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今日の一冊~「Chart No.3」編。

 某ネット通販サイトで昨年末に「POP IND'S No.24」が出品されていたのを購入したのですが、実はこの本と2冊同時出品だったのです。

 リンクを貼ったのが2022年最後の記事だったのですが、この「Chart No.3」と同時出品だったことはぼかしていますね。
昨年到着の最後の荷物のひとつだったとは書いておりますが。なんでだろう?

・「Chart No.3」(SWITCH IND'S編集部)

 この号は佐野元春さんの特集がとにかく濃厚ですね。
佐野さんのロング・インタビューが素晴らしい上に、佐野さんを長く取材しているライターによるエッセイも興味深い内容です。
吉原聖洋さん、下村誠さん、水村達也さん、山本智志さん、菅岳彦さんに“美少年”編集長の岩本晃市郎さんという顔ぶれはミュージック・ステディ以外のライターも加わった形ですね。
そして、その後「POP IND'S」で取り入れられる「Dictionary」シリーズはこの号からだったと思います。
80ページに及ぶ特集というのは、佐野さんでもなかなかなかったと記憶してます。

 引き続いてはアルバム『スタジオ・ロマンチスト』関連の話題をテーマにした鈴木慶一さんと鈴木さえ子さんの対談です。
アルバムに参加したミュージシャンの横顔や様々なエピソードを夢中になって読んだ私でした。

 松尾清憲さんインタビューはアルバム『NO THANK YOU』の楽曲についてのエピソードを導入部として、アルバムや曲作りに対するスタンスというか、考え方について語っているのが素晴らしいですね。

 伊藤銀次さんインタビューはアルバム『NATURE BOY』についてなんですが、楽曲について語るというよりも、アルバムを作るにあたってライフ・スタイルを変えてみたという話が深いです。
なぜアルバム・タイトルを『NATURE BOY』にしたかという答えになってますね。

 昨年、『NATURE BOY』について書いた記事のリンクを貼っておきます。 

 PINKについてのインタビューは福岡ユタカさんだけではなく、ホッピー神山さんと岡野ハジメさんインタビューも掲載されています。
PINKのインタビューは割と真面目なものが多かったんですが、このインタビューはちょっとユーモアが交えてあって、かつPINKのバンドとしての勢いがなくなっていくことにも触れたベストに近い内容だったと思ったのでした。
ちなみにインタビュアーは杉山達さん。
「POP IND'S」でのPINKやパール兄弟、メトロ・サウンドの記事が印象的なライターさんですね。
この記事でPINKのディスコグラフィー、特にシングル「金のタマゴになりたいな」(クレジットはEND'S。正確にはPINK+ミュート・ビートのメンバーによる作品)の存在を知ったことは最高でした。

 PINKの記事に続いたのはパール兄弟の窪田晴男さんという並びも最高です。
パール兄弟の他のメンバー、サエキけんぞうさん、バカボン鈴木さん、松永俊弥さん評がとにかく興味深い。
こちらも杉山達さんがインタビュアーでして、ちょっとユーモアが漂っていますね。

 そして、杉真理さんと安部恭弘さんの対談です。
お二方はもちろんレッド・ストライプスつながりなんですが。
それぞれがアルバム『HAVE A HOT DAY!』と『Urban Spirits』をリリースする時期だったということが前提ですね。
安部さんのソロ・デビューについてのエピソードなど、これまた深い対談です。

 この号は他にも矢口博康さん、サロン・ミュージック、Qujila、ZABADAK、マッスル・ビートのインタビューが掲載されてますから、あまりにも濃い内容ですね。
購入したばかりの号はかなりキレイに保存されていたのに比べて、私が持っている号は読み過ぎてかなりくたびれた状態なのが、いかにもです。
それだけしつこく読んでいたということなんですよ。多分、これからもしつこく読むと思いますが。。

 こうしてボロボロになった本を買い直すと新しい気分で本に向かえるような気分がするから不思議です。
明日はまだ何について書くかは全く浮かんできません。。到着する予定もありませんし、明日になって決まるはずです。

 ではまたー。

 


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