見出し画像

書く枚数と時間。

 2017年7月22日から毎日エッセイを書くようになりました。仕事が忙しい日も、酔っぱらってベロンベロンになった日も、海外に行った日も、父がなくなった日も、来る日も来る日も書きつづけました。書きはじめた正確な理由は覚えていませんが、結果的によい文章修業となり、なによりも多くの読者さんとつながれのは大きい財産です。

 いまでも、書くと決めた日のことを覚えています。そうしてまたいま、あることを心に決めるタイミングがきました。本の原稿を書く枚数と時間を決める、ということです。ちなみに、櫻井秀勲先生は松本清張さんから「一日十七時間は机に向かいなさい」と言われ、八十歳を超えた当時で一日八千字は書いていたそうです。

 村上春樹さんは一日原稿用紙十枚、ホラー小説の第一人者であるスティーブ・キング氏は一日の目標は十ページ、二千語書いているとのこと。ハードボイルド作家として有名なレイモンド・チャンドラー氏は、「少なくとも一日に四時間くらいは、書くことの他には何もしない時間を設定することです」と語っています。

 チャンドラー氏はつづけます。「生命を有している文章は、だいたいはみぞおちで書かれています」文章の出来どうこう以前に、文章を書くという行為と正面から向き合うことが、ものを書く者の道義なのではないかと思いました。その現れのひとつとして毎日原稿用紙十枚、四時間は書きます。

 今日もnoteを読みにきてくださって、ありがとうございます。決めたらあとは、希望も絶望もなく淡々と書いていくのみです。

 明日は有料マガジンの日です。タイミングの合うときにご購読くださいませ。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?