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獲物の分け前~サエキけんぞう 篠原章「はっぴいえんどの原像」編。

 明日から10年に一度くらいの寒波襲来らしくて、とにかく寒くなっています。
今のところはまだ天窓から光が射している状態なんですが、大雪になると天窓からの光は全く期待できなくなってしまうのでした。
なわけで、昼から読書するには今日中に到着してほしいと思っていた私の元に今日届いた本を紹介します。

・サエキけんぞう 篠原章「はっぴいえんどの原像」(Rittor Music)

 我が家にははっぴいえんど関連の本だと「定本はっぴいえんど」、「はっぴいえんど伝説」、「はっぴいえんど伝説」(文庫版)に「はっぴいな日々」はそれほど探さなくても、出てくるはずなんです。
あと、「ロック画報」の創刊号と2号は最近ネット通販で入手したばかりで、これまた近いうちに到着予定です。昔、立ち読みした記憶がうっすらある程度ですね。
ちなみにシンコーミュージックから発売された「はっぴいえんどBOOK」は持って(買って)ないです。念のため。

 はっぴいえんど関連本で私が一番好きなのは「定本はっぴいえんど」なんですが、この本の掘り下げ方はかなり好きな感じです。
なによりサエキさんと篠原さんが組んで出した本ですからね。
ちなみに篠原章さんについて説明すると、はっぴいえんどの1971年のフォークジャンボリーで『「春よ来い」やってー!』と叫んだ人であり、講談社文庫から分厚いJ-POPの本を出した人でもあります。
サエキさんとは従兄弟同士でもあるはずですね。
当然のごとく「定本はっぴいえんど」で触れられた事柄を検証する箇所が多いのですが、かなり現時代的でかつ詳細に検証しています

 特に「『ゆでめん』リスト」から読み解く世界観とはっぴいえんどのライヴ、1973年9月21日の文京公会堂でのリアルな体験談はかなり読みごたえがあります。

 あまり詳細に本の内容を明かすのは好きじゃないので、この程度しか書けませんが、はっぴいえんど関連の書籍や雑誌を持っていても、おすすめできる内容だということは確かです。
特にサエキさんのイベント、「コアトーク」のはっぴいえんどの回を体験した人はマストでしょう。

 あ、坪内祐三さん「一九七二」のはっぴいえんどなどについての記述と印象が近いかもしれません。
1970年代前半に対してなかなかリアリティを持てない私にとって、その時代について考える上で役立つ本だったので。

 まだ一度しか、しかもかなりはしょりながら読んだので、まだまだ意見が変化するかもしれませんが、読み終えて満足しています。
さて、明日には「ロック画報」(のはっぴいえんど特集号二冊)が届くかもしれないので、届いたらその報告をする予定です。お楽しみに。

 ではまたー。

 

 

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