「さんぼん」

はい、もうやりよったわ。悪ふざけのレベルでいえば「ゴッドタン」レベルですわ。

■「いっぽん」の流れなら、「さっぽん」であれ!!!!!!!

■「にほん」の流れなら、「さんほん」であれ!!!!

■「ぽ」がきて「ほ」がきてからの「ぼ」はもう、ワザとやってるよね!?

■え?ちょっと待って、「さんほん」でもあり?あーなるほど。
じゃあ「にぼん」もありってことですか?あ、それはあり得ないんですね。

■いや、難しすぎるって!!!!!!!!


・・・


いやいやいや、、、、、ねぇ、もうね、困りますよね、ほんとに。

読者の皆さまにも、伝わったかと思います。

僕らはそもそも、「日本語のルール」自体、全然わかってないんです。

理由なんて全然知らないんです。

でも、読めるし、言えるし、理解できてないからと言って、

「二本」を「にぼん」と読み間違えることって無いんですよ。


そう考えると、

「できる」の前段階として、「わかる」って本当に必要なのか?

って思いません?

AI(人工知能)は人間と違って「理解」ができないって言われたりしますけど、

上の「数え方問題」のように、僕らも「理解してないけどできる」ことばかりなんですよ。


僕、スマホとPCを毎日ずっと触ってますが、

なぜ指で触って動くのか、なぜゲームができるのか、通話もできるのか、
構成しているプログラムの意味なんか何もわからないです。

でも、めっちゃ使えますし、使ってます。



ということを考えていくとですよ?

「わからないから先へ進めません」って、全く意味不明なんですよね。

本当にそういう思考の持ち主なら、

「スマホの仕組がわからないので、スマホ触れません」ってなるはずですし、

「宇宙の謎を解き明かすまで、呼吸を止めます」ってなるはずじゃないですか?


「スマホが持つ全ての機能の仕組みを理解する」って、

全教科で東大合格レベルの学力をつけるよりも難しいと思います。


とんでもなく複雑なものを「理解せずに使いこなせている」わけなので、

大学受験の問題レベルであれば、
「わからずとも、合格点が取れるくらいに解ける」ということには全然行けると思います。


面白いことに、「解ける」ようになると、

なぜか「なんで?」については聞かなくなるんですよね。笑

解けるようになった後こそ、『なぜ?』を考えるべきなんですけど…笑


いやぁ、長くなってしまいました。

何かを伝えようとするとね、つい、一生懸命話しちゃうんですが、

どうか少しでも役に立てれば幸いです!


「わかる」→「できる」って幻想じゃない?

というお話でした!


書きながら、この記事を「ミルクボーイさん」とか、「かまいたちさん」が漫才でやったら、とてつもなく面白くなるのかなぁ、、、
と妄想してました。


それでは!

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