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夏の思い出〜 「山水郷デザイン3」 をみにいった

先日出かけた丸の内にあるGOOD DESIGN marunouchi.
ゆっくり訪ねるのは2年ぶり。目的は「山水郷デザイン3- 地域の価値の耕し方と伝え方」
Facebookをみていて(最終日しかないな)と実家から夕方中央線に揺られて、日曜夕方の有楽町に出かけたのだ。
”丸の内”とあるけれど東京駅からよりも有楽町駅が近い場所にある。

滋賀県長岡市のイカハッチンプロダクションによる展示

小雨まじりの不安定なお天気だったけれど会場は賑わっていた。学生らしき人、シニアな人、研究しているっぽい人、観光客などなど。
去年訪ねた丹波篠山の王地山陶器所の陶器にここで出会えたり、セレクトショップで買っていたhibi というお香スティックを紡いだ長いストーリーを知ったり‥
3つの展示プロジェクトは、兵庫県垂水市、滋賀県長浜市、山形県新庄市で活躍するデザイナーやデザイナー出身の方々の取り組み。

丹波篠山の王地山陶器所の器


「こうした展示は通常の展示会ではできない」と本企画展の責任者である
井上さん。

hihi のお香スティック

「hibi」のお香スティック。セレクトショップでしばしば見かける。小さくて持ち運びやすくて香りもの。男女を問うこともなくて私も何回か手土産に買ったことがある。会場に展示されていた活版印刷機を眺めていると、「TRUNK DESIGNさんは知っていますか?」と聞かれて「知りません、すみません。でも、hibiのことは知っています」と答えた。活版印刷機はインテリアとして置いてあるもではなくて、デザイナーよりスターとした創業者が最初に働いていたのが印刷会社だったからのようだ。デザインと編集を淡々とこなしてきたんだそうだ。

「地場産業や伝統工芸を軸にデザイン活動をしていくためには、資金が必要だ」
TRUNK DESIGNは神戸垂水区にあるという。5坪の小さな店舗と机一つのデザイン事務所からスタートしたのが2008年。…自分の表現を形にして、それを楽しんでくれるお客様と、百貨店の広告という、売り上げと集客の目標値がはっきりしている仕事を両立していた___ と会場で購入した冊子には書いてあった。

伝統的工芸品の「播州そろばん」はカラフルな装いで

その地域にしかない価値を引き出している。展示会は作品にしか目を向けられないけれどここは歴史といまを知ることができるめちゃくちゃ濃い展示で、気がつくと1時間以上経っていた。2年前も感動したのだけれど今回はより深い内容、それはなぜなのかも理解できた。

いまだに消化しきれな密度の濃い展示だった。
私は何ができるんだろう、と思った。時間があると購入してきた冊子を読んでいる。こういう冊子は地域に根を張っていなければ作れないよ。

井上 岳一さんが在廊中でお話を伺うことができた。とてもたのしくいい時間だった。最終日でおつかれの中に違いないのに、丁寧にお話いただいて感謝しかない。

3つめの展示「土に叫ぶ」、山形県新庄市の吉野氏がプロデュース。
冊子を購入してきた


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