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獲物の分け前~ブレッド&バター『FINE LINE』編。

 なかなか手に入りそうで入らないCDがありまして、何度も何度も手に入る寸前まで行ったことがあるアイテムをようやく入手できました。しかもかなりリーズナブルな値段で。

 ちなみにそれはブレッド&バター『FINE LINE』です。

・ブレッド&バター『FINE LINE』(TDCD-1111/TDKコア)

 ブレッド&バターのTDKレコード時代の作品が初CD化されたのが、このCDが発売された1995年ですから、ちょっと遅く感じますね。
実はアルバムの形でメジャーからTDK時代の作品が発売されたのは最初で最後なんですよ(近年、彼らのプライベート・レーベルから2in1で発売されましたが、既に入手困難になっています)。

 ブレッド&バターのアルファ~TDK時代について書いた記事のリンクを貼っておきますので、興味ある方は是非。

 多少付け加えますと、このアルバムは彼らとライヴで共演することが多かったミュージシャン中心に制作され、FINE LINE名義で編曲にクレジットされたり、歌詞カードに写真が掲載されています。
オリジナルは黄色い袋にアーティスト写真、歌詞やクレジットが印刷されてました。
FINE LINEのメンバーはギターに徳武“Dr.K”弘文さん、ベースに六川正彦さん、キーボードに坂本“サントリィ”洋さん、ドラムスにジョン・ベイトソンという顔ぶれでした。
サポートとして、サックスに後藤輝夫さん、トランペットに石垣三十郎さん、キーボードに田代マキさん、パーカッションに浜口茂外也さん、ヴォーカル・アレンジに比呂公一(植木浩史)さん(!)が参加しています。
そして、スーパーバイザーとして元アリスやオフコースの初期のディレクター橋場正敏さんがクレジットされていますね。
ちなみにブレッド&バターの次のアルバムの(実質的)プロデュースを担当したのがオフコースを橋場さんから引き継いだ武藤敏史さんというのも、偶然にしてはすごい話だと思うのです。

 このアルバムからシングル・カットされた「やさしさの横顔」です。
徳武さんのギターが炸裂していますね。
作者である岩澤二弓さんがソロ・ライヴで取り上げたライヴ・ヴァージョンが残されています。

 ブレッド&バターの持ち味としては二弓さんがソウル~R&Bっぽい曲が多くて、幸矢さんは割とフォーク色が強い楽曲が多いんですよね。

それと、幸矢さんが書いた「I STILL LOVE YOU」はベスト・アルバム『SURF CITY』に収録されたヴァージョンではエンディングの幸矢さんと(多分)ヴォコーダー・プラスの絡みの部分がカットされているショート・ヴァージョンです。

・ブレッド&バター「I STILL LOVE YOU」from best album 『SURF CITY』(TDCD-1112/TDKコア)

 リンクを貼ったのはベスト・アルバムのヴァージョンではなく、アルバム『FINE LINE』からのヴァージョンです。
ちなみに私がこのヴァージョン違いに気が付いたのは最近なのでした。ダメじゃん。。

 TDKレコードの作品のCD化が遅れた原因は活動を停止してからの販売権の移行があったり、それを原因としたマスター・テープの所在が曖昧になったりしたものと推測されます。
徳丸純子さんの『ゴールデン・ベスト』がCD化された際はコロムビア・レコードからアナログ盤からCDに落とす形となりました。
このCD、つまり1995年の時点での販売元はワーナーミュージックでしたが、現在はコロムビアに移行している模様です。

 ま、アーティストによっては原盤権を持っていて、移籍先で再発するNOBODYのようなケースもありますが。。

 思い入れがあるアーティストの思い入れがある作品を入手すると、大体このぐらいは考えてしまう私でした。
ホントはとにかく嬉しいんですよ、なかなか伝わらないかもしれませんが。

 獲物の分け前シリーズは書いていて楽しいので、また入手したらやります。
ちょっと長くなってすみません。

 ではまたー。



 



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