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子連れで雨の『彫刻の森美術館』へ(2023.8 箱根旅行③)

箱根子連れ旅行記もこれで3つ目、完結編。

以前の記事はこちら。


今回は、箱根滞在2日目に『彫刻の森美術館』を訪れたことについて。


訪問3度目にして初の悪天候

この美術館、私は訪問3回目(のはず)。
子どもの頃に家族と、結婚前に彼氏(今は夫)と、そして今回。

でも雨天は初めてで、全く同じ体験とはいかず。

そもそも「親」として来るのも初の体験で、幼少期や若者時代とは異なる。見るポイントや感じることも全然違い、なんとも面白かった。


さて、天気の話に戻る。
箱根湯本駅を出た時はこんなに晴れていたのに


彫刻の森駅に着いたら小雨が……

空が明らかに暗い


こちらは美術館に入ってすぐ、ガラス張りのエスカレーター。

ちょっと分かりづらいが、雨がガラス越しに降っている。


『ネットの森』は子どもに大人気!

子ども達のお目当ての『ネットの森』に着く頃には、ザーザー降りに。

『ネットの森』

あくまで体験型アート作品だが、子どもにとっては「アスレチック」と何ら変わりがないようた。(遊べるのは小学生まで)

上のほうまで登れるようになっている


実はこの建物、屋内ではなく半屋外なのである。中に入ってから気づいた。

あくまで屋外

木が組み合わされた建物にテントが張ってある形なので、木の間・木とネットと隙間から雨がめっちゃ降って来る……!

待ち続ける親達は雨が弱い場所を探し、そこで雨の中立ち尽くすしかなく、結構大変。

子どもは近くに来た時しか見えないから、親はスマホいじったりひたすら何か考えたりしかやることがない。

だが子ども達は大大大満足していたので、まぁ良しとしよう。


レストランとミュージアムショップ

お昼は館内のレストラン『彫刻の森ダイニング』へ。

ランチに、私は本日のパスタをいただいた。

美術館にしてはおいしくて満足!

お昼の後はお土産屋さんへ。
これがオシャレすぎて、目の保養になった。

まず下の写真右奥にスーべニールショップがあり、ここはお菓子や特産品がメイン。


こちらはミュージアムショップ

ポストカード、美術館オリジナル商品、国内外のデザイングッズなどが販売されている。

アートなオシャレグッズもたくさん置いてあり、何も買わずに出るのは結構難易度が高いお店。

個人的にミュージアムショップやアートっぽい土産物が好きだが、あまり家のモノを増やしたくないので、いつも店内で相当な時間悩んでしまう……

結局、私は「かまわぬ×彫刻の森美術館」の手ぬぐい、娘は「もにまるず」という柔らかいフィギュアを購入。

「もにまるず」は初めて知ったのだけど、めちゃくちゃ可愛い!
つい無為にオンラインショップを見てしまう。

サンリオやすみっこぐらしともコラボしていて、キャラクター好きにはたまらないのでは? 柔らかくてカワイイものが好きな方は、是非。


『幸せをよぶシンフォニー彫刻』に登る

雨も弱くなってきたので、再び外へ。

小雨にはなっていたが湿気がひどすぎて、霧が出ていた。

少し歩いて『幸せをよぶシンフォニー彫刻』へ。
18mほどの高さがあるらしく、彫刻と言うより「塔」の雰囲気。

ステンドグラスが美しい

1975年完成だから昔行った時もあったはずだが、よく覚えていない……

中に螺旋階段があって上まで登れるようになっている。
なかなか楽しいので、高所恐怖症でなければオススメしたい。

足跡がかわいい


ステンドグラスの模様がきれい。何が描いてあるんだろう?

青と緑の組み合わせが美しい
ちょっと不気味な顔もある


しばらく登って到着。

園内を一望できる

見下ろすとこんな感じ。広い園内がよく見えて面白い。

「箱根は山だ」と思える景色

近隣も雰囲気のある建物ばかり。霧のせいで、余計に神々しい光景になっていた。

写真撮影をして、さて降りよう。

塔の内部

これは上から見たところ。高所恐怖症でなくても少し怖いかも?


サラッと『ピカソ館』、『ネットの森』再び

有名な『ピカソ館』
子どもが興味を持ってくれず、残念ながら入って出ただけとなった。

なんというシンプルな建物

でも、この建物はいつ見てもカッコいい!

そして『ネットの森』再び……

またやってきた『ネットの森』

今回は短時間にしてもらったが、子ども達は「まだまだ足りない」「ずっとやってたい」と口々に言っていた。

アスレチックが好きな小学生におすすめである。


アートの不思議と疑問

帰りに雨が上がったので、屋外のアート作品をやっと見て回った。(ちらっとだけど)

奥に有名な球体がある


入ってないけど、この迷路のようなアートも楽しそう。


ふと「どこからどこまでがアートなのか?」とも思った。

誰かが「作品だ」と主張すれば、何でも作品になるのかもしれない。実際、トイレの便器がアート作品になったこともあった。(マルセル・デュシャンの『泉』)

手に平をこちらに広げた彫刻『大きな手』(ライナー・クリスター作)に向かって、夫と子どもがじゃんけんをしていた。(当然、チョキが勝ち)

それも楽しみ方の1つなら、アートを現実から遠ざけて置く必要もない気がする。

古代美術に詳しい訳でもないけど、現代美術はなおさら解釈が難しいな……


広い屋外にたくさんアートがあるから、こういった作品同士の重なり合いもまた楽しい。


『彫刻スタジオへ、ようこそ!』

帰りに通ったマルチスタジオにて。

常設企画『彫刻スタジオへ、ようこそ!』の仮想彫刻『しくみデザイン《『自分彫刻』を展示してみよう》』が面白かった!

ディスプレイの前に立つと顔写真が撮影され、美術館の作品を模したデジタルイラストに順次はめられていくのだ。
まるで自分が彫刻になっているように見えて、おかしく楽しい。

これも「自分の常識を覆してみる試み」なのかも。
アートは気づきと似ているのかな?

例えば、私はフォルムや色に強いこだわりがある。
「譲れないもの・凝りたいものは何か?」と考えてみると発見がありそう。

ビジネスとアートはなかなか相容れないが、真逆でもないはず。

子どもにも、アートに楽しく親しんでほしい
こうして何かのついでに行ってれば「これ知ってる、この時はこう思った」という蓄積になり、自然と慣れると思う。

アートは「これが分かると年収が上がる」というものではないが、人生を豊かにしてくれる重要なもの

これからも、日常の中でも、折に触れて子どもに伝えていきたいと思った。


ちなみに、帰る頃には晴れ間が……

彫刻の森美術館、気軽に楽しめるからまた来たい。


そういえば小学生の頃、家族旅行で系列の『美ヶ原高原美術館』も訪れた。

高原で避暑しながら芸術鑑賞できる場所。すごく爽やかな空気だったのを覚えている。(今は温暖化でもしかしたら猛暑かもしれないけど)

こちらも、お近くに行ったら是非。


これにて2023.8の箱根旅行記は完了。

何度も行っているけど、やっぱり好きだなぁ……箱根。
肩肘張らない別荘地であり、温泉地で旅行地。
今度訪れた時には、また違う楽しみ方をしてみようっと。

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