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1ヶ月で5,000部! 読まれたページ数がわかる電子書籍出版のおもしろさ。

今日はさまざまな分野のコーチの人たちが集まる場所で、電子書籍の可能性やら戦略についてお話をしてきた。頭のなかでイメージトレーニングをしながら、2駅分くらい歩いて会場へと向かう。その道中の信号待ちでツイッターをひらくとこんなつぶやきが目に飛び込んできた。

いろんな事実を観察して、仮説を立て続けなければ、なんてことを思った。たとえば、毎年300〜400億の規模で電子書籍市場は拡大しているという事実がある。ゆえにこれからは、電子書籍だけの本を執筆していく著者が増えていくだろうと仮説を立てている。そんな仮説をもとに実験的な活動に取り組んでいるのが、編集長を務めるDNAパブリッシングなのだ。

著者と一緒に数値やデータを観察・分析しながら、電子書籍の可能性やらおもしろさについて研究を進めている。たとえば、今年リリースした書籍のなかでもっと勢いよく売れているこの本。

発売1ヶ月で、売上5,000部を超えている計算になる。どうして"計算になる"と書いたのかというと、電子書籍はKindle Unlimitedという読み放題プランで読む人の数も入っていて、正確に何冊が売れたというのが把握しにくいからだ。

しかし、一見するとわかりにくいKindle Unlimitedというサービスが、電子書籍を出版するおもしろさの重要な要素なのである。このKindle Unlimitedを使ってある読者が本をダウンロードした場合、そのダウンロード数ではなく、実際に読まれたページ数によって印税が支払われる計算になるのだ。ちなみに、Kindleにはこんなふうに表記される。

販売数:47
Kindle Edition Normalized Pages Count:37,938 

このKindle Edition Normalized Pages Countというのが、読まれたページ数ということになる。つまり、その本が何ページ読まれているのか、という具体的なデータがわかるということである。積ん読ではなく、何ページ読まれているのかということまでわかるということなのだ。書籍においてほんとうに大切なことは、買われたかどうかではなく読まれたかどうかだ、と言えないこともないだろう。そう考えるとこの機能は、著者や出版社としては非常におもしろいものなのだ。

岸正龍さんの著書『30秒心理テクニック100』は、販売数と既読ページ数を総合して計算すると5,000部が売れている、もう少し正確には5,000部分が販売&読まれているということになる。( たとえば紙の書籍の場合に初版3,000部だとして、増刷がかからなければ返品などもあって、3,000部全部が読者の手に届くわけではない )

そんなこんなで読まれたページ数がわかる電子書籍出版は、これからじぶんのコンテンツを必要としている人のもとへ届ける心強い味方になるはずだ。じわじわとその可能性やら売れる本づくりなどについて伝えていけたらと思う。

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本格的にじぶんで電子書籍を作りたい人には、

『誰でもゼロから書ける! 売れる電子書籍の作り方』( DNAパブリッシング )

『じぶんで作る"電子書籍制作"お得パック』( ぼくの有料記事まとめマガジン )

のどちらかがおすすめです。ピンときたほうをぜひ購読してみてくださいね。

ということで、今日の有料マガジン読者限定の音声レターのコーナーです。

話題は、「仕事の依頼が多い人、少ない人」という感じで収録しました。ライターさん、編集者さん、デザイナーさんなどなど、仕事をお願いすることが多い立場なのですが、「この人には次も仕事を依頼したいな」、「もっと大きな仕事をお願いしたいな」と思う人には特徴があります。そんなことについてお話しました。

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