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My Favorite Best Album~高野寛『EXTRA EDITION』編。


 初期の高野寛さんについて書いたばかりなんですが、夜眠れない時に聴くこのアルバムがあまりによくてまた書きたくなってしまったんですねぇ。
このアルバム、高野さんのベスト・アルバムとしては2枚目にあたります。
なので、前回取り上げた『hullo hulloa』と『RING』からの曲は収録されていません。残念。

 このアルバムはデビューして10年目に当たる1997年発売なんですが、前回のベスト・アルバム『Timeless Piece』と重複しているのは代表曲の「虹の都へ」と「ベステンダンク」の2曲だけですね。
デビュー曲「See You Again」や高野さんが小林武史さんと共同プロデュースした「カレンダー」などは『Timeless Piece』に収録されているのでした。
そして、トッド・ラングレンのプロデュースによる「ある日、駅で」のシングル・ヴァージョンは両方に未収録ですから困ったもんです。

・高野寛『EXTRA EDITION』(TOCT-9874/東芝EMI)

 高野さんのシングル曲はヒットした曲、そうでもなかった曲ともに素晴らしい曲がホントに多いんですよー。
坂本龍一さんプロデュースによる、キングトーンズに書いた曲のセルフカヴァー「夢の中で会えるでしょう」、屋敷豪太さんプロデュースの「KAORI」、井出靖さんプロデュース「Cheerio!」、高野さんと斎藤誠さん共同プロデュース「Moon Shadow」はなぜヒットしなかったという仕上がりです。

 他にもセルフ・プロデュースの「Blue Stone」も最高ですし、ボーナス・トラック扱いの田島貴男さんとのコラボレーション「Winter's Tale~冬物語~」はウィンター・ソングの定番となりアナログ化されていますね。
 このアルバム収録曲のいくつかを高野さんと共同プロデュースした今堀恒雄さんの仕事も要チェックです。
当時の今堀さんのバンド、ティポグラフィカ周辺も忘れてはいけない存在だと思いますよ。

 初期の高野さんに比べて90年代に入ってからの作品はリズム・セクションがとにかく強力になっているのが特徴です。
メロディのよさと強力なリズムがこの時期の高野さん作品の素晴らしさだと思うんですけど、あまりそこを語る人がいないのはやっぱり残念ですねー。

 高野さんのオリジナル・アルバム揃えるのがとりあえずの目標です。

 ではまたー。


 


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