ネット通販で購入した単行本が今日到着予定でワクワクしていたのですが、何と！荷物の配送状況をチェックしていたら、隣県のベースに一度送られてしまったようで調査中との表示が｡。
雑誌連載時から愛読していた本がようやく自分のものになると張り切っていたわけですから、そりゃもう、メチャクチャ落ち込んでしまいましたねー。

　まずは一旦諦めて、部屋の中のレコード袋をチェックしていたら、版型が小さい頃の「POP IND'S」の全号が一気に出てきたので、とりあえず(失礼！)今日は版型が小さい最後の号について書くことにしました。
勿論、高野寛さんのインタビューが載っていますし、表紙は高橋幸宏さん、ザ・コレクターズ、BOXにザ・シャムロックのインタビューまで掲載されているんですからね。

・「POP IND'S 1990 Apr.-Jul. No.29」(スイッチ・コーポレーション)

　1990年に私は大学を卒業して、とある会社に入った年なのでした。
この年の3月下旬にはイベント“TURN TO THE POP”にタイツが出演したのですが、入社直前の研修旅行に参加しなければいかんということで泣く泣く断念したのです。

　この雑誌が企画したイベント“TURN TO THE POP”から生まれたオムニバス・アルバム『Adventures in “TURN TOTHE POP”』にはタイツを始めとして、NAV KATZE、CLEVER RABBIT、BL. WALTZ、Mr. Christmas、midori、アーバン・ダンスから発展したN.O.T.(成田忍さん、沖山優司さん、寺谷誠一さんの頭文字からのネーミング)とメトロトロンからデビューしたwebbで録音されたN.O.T. with webb、JAZZ BONESにKINGBEESが参加しました。
アルバムの発売記念(プレスが間に合わなかったのか会場売りがなかった記憶が)ライヴが渋谷のクラブ・クアトロで1月に二日間に渡って開催され、通し券で両日ともに見ていますね。
半分は初めてライヴを観たバンドでしたが、JAZZ BONES、midoriにKINGBEESのパフォーマンスが素晴らしくてかなり感動して帰った私です。

　高橋幸宏さんのこの年のライヴはギターが鈴木慶一さんと大村憲司さん、キーボードが越美晴さん、ベースが沖山優司さん、ドラムスが鈴木さえ子さん、パーカッションが浜口茂外也さん、サックスが矢口博康さん、コーラスがサンディさんだったかな。
東京でのライヴがG.W.中だったので、当日券で観たから印象薄いです。
あ、ライヴはリハビリテーションがテーマで独特のコスチュームだったことはなんとなく覚えてますね。
アルバムの『BROADCAST FROM HEAVEN』はビートニクス作曲以外にも鈴木慶一さんが歌詞を書いていて、華々しいアルバムではなかったけどかなり好きでした。

　高野寛さんは例のコマーシャルに使われた「虹の都へ」がヒットして、ライヴハウスが中心だったパフォーマンスがホール中心になりましたね。
アルバム『CUE』はトッド・ラングレンのプロデュースでしたから、洋楽好きなリスナーが多いかな？と思って、ライヴに行ったら「虹の都へ」効果でほとんどが女性ファンだったという。

　BOXはセカンド・アルバム『Journey To Your Heart』が出た年なんですけど、『BOX POPS』発売(1988年)時に比べてライヴは少なかったのでした。
バンドっぽさがちょっと薄れた感じがしたのが、ちょっとだけ残念だったような。
でも好きな曲はメチャクチャ大好きでした。タイトル曲や「寒い国から来たスパイ」に初ライヴ位から演奏していた「ROXY QUEEN」辺りが。

　ザ・コレクターズとザ・シャムロックのインタビューも面白いですねー。
ザ・コレクターズはテイチク最後のアルバム『PICTURES QUE COLLECTORS LAND』リリース時期です。
1989年は彼らのライヴにかなり熱心に通っていたので、ライヴで取り上げていた「スパイ」や「僕のプロペラ」辺りがどうなっているか楽しみだった記憶があります。
そうしたら、凝りに凝った内容でビックリしたのでした。

　ザ・シャムロックは彼らの最高傑作と名高い『Hello,Hi,How Are You?』が発売された年でそのアルバムについてのインタビューです。
当時、コレクターズはモッズ・バンドとして認識していましたが、シャムロックはモッズという言葉すら使うことが許されなかったそうです。
後にシャムロックの山森さんがコレクターズに加入することを考えると興味深いですね。

　そして、この時期には雑誌名を冠したレーベル、POP IND'Sレーベルの新譜として、KINGBEES『HARI HARI』が発売されました。
彼らはメインのソングライターで、ヴォーカリストの原宏明さん、ベースには現在COUCHやシアター・ブルックなどで活動中の中條卓さん、真心ブラザーズや桜井秀俊とパイオニアコンボなどに参加していた首藤晃志さん、ドラマーズやイモーンズに参加後、自らのバンドTOSHI THE GROOVE で活動している鈴木俊之さんというのがアルバム発売時の顔ぶれでした。

　ちなみにTOSHI THE GROOVEはギターにジャック達などの宙GGPキハラさん、ベースにはソロ・アーティストとしてアルバムを発売しているえみコバーンさんにサックスでジャガーさんがメンバーということで、近々アルバムが発売される予定がありますから要チェックですよー。

　今日到着予定だった本について明日書く予定ですがどうなることやら。まー、お楽しみに。

　ではまたー。